誰にでも秘密がある

美人の三姉妹（正確に言うと、下に弟が居るので四姉弟になるのだが）、それぞれ愛の悩みを抱えていた。長女はダンナと倦怠期。ダンナいわく「妻とは近親相姦みたいで、その気になれない」！含蓄のある言葉です。

次女はお堅い文学少女で、いまいち恋愛にのめりこめない。でも愛に飛び込む勇気がちょっとないだけで、気持ちは充分あり。ジャズシンガーの三女はイケイケ娘。今の彼氏はどうにも物足りなくて、ふったばかり。自分にぴったりの素敵な男性はいないものやらと思っていたところに、いました、いました。理想の男が・・。

ハンサムで聡明で、おしゃれ。王子様が白馬に乗ってやってきましたよ！どうしましょ。でも、これが混乱の始まり。三女の彼氏のはずが、姉の二人も、めろめろ。壮大な四角関係は一体どうなる？

韓国四天王の一人、イ・ビョンホン氏とあの！チェ・ジウが、え！！あんなことを！と、やたらビックリマークが並んでいますが、清純派っぽいイメージのチェ・ジウの違った印象の一面にびっくらこいてしまいました。でも、話の作り方はなかなか。３人の姉妹のそれぞれの視点から、愛の形を描いています。どれもそれぞれから見た正しい視点なのに、全然違う愛の形になるというのが面白い。

やっぱりこれはビョンホン氏につきるでしょう。決して超ハンサムとはいえないけど、精神的二枚目をこれほどキザに演じて、似合う人はいないかも、と思えるくらいのハンサム。これを他の役者がやったらイヤミになりそうなのが、何故かイヤミにならないのですよ。

ただ、やはりこの映画はチェ・ジウとイ・ビョンホンで持ってるといって過言でないと思います。他愛のない映画なのに、これほどの前評判にしてしまう。（中身ははっきり言って、ちょっと頭痛くなりました・・）すごいぞ、キムチパワー！

『誰にでも秘密がある』

英題「Everybody Has Secrets」　
監督　チャン・ヒョンス　
出演　イ・ビョンホン チェ・ジウ　チュ・サンミ　キム・ヒョジン　２００４年作品