迷宮映画館

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ロボコン

2003年09月22日 | ら行 日本映画
徳山高専に通う里美は、2年。今超やる気がない。大体高専に来る子はいまどきの高校生と違って、やりたいことが分かってくるような感じがするが、そうでもないらしい。課題もろくに出せない里美は先生に居残りを命じられるが、それを免除してくれるという。それはロボット部に入る事。「え、ロボット?」

そこはメインのロボット部と違って、校庭の片隅のおんぼろ小屋の第二ロボット部。まるでまとまらない部長の下、天才だけど、ゴーイング・マイウェイタイプの航一が図面を引いていた。いきなりリモコンを渡されて、ロボットを動かせと、「え、ロボコン?」いきなりの負け。でも、それが里美の火をつけた。今まで忘れてた一所懸命やること。その気持ちが航一にも伝わる。ちゃらんポランで逃げてばっかの和義も戻って、彼らのロボコンが始まる。


わーすごいスポコンみたい!ロボコンだよと突っ込んでください。「まぶたち」の古厩監督だから、妙にひねりが効いているのかなと思ったら、結構真っ向ストレート勝負。でも、ロボコンというすごいキャラがとてもうまく生かされている。ただ勝つだけがすべてではなかったり、でも勝つことの素晴らしさはちゃんと描かれているが、それに向かって、ひたむきなのも、いいじゃんと思わせてくれる。

9月23日付けの朝日新聞に載っていたように、リモコンもって実際に出演者が操作していたという。やはりあのカタルシスは本物だった。小道具の使い方もなかなか粋。安心して見られる作品といったところ。水準は高いけど。ただ、この監督、ラストを妙に引っ張ってしまう。ちょっと引きずりたいんだな・・。あっさり終わってくれてもよかったかも。でも、一番いいキャラは第一ロボット部でした。「ピンポン」でも部長やってたけど、部長が似合うぜ。

監督 古厩 智之  
出演 長澤 まさみ  鈴木 一真  小栗 旬  塚本 高史 伊藤 淳史  2002年 日本作品


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