迷宮映画館

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ロード・オブ・ウォー

2005年12月19日 | ら行 外国映画
ウクライナから移住してきたユーリー・オルロフ。如才ない生き方をしてきたが、ある日、自分の才能に気付く。武器を売るという才能に長けていた。時は冷戦真っ只中。世界中に武器商人が活躍しており、新規参入はどこでも難しい。

しかし、ユーリーにあったのは徹底した商売根性と、節操のなさ。自分の商売の発展を妨げていた東西対立が終る。自分達を苦しめてきた冷戦が終る。心から喜ぶとともに、如才ない商才を発揮する。見えない敵のためにつぎ込んできた軍事費。山のような武器。使い道のなくなったそれらの人殺しの道具を、今必要な国々にさっさと売りさばくのだ。

当然、武器の売買は禁止。インターポールが何とかユーリーの尻尾を掴もうと、必死で追いかけるが、彼はそこも、軽々と潜り抜けていく。

しかし、彼のやっている事は間違いなくイリーガル。自分の手は一切汚さずに、彼の運ぶ武器で、人々が殺されていく。その彼をとどめる事が出来たのは、妻と息子。憧れの女性を、これまた周到な手段で手に入れたユーリー。妻の「やめて」は彼をとどめる。しかし、戦いのあるところにユーリーあり。戦争が続く限り、ユーリーは必要とされる。

実際に存在する数人の武器商人の実話をいろいろと構成して、作り上げたという。うーーん、さもありなん。人間の貪欲さと、凶暴さと、無謀さが生み出す戦争。戦争は発明の母だ。さまざまな武器が生み出される。戦争ほど、儲かる商売はない。そして、人間は戦争をやり続けてきた。何故????

力をもつ人間は、絶対に判断を間違えてはいけない。その判断の間違いは、どんな事を生み出すのかを私達は知っている。同時に、人間はいかに弱いか。それもよーく知っている。唯一の良心の存在のようにインターポールのバレンタインが不屈の精神で、ユーリーを追うが、その努力が報われるか・・・。

とにもかくにも、世界は危ない。人間がいる限り。でも、私は、別の意味で大満足です。ご馳走様。イーサン、最高です。あぁあ、冷静になれません・・。

『ロード・オブ・ウォー』
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ニコラス・ケイジ イーサン・ホーク

所用により、しばらく更新お休みです。それの前に、自分にご褒美の映画でした。
クリスマス明けに、また会いましょう・・・。
すごい雪です。皆様、ご自愛下さい。


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