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アンダーカヴァー

2009年02月18日 | あ行 外国映画
1988年のNY。夜の街はにぎやかに彩られ、善悪が入り乱れていた頃。グルジンスキー家の親子は警察官としての使命を果たしていた。

しかし、この警察一家に生まれながら、裏社会に身を投じたのが弟のボビー。警察の家に生まれたから、本人も警察官の資質を必ず身に付けているとは限らない。反発を感じ、親や兄に背を向けることもよくわかる。

ボビーは、徐々に力をつけていたロシア系の実業家のもとで幅を利かせ、怪しげな店も任せられる。しかし、そののし上がりは当然警察とぶつかる。

店の裏に潜んでいるのは麻薬の取り引き。アメリカの警察など、何とも思っていないロシアン・マフィアは、大規模な売買をしようとしている。

ボビーは、麻薬だけは取り扱わないと決めていたのだが、周りの状況は自分の思惑とは違って、どんどんと泥沼にはまって行く。

ロシアンマフィアにあくまでも立ち向かおうとする兄は銃撃され、その責任を感じるボビー。グルジンスキー家の人間だとばれてしまったボビーは、彼らにも狙われる。

そして、父を銃撃されたボビーは、ある決意をする・・・・。

ホアキンとマークという、とっても似てない兄弟だが、そのキャラの違いがそのままこの映画のキャラにぴったりで、見事に性格を表している。

まじめで堅く、自信たっぷりだった兄に降りかかった悲劇。自信を喪失してしまったジレンマの表わし方がうまい。

そして、やっぱり弟役のホアキン。もう、俳優は引退するとかの噂だが、勿体ないくらいのうまさだ。きっと警察官になりたかったのだと思う。でもちょっとしたことで、道をはずれ、どんどんと別の方向の言ってしまった自分。でも、根っこにあるのは正義。それをどうやって表現したらいいか分からないような雰囲気がとっても良く出ている。

片目をつぶって銃で狙いをつけたときの姿は、とっても色っぽかった。絵になる。エヴァ・メンデスのハスッぱぶりも見事に似合ってて、この映画は、配役でまず座布団3枚だわ。

物語は衝撃!というようなもんではなく、ちょっと昔の大変なNY。台頭しつつある新勢力との攻防がよくわかる。88年というと、まだソ連は崩壊はしてないが、もうロシアンマフィアは暗躍していたのだろうか。その辺は不明。

70過ぎたロバート・デュバルが、現役の警察官・・と言うのは、ちいと無理があるが、重々しい存在感は似合ってた。10年若ければなぁ。

役者たちの魅力はたっぷり出てた。まあまあの佳作。

◎◎◎○

『アンダーカヴァー』

監督・脚本 ジェームズ・グレイ
出演 ホアキン・フェニックス マーク・ウォールバーグ エヴァ・メンデス ロバート・デュヴァル

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4 コメント

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良かったあ! (mezzotint)
2009-02-20 12:19:29
sakuraiさま
記事を読んで観に行って頂き、良かったです。
私も観るまでは、どうかな?でしたが。
ホアキンの演技、本当に素晴らしいものでした。
ウォールバーグはややおさえめでしたね。
やはり役があのキャラですから、そうなのでしょう。
ホアキン、歌手に転向するらしいです。
“ウォーク・ザ・ライン”に出演したのが
きっかけのようです。個人的には役者を続けて
欲しいなあと思います。
>mezzotintさま (sakurai)
2009-02-21 09:49:45
時間帯が合わなくて、ちょっと無理しないと行けない時間だったので、どうしようかなと思っていたのですが、記事の題で後押しされました。
やっぱりホアキンはすごいですね。
これで役者は終わりかと思うと、本当にもったいないです。
ウォルバーグもなかなか良かったと思いますわ。
うんうん (miyu)
2009-07-05 19:56:47
この2人が兄弟?と思ったのですが、
最後にパトカーに乗っているマークの元へ行く
ホアキンのシーンで、なんだこの2人の役柄は
他の人じゃ考えられないもんなぁ~と思いました。
やっぱり兄弟も役者だったりすると別の人と兄弟の役だと
なんか違和感があったりするもんなんですかね~(;・∀・)
>miyuさま (sakurai)
2009-07-06 15:35:45
ウォルバーグが出ると、「ディパーデット」と、ちょっとかぶりますよね。
やっぱホアキンは弟役だよなっと。
リバーとの共演という作品はなかったと思うし、ホアキンが出てきたのは、リバーが亡くなってからですが、弟!っテ言うのは、なぜか強烈ですね。そんだけリバーの存在感があったと言うことでしょうけど。

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