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横道世之介

2013年03月08日 | や行 映画
原作は未読。やけに総天然色な予告を見て、もうちょっと昔の昭和の話かなあ~と思ってたら、自分よりも若干下の年代の最後の昭和な世界だった。

バブリーな大学時代。。。だけど、実際はあんなもんだったよなあ。4畳半で、たばこの煙にまみれ、エセ文化人の最後の化石みたいなのが、かすかに残ってた頃。田舎から東京にに出てきて、右も左もわからんのに、いつのまにか、普通にスクランブル交差点を歩いている。

でも、根っこは変わらない。予告で、世之介さんは、思い出の人なんだなあ、ということはわかった。ちょっとずれてて、いつも明るくて、若干うざいけど(あ、あの頃うざいという言葉はない。。。。なんて表現したらいいべ?)、ほっとする人。そしてみんなの思い出の中でも、笑顔で居続ける人。

自分の人生の中で、そんな人いただろうか?と記憶の網を手繰り寄せてる・・・・。いない、いないよ、世之介さんみたいな人。蛍光灯みたいに、ぱっと明るくしてくれる。あいつ何してっかなあ?と、笑顔で話したくなる。おとぎ話の主人公みたいな人だなあ。

なんとも言えず、居心地の良さを感じさせてもらった。寂しい話なのだが、きっと世之介さんは、あっちの世界でも、みんなをニコニコと笑顔にさせてるんだろうなあ~と思わせた。

吉田修一さんの本だというんで、かわいた感じのざらつきが、いつまでも残りそうな感触なのかなあと思っていた。明るい映像とは裏腹の何かがありそうな。んなことはなく、すっかり癒され、ほんわかとさせられてしまった。意外なうれしさ。こういうあったかいのも行けるじゃん!と。妙なところで見直した次第。

それぞれの役者が見事なはまりぶり。南極隊の面々の顔を思い浮かべながら、日本で普通に暮らしてたら、こんな感じかもと思わせた。そんな中で、光ってたのは池松君かなあ。子役からいい具合に成長してますわ。若干ゆがんだ役もできるのが、強みかな。「行け!男子高校演劇部」でも、さすが!と思ったが、この年代ではぴか一。

しっかし、綾野君、出ますなあ。引きも切らない状態ですな。うーん、マイナーな頃が懐かしい。

あ、男性陣に受けのいい吉高ちゃんは言及しません。

◎◎◎○●

「横道世之介」

監督 沖田修一
出演 高良健吾 吉高由里子 池松壮亮 伊藤歩 綾野剛

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4 コメント

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えっあいつが~ (cyaz)
2013-03-11 12:19:21
sakuraiさん、こんにちは^^

そう思えば、昔は何をやっても憎まれず、
KY一歩手前でしかも存在感のある人って居ましたよね(笑)
決して「桐島」にはなれないけど、
あいついい奴だったなぁと歳を取っても思い出すような。
「えっあいつが!?」と思うのは、若くして亡くなったとき・・・。
こんにちは。 (みぃみ)
2013-03-14 16:42:51
う~ん。。。若干あつくるしい人、は、いかかでしょう?。

世之介さんに会えた人達も幸せですし、会った人達に笑顔で思い出してもらえる世之介さんも幸せ者ですよね。

ちょっぴり切ないながらも、終始心地良い作品でした。
映画館内で知らない人達と、
同じ場面であったかい笑い声をたてるって気持ちいい~と思いました。

あっちの世界でも人が集まってると思いますよ、世之介さん。
で、世之介さんがいてくれると思うとあっちの世界に行っても安心できそうです。

池松君、私はダイブの時からですが、
お父ちゃんとうまくいかなくてべそかいてた役の子が、娘の心配するお父ちゃん~。
>cyazさま (sakurai)
2013-03-15 11:06:44
そういう人って、いつも笑ってたような気がする。
何に対しても一所懸命で、それをわずらわしく感じない稀有な人。
世之介君は自分から何かを積極的にしたというわけでもなく、どっか流されてる感じですが、一層人の良さが伝わりました。
花神の一人だったのかもです。
>みぃみさま (sakurai)
2013-04-03 21:41:50
暑苦しいのは、ちょっと苦手。てか、バタ臭いのが苦手なんですが、わかります?
途中で、どうなるかわかってきて、(予告で見えてましたが・・)ますます切なくなってきて、それでも笑っていたくなる。
そんないい気分にさせてもらった気がします。

池松君、若手の中じゃ、確かですよね。
でもまだまだ若いっす。

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