迷宮映画館

開店休業状態になっており、誠にすいません。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

クロッシング

2011年01月09日 | か行 外国映画
PCの脇の本棚に、しばらく前から貼ってある「クロッシング」のリーフレット・・。指折り数えて待ってました。あーー、こんな短い間に、またお目にかかれるとは!!真面目に昇天してしまうかと思うくらい、たっぷりイーサンを堪能させてもらいました!

ということで、完全に変質的な記事ですいません。ご勘弁を。



アメリカ・オリジナルのポスター。


さて、ここはNY、ブルックリンは低所得者用の団地の近く。麻薬が飛び交い、とてもじゃないが、一人では歩けないところ。そこにいたのが、3人の警察官。それぞれがそれぞれの苦悩を抱え、もがき苦しんでいた。

もうすぐ定年を迎えるエディ。無難に、そつなく、何の手柄もないが、どうにか勤め上げ、7日後にははれて退職。あとは年金暮らしが待っていたが、そんな自分をいいと思っているわけはない。目の前のもめごとを見て見ぬふりをし、毎朝リボルバーを口にくわえる・・・・。

タンゴは囮捜査官。麻薬捜査にはありがちだが、まともな生活はどこかに行ってしまった。妻からは離婚をつきつけられ、なんとかこの仕事から抜け出したいと上司に訴えている日々が続いていた。捜査中に無二の親友になったのは、ギャングのボス・・・。

そしてサル。



まともな、ごくごくまともな麻薬捜査官。家族思いで、敬虔なカトリック信者。子供の数でそれはわかる。妻はまたぞろ妊娠中で、ぼろ屋のカビが、体に悪影響を与えている。子供たちに約束した新しい家。それは自分に課した使命のよう・・・。でも、NYPDの安給料じゃ、家を買うなど、到底できない。



こんなやつ殺されても、誰も文句を言わないだろう・・という情報屋を殺し、小金をせしめるが、家を買う頭金には届かない。犯罪現場には腐るほど金が落ちている。しかし・・・。



三人三様の警察官としての人生を送っていた彼ら。最後まで出会うことはない。しかし、己の進む道を歩んで行ったときに、交錯する・・・。

ということで、たっぷりと楽しませていただきました。ときどき、チードルさんと、ギアが邪魔を(ごめんなさい!)をするんですが、苦悩に満ちたサルの表情のなんとも悩ましいこと!!命がけで麻薬捜査をしながら、無造作に落ちている金につい目が行ってしまう・・・・。

金を手にとりながら、苦笑いしてぽんと捨てる札束に見せた表情にまずちゅどーん!!



サルの良心を表すような同僚がいいんだなあ、これが。その気持ちが痛いほどにわかる。自分をとどめようとしている彼に対して、どうしようもない自分。。。。



わずかにエディと邂逅する場面。エディに対して、もろに侮蔑の感情を表していた新人警官。余計な事には口を出すな!というエディのことなかれをもろに嫌ってた海兵隊あがりの警官が、殺されたという貼り紙を見て、やり切れないエディにわずかにサルが声をかける。



やむにやまれず、低所得者住宅の麻薬組織のアジトに押し込もうとするサル。もう、これしか自分に道はない。決して正義ではない。でも目的はひたすら家族のため、これからの未来のため。。。。正しい方法ではないが、善を行おうとしていただけ。。。。その結果がどうなるかは自分の良心が知っている。



うーん、こう来たか・・・。三人の道は、そうなるのもわかるのだが、誰をどうするか?誰を生き残らせ、誰を犠牲にするかなど、ほんの紙一重に見える。この落とし前もわかる。一つ間違えば、全然違う結末もありだ!その違いもまた妙だろう。

私の場合、ほかの方々とはまったく違った見方なもんで、冷静な判断ができませんが、見事な出来だったのではと思います。フークワさんって、よくわからない人で、「トレーニング・ディ」みたいな傑作を撮ったと思うと、「ティアーズ・オブ・ザ・サン」みたいなまるで理解不能な映画を撮ったりと、ちと波の激しい人。

撮りたいテーマがというか、芯がぶれたりするような気もしたのだが、こういう苦悩に満ちた市井の人を描くと、うまいなああと思いますわ。今回のは、役柄から言っても、「トレーニング・ディ」の後日談に見えてしまいますが、あれから10年たって、何も変わらないどころか、世のはかなさを痛感させるむなしさを思い知らされました。

そのむなしさが似合いすぎます、わがイーサン。最後はともかく、全編くまなく凝視!ほんとに幸せでした。こういうのを愛でなくて、なにが映画ぞ!あーー、たまりません。幸せな一日でございました!



あ、チードルさん、よかったです。ギアさん、落ちぶれた感じがやけに似合ってました。

◎◎◎◎○

「クロッシング」

監督 アントワン・フークア
出演 リチャード・ギア ドン・チードル イーサン・ホーク ウェズリー・スナイプス ウィル・パットン エレン・バーキン

コメント (8)   トラックバック (8)   この記事についてブログを書く
« 相棒2 劇場版 | トップ | プチ・ニコラ »
最近の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祝 イーサン祭り! (mariyon)
2011-01-09 21:22:39
うわぁ~~、イーサンだらけ(笑)
やっとご覧になれて、なによりですぅ。
やっぱ、好きなスターの映画を観ると幸せになりますよね。
それがまた、出来が良ければなおさらに。
このイーサンは、ほんとうに驚かされました。
家族のために金をなんとかしようとするイーサンの
あの後先の無い焦燥感が画面の外まで伝わってきて
たまりませんでした。
ギア様の汚れ役も頑張っていました。ラストはギア様らしい気がしましたが・・・。
Unknown (KLY)
2011-01-09 22:02:49
想像してたクロス具合ではなかったんですけど、まあこれで3人が撃ち合いになったりした日にゃベタ過ぎますからね。あのお友達が1番可哀想だったかなぁ…。
全然関係ない話で恐縮なんですが、たまたま別のブロガーさんとの話の中でお互いに『今をいきる』が好きだって話になって、そこに若かりし頃のイーサンが出てるんだなんて話になりまして。そこまでは全く記憶になかったんで、ちと驚いたのでした。
>mariyonさま (sakurai)
2011-01-10 14:33:52
恐れ入ります。
映画見る前にパンフ買うって滅多にないのですが、ちゃんと購入。度の写真を使えるか、よだれたらしながら、見入ってました。
イーサン、よすぎます。
素晴らしかったです。大満足。
こういう役がちいと多くなってますが、自分の思いと、どうにもならない現実みたいなもんのはざまにおかせたら、ほんとうまいです。
またまた惚れ直してしまいました。
変に鍛えてないのもいいのよ!

ギア様・・ですが、もうちっとらしさを出してもらってもよかったかも・・などとおこがましくも思いましたです。
>KLYさま (sakurai)
2011-01-10 14:40:02
ですねえ。
題名ほど、クロスはしてなかったですね。
原題のまんまでもよかったと思いましたわ。
あたしの場合、ほとんど間違った見方ですから、どんな題でもいいんですがね!

「いまを生きる」!!よかったですねえ。
ピーター・ウィアーさんは、とんと映画を撮ってくれなくなりましたが、新作があるようで、来ないかなぁ。
あれで見事にちゅどーんとやられました。
20年くらい前ですかね。
あたしもぎりぎり20代ですから、まだお姉さんということで。あたしがついていなきゃ!!というのが、一番ですかね。
あとは、ほぼコンプリートしてます。
最高は「ガタカ」ですが、「大いなる遺産」も捨てがたい・・。「リアリティ・バイツ」いいしなあ・・。あ駄目です。全部いい!
イ―サン・ホーク♪ (mezzotint)
2011-01-11 12:15:03
sakuraiさん
短期間に2本も出演作品が続き、良かったですね。私はどちらかと言えば、デイブレイカ―の方が好みですが。こちらの役はイ―サンらしい役柄ですよね。情けない表情は、やはりイ―サンらしいかも(笑)新春早々に憧れの方に出会われたことは、きっと良い年になるかもしれませんね。
>mezzotintさま (sakurai)
2011-01-12 10:35:07
あはは。この世の喜び一人締め!状態でした。安いでしょ!
デイブレーカーの方が、昇天の回数は多かったですが、やっぱ目がねええ。
青目に戻ったときに、またやられましたけど!
ああいう役させたら、今は彼がぴったり・・と言うのも、ちょっとなああ、なんですが、お目にかかれるだけいいことにしたいと思います。
たびたびおじゃまします。 (ピロEK)
2011-10-02 02:51:50
おじゃまします。
sakuraiさんはイーサン・ホークが大好きなのですね。では吸血鬼の映画の方もお楽しみになられたんでしょうね…そちらもいずれトラバしにまいります。
あと、映画とは直接関係なくて恐縮なのですが、こちらに貼られているsakuraiさん自らスキャニングなされたのであろう画像、印刷の目(網点)が出てて職業柄(※印刷会社内の画像処理担当)気になってしまいました…勝手に気になるだけなので、sakuraiさんとしては気にしないでほしいのですが
…印刷物からのスキャニングの場合、スキャナーのドライバーに「モアレ除去」とか「アミ点除去」とかいう操作があれば、使用する事でこいつが上手く消えると思います。宜しければ参考に。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
>ピロEKさま (sakurai)
2011-10-04 15:32:53
はい、大好きでございますよ。
理性が完全吹っ飛びます。吸血鬼の方は、DVDもしっかりと購入してしまいました。アホです。
はい!!ありがとうございます。
なんできちゃないスキャンになってしまうかとんと素人のあたしは理解も出来ずにいたのですが、そういうことですね!!
こんなことをしていいのかもわからないのですが、次はしっかと挑戦してみたいと思います。なはは。

コメントを投稿

か行 外国映画」カテゴリの最新記事

8 トラックバック

クロッシング (風に吹かれて)
これもニューヨーク 公式サイト http://www.cross-ing.jp監督: アントワン・フークアニューヨークの犯罪多発地区ブルックリンで働く3人の刑事。定年退職まであと7日のエディ(リチャー
もっと公開劇場を増やして!!「クロッシング」 (茅kaya日記)
  あっという間に11月!またも京都で映画が観れる!!仕事をいただけるだけで感謝のフリーランスとはいえ、忙しかった10月…映画にもほとんど行けなかった(-_-;)いや、京都はのんびりできて、映画三昧(笑) 最高っす! 茅ヶ崎ではなかなか観れない映画ってこと...
クロッシング(2010:米) (LOVE Cinemas 調布)
『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア監督が送るクライムサスペンス。それぞれ立場は違えどもニューヨーク市警に籍を置く3人の警官たちそれぞれが抱える苦悩を描いている。主演は『HACHI 約束の犬』のリチャード・ギア、『デイブレイカー』のイーサン・ホー...
クロッシング(2009)BROOKLYN'S FINEST (銅版画制作の日々)
3人の刑事。1つの事件。それぞれの正義が交錯する──。東宝シ...
クロッシング (だらだら無気力ブログ)
「トレーニング デイ」のアントワーン・フークア監督が、リチャード・ギア 、イーサン・ホーク、ドン・チードルの3人を主演に迎えて描く緊迫の刑事 ドラマ。ブルックリンの犯罪多発地区で危険と隣り合わせの過酷な日常を 送る3人の警官たちの三者三様の苦悩が、リアル...
クロッシング (Brooklyn's Finest) (Subterranean サブタレイニアン)
監督 アントワーン・フークア 主演 リチャード・ギア 2009年 アメリカ映画 132分 ドラマ 採点★★★ 小学校の頃、道徳の時間に“嘘”についての授業があったんですが、子供心に「どうせ嘘はダメですよー」ってオチだろうと醒めながら聞いていたら、「嘘は基本的に...
映画『クロッシング』を観て (KINTYRE’SDIARY)
10-70.クロッシング■原題:Brooklyn'sFinest■製作年・国:2008年、アメリカ■上映時間:132分■字幕:川又勝利■鑑賞日:11月14日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)■料金:1...
【映画】クロッシング…北朝鮮の話とは違う方のクロッシングです (ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画)
三連休も最終日に突入してしまいました 例によって、ほぼ寝てるだけの日々を過ごしております 一昨日2011年9月17日(土曜日)は、夕方近辺まで寝て食品の買い物に行っただけの一日。 昨日2011年9月18日(日曜日)は、午前中にレンタルしていた「エンジェル ウォーズ」を....