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Sweet Rain 死神の精度

2008年03月24日 | さ行 日本映画
ちょっと前の日本(かな?)、世の人間の生死を決めるのは死神。病気などで死ぬ場合ではなく、不慮の死の場合に関与するらしい。

今回のターゲットは、影がいかにも薄そうな30前のOL。自分の周りの人、自分を愛してくれる人は、なぜかみんな死んでしまう。いつものように「実行」だろうと、彼女の様子を伺い、彼女に死を届けるはずだった。しかし・・・。

そして時代は下り、今。やくざの抗争の真っ只中。義理を押し通す昔かたぎの男は、自分の身を厭わず、一人で仇に殴り込みをかけようとしていた。それはすなわち死を意味している。

そして未来。海辺で美容室を営む老女。ひと目でお迎えにきた男を死神と見破るが、彼女は逆に、彼に最後の願いとして、妙な依頼をする。

時代を超えて、3つの話は、奇妙なリンクを見せる・・・。

というちょっとミステリーの要素が加わったSFタッチの人情もの。
ここでの最重要ポイントは死神という存在。いまいち、死神がどういう重要な役割を果たすのか、ぴんと来なかったのだが、その人物の死に際のプロデュースではないだろうかと本編の中でも言わせていた。

でもなあ、なんかちょっと違うんでないかなと。世の中に【絶対】はそうないが、絶対にあるのは【死】だ。これだけは逃れようにない。何も特別なことでないし、どこにでも死は転がっている。

そして人は精一杯生きている。それも特別なことではなく、意識もせずに生きている。生きている人間というのは死のことを考えるべきなのだろうか。どんな死に様をすべきなのか、思いをはせるべきなのだろうか。

悪は無様に死ぬべきで、自己満足を得たら死んでもいいのだろうか。死の悼みをわかんない奴みたいなのに、生死の鍵を握られていていいのか。

死んだら終わりだ。そう思う。だから一所懸命生きている。無様に生き恥をさらしている。そして死ぬまで生きる。そして、人間はいつ死ぬのかなんてわからない。だから生きている。誰かに、死に様を決められているなんて、あたしはやだ。

というのが物語に対する感想で、映画は相変わらずちょっと浮世離れしているタケちゃんの雰囲気がぴったり。KYつうか、ボケつうか、お間抜けというか・・・。死神って、あんなんでいいんすかね??の思いを払拭するボケができるのは、タケちゃんだけでしょう。

でも、小西真奈美に「あたし醜いですから・・」って言われると、なんかしらーっと感じたのはあたしだけ?いまから20年前にクレイマーという言葉はなかったと思うのですが、あまり時代の流れが映像からは感じなかったなあ。

その辺の時代感覚をすぐにつかめなかったので、するっと入り込めなかったのだが、それは狙いだったでしょうか。配役的には、富司純子よりは、渡辺美佐子かなあと。

見に行った感想を息子に求められて、「その人の行動や、考え方で死を実行するか、見送るか決まるんだけど、それが死神の仕事かなあ?」と言ったら
「キラじゃん」
と言われてしまった。そうかも。

◎◎○

『Sweet Rain 死神の精度』

監督 筧昌也
出演 金城武 小西真奈美 富司純子 光石研 石田卓也 村上淳 奥田恵梨華 吹越満

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12 コメント

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こんばんは! (kira)
2008-03-27 00:29:55
キラではありません、kiraです(笑)
紛らわしいですが、藤原くんもスキですが私のHNは
金城くんと恭子ちゃんのドラマ挿入歌「きらら」から戴きました(^^;

以前、交通事故や自ら命を絶った場合などは、
その魂は彷徨い続けると聞いたことがあります。
なので突発的死にだけ死神が判定をするこの設定に
不思議と違和感がありませんでした(^^)v

小西真奈美ちゃんと富司さんでは、ちょっとキャラが違いすぎでしたね
金城武・・・ (しん)
2008-03-28 00:57:10
金城くんは、北京語か広東語でならかっこいい役もできるのですが、日本語だとボケ役しかさせられませんな
あの棒読みとロレツ回らなさは、非人間役にはいい感じでした。
サイボーグ役とかやらせたいです。なんとなく
>kiraさま (sakurai)
2008-03-28 15:01:28
kiraはそこから取ったのですか、なるほど。
あまりの不慮の死に遭遇してしまうと、自分が一体どうなったか、理解もできずに死んでる。。。なんてことになるんでしょうかね。

コニたん、いくらなんでもおばあちゃんになったら、あんだけの肝っ玉ばあちゃんに変身っつうのは、ありえないなあと感じましたです。
>しんさま (sakurai)
2008-03-28 15:19:42
絶対、あっちの台詞の役のほうがいいと思うのですが、あっちでも「棒読みだあ」とか思われてたりして。
「レッドクリフ」がちょっと楽しみ。
サイボーグは、はまりすぎますわ。
日本版「ブレードランナー」でも、撮ってくださいよ。
こんにちは (武子丸)
2008-04-03 12:45:30
昨日、息子と観てきました。やっぱり、死ぬ時にあんな風に審判されるなんて、嫌ですね。息子は満足してました。先生のblog読んでから観たから、富司純子が渡辺美佐子に見えて仕方ありませんでした。金城はカッコイイですね。あの声も好きです。
>武子丸さま (sakurai)
2008-04-03 19:41:55
うぅぅぅ、余計な情報でしたね。
でも、どうしてもあの女性の老後に見えなくて・・・。
タケちゃんは、ああいうボケ役がぴったりでしたね。
口から出ている声じゃなくて、のどのあたりから出ているような。
ちょっと浮世離れしている風がいいです。
こんばんは (はらやん)
2008-04-26 20:31:21
sakuraiさん、こんばんは!

「死」っていうものは、その人にとっては唯一無二のものであるからこそ疎かにできないものなんですよね。
「死」を疎かにするとその対である「生」も価値がなくなってしまう。
逆に「生」が価値があるものだとしたら、その「死」はどんな死に様でも特別なものだということだったのでしょうか。
でもやはり死に様は得体の知れないものに決められるよりは、自分で決められた方がいいですよね。
生き方も自分で決めているのですから。
>はらやんさま (sakurai)
2008-04-27 08:55:08
>「死」を疎かにするとその対である「生」も価値がなくなってしまう。
そのとおりですよね。
で、この映画の趣旨は、どうだったのか、よく伝わってきませんでした。
ただ、人に決められる死だけは、遂げたくありませんが、戦争なんてなったら、そうなってしまうんでしょうか。

渡辺美佐子! (メル)
2008-10-14 11:06:46
良い良い~!そのほうがずっと良かったです~。
あの一恵があのかずえになるっていうのが、どうしても
違和感ありありだったので。
そりゃいろんなことがあったでしょう、でも、あんなにしゃきしゃきの江戸っ子弁みたいなのを話すおばさんに、あの最初の一恵がなるかな~?とすごく疑問だったんですよね~。

ほけほけした(笑)死神さんだったですが
やっぱり死神というとジョー・ブラックを思い出してしまい、やっぱりジョー・ブラック=ブラピの方が良いかも~、と思いました(^ー^* )フフ♪
>メルさま (sakurai)
2008-10-14 20:49:02
20年前くらいの設定・・あたり映画を作るのには一番難しいんじゃないかと思います。
みんな結構しっかり覚えてますからね。
で、人間なんて、そう変わんないですよね。
ここ20年を考えても、自分なんかさっぱり変わってないような気がしますもん(そう思うのは自分だけ?)
タケちゃんは、やっぱあっちの言葉を使った役の方が合うような・・・。
なんだか日本語しゃべる方が違和感があるのですが、そのキャラが今回は生きてたかな。

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