迷宮映画館

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ジェイン・オースティンの読書会

2008年07月08日 | さ行 外国映画
ある独身女性。犬のブリーダーをやっているのだが、その可愛い、可愛い愛犬が死んでしまった。彼女の周りの人たちにもいろいろと騒動が起きる。

ここは一つ、彼女を元気付けるため、あるい、長年連れ添った夫から三行半を突きつけられた女性に愛の手を。あるいは6回の結婚のあと、7回目を狙う初老の女性の次なる恋の道。あるいは、自分の気持ちをどうやって吐き出したらいいのかわからない高校教師・・・・。ひっくるめて面倒見ましょう。みんなで【ジェイン・オースティン】を読もうではないか!

ということで、彼女を6作品をそれぞれ6人が分担して、読み解いていこうというものだが、とりあえず、この作品は、この人が担当、という割には、みんな読んでるし、喧々諤々やっている。

人生、本当にいろいろあります。辛いこと、哀しいこと、幸せなこと、むかつくこと、ありえないこと・・・。でもそれが人生。それでも私たちは、その人生を生きていかなければならないのですが、先の見えない迷路に陥ってしまったとき、自分の力で抜け出せればいいのですが、それが簡単にはいかない。

そんな時、ちょうどいい具合に距離を置いて、冷静に考え直し、さまざまな人に対応し、答えを自然に導き出す手伝いをしてくれた・・・。それが【ジェイン・オースティン】の作品たちだったわけで。

上手く、出来すぎたかな・・・とも感じたのですが、映画ならでは。映画冒頭のイラつく物事の数々。「あーー、あるある」とも感じたのですが、あすこでちょっと必要なのが、他人に対する思いやりと、一息つくこと。オースティンの小説を読んで、ちょっと一息ついて、周りを見ましょう・・・と思い直した次第です。

といっても、小説は読んだことなし。映画は『いつか晴れた日に』(名作)と『エマ』と『プライドと偏見』を見ましたが、あの世界観は結構好きです。

で、この映画の拾い物は、黒一点で混ざってたグリッグ。最初はずいぶんおとぼけ、頼りなげに見えてたのが、だんだんいい男に見えてくるから、あら不思議。『いつか眠りにつく前に』のときは、要チェックまでには行かなかったのですが、(なんせねえ、ほらフフフ、パトリックしか見えてなかったし・・)赤丸急上昇組です。

で、彼の推すル・グィンが書いたのに、『ゲド戦記』があるわけです。『ゲド戦記』しか読んだことがなかったので、彼の推す本を読んでみたいと思いました。

◎◎◎◎

『ジェイン・オースティンの読書会』

監督 ロビン・スウィコード
出演 キャシー・ベイカー マリア・ベロ エミリー・ブラント エイミー・ブレネマン エレン・バーンスティン ジミー・スミッツ マギー・グレイス ヒュー・ダンシー


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8 コメント

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あ~ (miyu)
2008-07-10 13:17:05
そっかsakurai先生ったらパトリックばかり見ていて
見落としたんですね~(´▽`*)アハハ
個人的にはこの映画よりも
「いつか眠りにつく前に」のヒュー・ダンシーの方が
ステキに見えましたよ~。
>miyuさま (sakurai)
2008-07-10 22:27:11
なはは、そうだったんです。
さっぱり目に入ってませんでした
改めて見ると、ええやん
思い入れがなかった分、高評価かもです。
集中力がないのも・・・・。 (mezzotint)
2008-07-14 21:10:53
sakuraiさん
今晩は☆★
そうですか・・・sakuraiさんもそうなんだ!
どうも集中力なくて駄目です(^_^;)
映画は動いて、進んでくれますからいいですよね。
アメリカでは読書会が流行だとか?
素敵な出会いがあれば、無理してでも読書に励めるかもな。確かにめでたしばかりだと面白くないですよね。もっと予想外の展開が欲しい!ってなわけで、
TB・コメントありがとうございましたm(__)m
>mezzotintさま (sakurai)
2008-07-15 15:37:48
集中力も続かなければ、最近はめがねをかけないと、小さな字も読めなくなって、本がどんどん縁遠くなります。
映画だと、とりあえず2時間前後で終わりますからねぇ。
なんか話は、結論ありきで、思ったとおりの展開でした。
やはりもっと意外性が欲しかったかも。
こんばんは (なな)
2008-12-01 00:14:37
いやはや,世の中ちょっとしたトラブルや悩みで満ちてますよねー
>あすこでちょっと必要なのが、他人に対する思いやりと、一息つくこと。
そうそう,そのとおりなんですけど・・・。
オースティンの小説って「解毒剤」と言ってましたが
クールダウンの効果もあるのでしょうか?
私も彼女の作品はどれも未読だし
その世界観は,映画化作品を観る限りでは「ちょっと退屈?」とも思ってしまうのですが
それでも日常生活を描いたものだからこそ
現代人の悩みともリンクするものがあるのですねー。
日本の古典作家で,現代人の悩みとリンクする作品を書いた作家ってたぶんいないから
オースティンって,興味深いですね~。
>ななさま (sakurai)
2008-12-01 08:51:22
オースティンの小説、ということだけでなく、本でも読んで、一息つく・・・。
それくらいのことすら、いまどきの人はできないくらい、あくせくしてるんではないかと。
半分義務感みたいに読んでた本ですが、本を読むという行為自体が、人の心を落ち着かせていくのかもしれないですね。
「エマ」はあまり印象が強くないですが、「いつか晴れた日に」は好きでしたね。
「プライドと偏見」見たあとも、無性に見たくなりました。
あの世界は好きですわ。
おはようございます (YOSHIYU機)
2009-08-07 08:47:18
作品を担当というよりか、部屋を提供する
役割みたいでしたよね。

バスケ好き夫が、オースティン好きに変わるのは
出来すぎですよね(笑)

1度捨てられた夫が、戻ってきて
女性は簡単に許せるもんなんでしょうか?(笑)
>YOSHIYU機さま (sakurai)
2009-08-08 20:34:09
部屋がきれいになっていいかもです。
今年は、子供らの担任が二年目で、家庭訪問なかったのですが、見事に掃除しませんでした。
って、ぜんぜん関係のない話。
できすぎの話でしたね。いかにも映画です。
あ!映画でした。
夫は許せません。
まず修復は無理でしょう。
そういう経験はありませんが。

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