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シンプル・シモン

2014年09月27日 | さ行 外国映画
最近、勢いのあるスウェーデンからの素敵な作品。アスペルガー症候群の青年シモンが、とにかく前を向いて生きて行く!ということを時にシニカルに、時にあったかく、時に厳しく見つめた。

アスペルガーです!というシールを胸に貼って、世間の常識とは時折相容れないことを示している。目から鱗だった。なるほど。ぱっと見、ごくごく普通の青年なのだが、気に入らないことや、自分の行動基準に沿わないと、それを受け入れられなくなる。それはどうしようもない。問題は周りがそのことを理解し、受け入れてくれるか・・・。

はっきり言って、周りもなかなか大変なのだ。学校などの集団でいなければならないとなると、さまざまな軋轢が起き、想定外のことも起きる。多くの他人と接するわけだから、それはやむを得ない。出来れば、自分が一番居心地のいいところで、問題なく、自分にとってやさしく理解してくれる人に囲まれて生きていければいいのだが、そうはいかない。生きて行かねばならないのだから。

考えてみれば、それは誰にでも言えることだ。アスペルガーのシモンのことだけ・・というのではない。生きにくく、他人に理解されず、周りと衝突し、絶望し、悲しみ、喜ぶのは誰でも同じだ。今の複雑な世の中をちょっとだけ進むのが苦手なシモンが、懸命に生きてく姿は、あたしたちの姿なのかも。。。なんて思った。

こだわりのシモンを理解し、守り、支えているのが兄のサム!!!今年一番の収穫だったかもですね。素晴らしい。ハンサムがうさうさいるスウェーデンでも、これは特○。贔屓にしたいと思いますが、スウェーデン以外の作品にもぜひ出てください。


マッティン・バルストレム君




少々気になったのが、シモンの母親。母親に限らず、女性に狭小な人が多かったような気がした。母が一番の理解者じゃないのか。兄の支えとともに、母親がすべてを包んで守ってる!ってのが自然な感じだと思うんですが。

色使いといい、音楽といい、シンプルな家具や家の様子は、さすがの北欧発。なんつか、センスがいいのよね。

◎◎◎◎

「シンプル・シモン」

監督 アンドレアス・エーマン
出演 ビル・スカルスガルド マッティン・バルストレム セシリア・フォッシュ ソフィー・ハミルトン ロッタ・テイレ

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