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クロエ

2011年09月20日 | か行 外国映画
自分がどこでアトム・エゴヤン監督の名前を知ったのかは定かでないが、見たのは「アララトの聖母」だけ。凄い話だった。
100年近く前にアルメニアで起こった大虐殺のことを、現在画家として成功している女性が、いかにして伝えるべきかと悩む。監督のルーツの物語で、ものすごいインパクトがあった。
中でも、ヒトラーの言葉が印象的で、「50年前の虐殺など、だれが覚えてる・・」と言って、自分の行動を正当化したような弁があった。中身はかなり失念したが、それだけは印象的に残っている。

他にもなかなか話題作を撮るエゴヤン監督の作品・・・と言うことで、中身も知らずにとにかく見ねば!と思って見た。・・・唖然。
こういう映画だったねえ。

いや、自分が見たい!と思ってた方向とえらい違ったベクトルだったもので、少々面食らったが、表し方はうまい!さすがだ。
アマンダちゃんが、こんなに脱ぎっぷりのいい女優さんだったとは知らなんだが、胸がでっかいぞお!!

んなことはどうでもよくて、物語はアラ・フィフの夫婦。夫は大学教授で妻は産婦人科医、息子が一人いて、成功を絵にかいたような家庭・・・なのだが、中身は??夫婦の信頼は薄れ、関係も希薄。夫のすることに興味がなさそうに見えて、実は妻は嫉妬に燃える。

息子は既に母の言うことなど聞く耳を持たず、まあ簡単にいや、欲求不満の中年夫婦の危機を、綺麗な娼婦のお姉ちゃんが、身をもっていさめる(?)というお話。あらら、こう来たのか!!と、なかなか面白い展開だったのだが、50のおばさんのヌード出しても、なんだか哀れを醸しだす。

それが狙いならあたりだろうけど、あんまり見たくない。。。

無理を押して見に行ったのだが、いろんな意味で裏切られ感が漂った映画。悪い意味の方が、若干多いかな。いい面もあったのですがね。

つうことで、カナダが舞台の映画で、しっとり印象的な場面が多かった。もしやこの音を入れたのは??と、思ったあたしの感はぴたり。フォーリー・アーティストに、GORO KOYAMAの名前発見!!やっぱり。去年お会いした、小山吾郎氏の音でした。とすると、次に見る予定の「モールス」は小山氏のだとわかっていたので、小山氏の音入れ、二連チャンです。

◎◎◎○

「クロエ」

監督 アトム・エゴヤン
出演 ジュリアン・ムーア リーアム・ニーソン アマンダ・セイフライド


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10 コメント

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Unknown (KLY)
2011-09-21 00:07:05
アマンダの胸が大きいのは知ってましたが、流石に実際観るとドキドキしちゃいました。いやぁ、ええもん見せてもろた~って。
でもジュリアンも凄いと思いますよ、どう考えたって役柄上も実際もアマンダと比べられる訳で、それを解ってて脱ぐプロ意識には感心します。日本ならまず100%ありえないし。
たまには暴れないリーアムおいちゃんも素敵です(笑)
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こりゃ (KON)
2011-09-21 10:49:11
監督の名前でつられた感ありの映画でした。
「スイート・ヒアアフター」や「エキゾチカ」の雰囲気を期待して
いくとコケますね。
展開は早い段階で誰でも読めるし、明らかに全てはアマンダの狂言
だってわかるし、なんかな~。
ジュリアンの悩みも贅沢な気がするし。
リーアムおいちゃんいい旦那じゃないか!
でもジュリアンとアマンダの女っぷり対決は、ジュリアンの圧勝!
女は脱げばいいってもんじゃないわ!と確信しました。はは。
冬のカナダの風景は良かったです。
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フランス映画のリメイク (風子)
2011-09-21 11:39:45
オリジナルは未見ですけど、夫は浮気を認めているらしく、妻の年齢的な苦悩がメインなのでしょうか。
内容はあまり期待せず、マックスくん目当てで見に行きました。(爆)
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恍惚、、、。 (mezzotint)
2011-09-25 01:25:32
sakuraiさん
遅くにお邪魔します!
先ほど、ラテンビート映画祭という
映画祭に行って帰ってきたところです。

恍惚をご覧になったんですか!
作品名は知っているけど未見です(汗)
でも印象薄いんですね。よく考えると
これやっぱり古いパターンなのかな?
でも意外に私、楽しめたり、、、。
まあアマンダちゃん始め、ジュリアン・ムーア
やリ―アムおじさんという豪華キャストの
お顔拝見で得したような気もしました。
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>KLYさま (sakurai)
2011-09-25 22:13:19
ま正面ではないにしても、アマンダちゃんに天晴れをあげたいと思います。
こんな立ち位置にありながら、あの役柄!立派です。
中身は、おいといて・・。
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>KONさま (sakurai)
2011-09-25 22:17:38
「スィートヒアアフター」は見たことがあるようなないような・・。
「アララトの聖母」はしっかと見て、この監督はただものではない!と思ったのでした。
ちょっと違った雰囲気でしたね。
後でから、フォーラムで「恍惚」見たのを思い出して、あああ!アレダ!でした。
なんかどっかで見たことある、と思いながら見てました。

アタシは、ジュリアンさんのヌードはあんまり評価してないです。見たいヌードじゃないのを見せようとする矛盾を感じるヌードですわ、
禅問答みたい。
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>風子さま (sakurai)
2011-09-25 22:21:13
後でから「恍惚」見たのを思い出しましたが、あまり記憶にないです・・。
エマニュエル・べアールの官能的な様子は覚えてますが。。。
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老いも若きも…。 (mori2)
2011-09-30 11:46:06
う~ん、とりあえず“マッパ”!が一番
印象に残っております(^^;。
すみません、あとはリーアム父さんが、
とにかく気の毒で気の毒で…(>_<)。
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>mezzotintさま (sakurai)
2011-10-04 14:53:00
ラテンビート映画祭!聞くだけで、燃えそうな奴ですねえ。

はい、見てました。
すっかり忘れてました。
「ナタリー」のリメイク・・というのを見て、ピンと来てなかったのですが、「恍惚」という題名で思い出した。
エマニュエルさんの色っぽさだけは覚えてる・・。
この監督が手を出すような内容とは思えない感じでしたがね。
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>mori2さま (sakurai)
2011-10-04 15:18:39
はい、若いマッパはやっぱいいっすよね。
ジュリアンさんのマッパは、そろそろ食傷気味です。もう出さない方向で行ってもらいたいですわ。
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