迷宮映画館

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プリンセス・トヨトミ

2011年05月31日 | は行 日本映画
敏腕会計検査院の松平。一切笑った顔見せないと言われる伝説の男。大阪出張と相成った。短い期間に数多くの調査をしなければならない。随行するのは、ミラクル鳥居と言われるよく食う女と、旭・ゲンズブールというハーフのキレもの。

大阪に着いた凸凹トリオは、次々と調査を開始。泣く子も黙る会計検査院様。せこい騙しを見つけたりと、大活躍だが、ある中学校に行って、妙な出来事に遭遇する。ちょっと怪しい奴らに囲まれていた真っ白いもの・・。一体?実はセーラー服を着た男の子という、もっと妙なものだったが、どうやらいじめられてるらしい。その男の子を颯爽と助けに来たのは、やけにボーイッシュな女の子。

いや、検査院様たちに、そんなのは関係ない。ここはきっちり仕事をしないと。中学校にまで、中央から派遣された検査院が来るとは知らなかったが、さっさと仕事を済ませた彼らは、『OJO』という事務所に行く。謎めいた会社。怪しい・・・。怪しすぎる。

帳簿に妙なところはなかったが、出入り口から出てこないのにいなくなった職員たち。つながらない電話。。。どう見てもおかしい。きっと何かある。『OJO』の秘密に迫った松平は、驚愕の事実を知る・・・・。

と言うようなことですが、去年、生徒に薦められて読んだ本。多読賞を誇る彼は、図書館のありとあらゆる本を読みつくした奴。どれ読もうかな~と悩んでいたら、「先生、これおもしろいっすよ」と言われた。「はあ、何この題名?」。。。彼は意味ありげな含み笑いを残して、去って行った・・・・。

なんてことはなかったのですが、彼に薦められなければ、多分読まなかったと思うんで、ありがと。
いやーー、面白かったのです。ほとんどありえねええ・・・と言う展開に、さらにインパクトのある始まり。いきなり真っ白な粉まみれのセーラー服の男の子って、一体???さっぱりわけもわからず、これは、性同一性障害のお話??と思いきや、今度は、いきなりの会計検査院。

ものすごくインパクトあった文章だったのです。ありありと情景が目に浮かぶ。鬼の松平、ちょっと太めのミラクル鳥居に、ものすごい美人のゲンズブール。赤く燃える大坂城やら、怪しげな建物の様子等々。

映画化になるなんて、つゆほども思わず、わくわくとんとんと読んだのでした。絶対にない!けど、なんかあるかも。。。と思わせてもらって、生徒に「結構、面白かった!」とお礼を言ったもんでした。。。。なもんで、ちょいと期待してたんですよ。

そしたらば・・・。うわっちゃ、最初っから大坂夏の陣かよ。いきなりネタばれ感ありあり。堤君はSPかと見まごう国会での颯爽とした姿。で、どう考えても鳥居とゲンズブールが違います。違いすぎます。。。いやー、あたし的には岡田君は目の保養でいいのですが、きつい女性のゲンズブールじゃないと。おまけにミラクルぶりが皆無。。。

謎が見えてくるのがあっさり過ぎたと思ったら、最後の方の静かな言葉のやり取りに、撃沈してしまいました。ZZZZ。邦画で寝たのって、久しぶり。。。全編、なんかなあ感と、流れの悪さにどうしても乗れず。小気味のいい本に、失礼なくらいの出来かと思います。

よかったのは、お好み焼きの焼き加減かなあ。やけにおいしそうだったです。

◎◎

「プリンセス・トヨトミ」

監督 鈴木雅之
出演 堤真一 綾瀬はるか 岡田将生 沢木ルカ 森永悠希 和久井映見 中井貴一

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14 コメント

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Unknown (KLY)
2011-06-01 23:26:00
確かにミラクルぶりは皆無でしたねぇ。というかあれは単に綾瀬はるかの天然ボケそのまんまという気もしますが…(苦笑)
私は最後の父と息子の話の部分に満足です。ただ予告編を含めてあれだけ大風呂敷を広げ、しかもそこでプリンセスが誰かまでバラしておいて、何で着地点がそこなのかとは思いました。
>KLYさま (sakurai)
2011-06-04 20:37:23
あれじゃ、ただ立ち聞きしただけじゃん!って、ホンとひどい。
もっとちゃんとミラクルがあるんですよ。
もともとの鳥居は、もっさりしたお兄ちゃんですけどねえ。
映画だと、最初かネタばれ全開ばりばりでしたね。
本を読んでる前提だったのかは不明ですが、ちょいと、映画的には単純な作りだったと思います。
こんばんは (はらやん)
2011-06-04 20:46:41
sakuraiさん、こんばんは!

原作おもしろそうですねー。
映画は出来としては、いまいちな感じがありました。
こんど原作読んでみたいと思います。
Unknown (魚虎555)
2011-06-04 23:15:53
はじめまして。某所から飛んでこちらに参りました。昨年の夏は山形県内をサイクリングで回り、冬は吹雪の蔵王でスキーも民宿も堪能して、もう一回蔵王へスキー!と計画していたらあんなことがあって。。。
さて、映画ですが、小説とそんなに異なるのですか?。やっぱりそうか、と、ため息です。
こちらは、ただ、お城と府庁、そして親子関係で自分を満足させた次第です。
会計検査院を演じた三人はTVの人?だし、それゆえ、演技を期待しても仕方なく(堤だけは例外でしょうが)人物描写には期待などなく、脚本がどう展開するかだけを見守ってました。でも、それも眠い展開で、私のほうは本当に途中から寝てしまい、最終章の総理と副長の対決せりふだけに救いを見出しました。中学生の殴りこみ、副長のアイス好き、部下のミラクルぶりといった原作にはいくつもの愉快なエピソードや伏線があるのでしょうが、拾えた伏線は、冒頭と最後の松平だけだった。。旭(旭姫、秀吉の妹)もたぶん、小説では面白いのでしょうね。そういう、小気味よさのようなものが全く映画のほうには出てこなかったのではないでしょうか。日本映画はこうやって、自滅していくということなのかなあ、とも思います。
映画の出来としては、それほど評価できないし、どうでもいいと思いすらします。目処など全くありませんが、江戸城の天守閣がいつか復興して、それに登りたい、というのが鑑賞後の期待的感想でもあります。
ははは、また「字」ばっかりです。
配役? (mariyon)
2011-06-07 07:08:49
原作をただいま読んでいます。
映画を観るまで我慢していました。
原作を読んでからだと、すごい違和感だったろうなぁ~~って。。。
ゲンスブールとミラクル鳥居はそうだったのかと…。綾瀬はるかは、鹿男と同じでまたも男女逆転。俳優ありきでキャスティングするからでしょうか?
でも、大阪の雰囲気(パワー)を感じることができたし、なにより、見慣れた街の人っ子一人いない風景はなかなか見応えありました。
(って、それだけ?)
フラストレーション~ (cyaz)
2011-06-07 08:33:21
sakuraiさん、こんにちは^^
着眼点は非常に面白いと思いました。
大阪生れ大阪育ちの僕はあそこは特殊な「大阪国」だと思います。
橋本大阪府知事が独立宣言しそうな所ですから(笑)?!
原作が未読なのでその面白さがよくわからなかったですが、
全体的にしまりのない、小笑いで終わった感は否めません。
>魚虎555さま (sakurai)
2011-06-07 19:46:32
いつもナドレックさんのところでお目にかかっておりました。
鋭い洞察、ナドレックさんともども、お見事です。
どうぞよろしく。


おぉお、山形に来られたんですか!それはそれはありがとうございます。
地震の余波はありますが、当地はほとんど被害なし。ぜひとも、またおいでください。

なんだか雰囲気からTVでやってた「黄金の豚を思い起こさせましたが、堤さんは映画の人かと思います。
絵で見せたのは、大阪の人のいない街並み・・と言う面白さがありましたが、うーん、それだけ?
後は、台詞に頼った作りに、私も猛烈な眠気に襲われ、しばし不覚を取ってしまいました。
あれだけの面子で、特に最近お気にいりの岡田君が出てると言うのに、猛烈に眠くなったと言うのは、やはり・・・つまんなかったのだと思いますわ。
江戸城天守閣が復活したら面白いでしょうね。
生きてるうちはあるかなあ。
>はらやんさま (sakurai)
2011-06-07 19:51:55
本は最初、結構もたついた感がありましたが、途中からするする読んだ覚えがありますので、是非どうぞ。
絵が浮かんでくる文章でした。
>mariyonさま (sakurai)
2011-06-07 20:29:02
なるほどねえ。あの配役は、鹿男繋がりだったのね。
そっち知らないので、なんとも言えない。
でも、あの逆配役は成功したとは思えないです。
ミラクルが全然なかったし、天然だけに頼るのもねえ。
人のいない大阪は見ごたえありましたが、あのシーンなんかもメイキングっぽく情報番組で流してて、新鮮味がなかったです。
なかなか映画は難しい!
>cyazさま (sakurai)
2011-06-07 20:31:29
橋本知事に、それだけの勇気と思いっきりはないと思いますが、独特ですもんね。
甲子園に行ったとき、一度梅田に泊まりましたが、夜中のうるささに辟易でしたよ。
本から味わったびっくり感はなかったです。
もっと大胆に作ってもらいたかったなあ。

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