久しぶりに見た羽場裕一の「父さんなぁ、父さんやめようと思うんだ」というあまりに唐突な語りから始まる。そこは朝の食卓。お母さんは出ていって、一体コレだけのご飯は誰が用意してるんだろうと思いながら、佐和子は新学期の学校に行く。中学校3年生。お兄ちゃんはとっても秀才だったのに、なぜかいきなり農業するといって大学を辞めた直ちゃん。うーん、謎な家だが、とっても佐和子はいい子なのだ。
かわいくって、素直で、優しくて、頭がいくて、そんでもって家庭は歯茶目茶だけど、性格がいい。こんな子いるんかい!と突っ込みをいれたくなるが、きっといるんだ。そう、人間とは当然環境がその人間の人格を大きく左右するものだけど、もって生まれたものが物凄く大きなウェイトをしめるのではと最近富に感じてきた。そして、親や環境が与えられるのは安心感と、保護。でも親だって人間なもんで、ワガママ勝手もある。
死にぞこなったお父さん、家出をしちゃったおかあさん、天才で音痴なお兄ちゃん。みんな変でみんな個性的。自分の大きな傷や、不器用な生き方を抱えながら、佐和子守っている。それが押し付けがましくなく、ほんわりとじんわりと描かれる。
そのことに気付くのは、転校生としてやってきた大浦君(勝地君、中学生役やっちゃったよお)の存在。いかにも中学生らしく、高校生らしく触れ合っていく二人もなかなかいい。あまりに幸せっぽく、順調に行くもんで、あの流れは容易に想像がついてしまった。
実は私にもかつてあのような似た経験を持っている。同じ高校一年の時。きつかった。本当にきつかった。どうやって乗り越えたか覚えてないくらいのきつさだった。でも人間は生きていく。その時に心から人のあったかさを感じる。
それぞれ役者がうまい。14歳の母は見てないが、主人公北乃きいちゃんのかもし出される素直なオーラが本当にいい。大浦君のおかあさんが「あなたみたいな人でよかった」という言葉に象徴されている。んじゃあ、他の女の子はどうなるんじゃい!と天邪鬼は思うのだが、あたしもあんな娘が・・・・。言っちゃいけない。そろそろ成人を迎える勝地君の中学生姿には、少々無理を感じたが、その頑張りに座布団2枚。
いろんなことを考えさせる映画だった。淡々と日々を追って、10回ほど食事のシーンが出てきて、おなかすいてるときにはちょっとキツいかな。おかあちゃんとしては、基本は子供たちにきちんとご飯を食わせること。コレが大事だと思う。
◎◎◎○●
『幸福な食卓』
監督 小松隆志
出演 北乃きい 勝地涼 平岡祐太 さくら 羽場裕一 石田ゆり子
かわいくって、素直で、優しくて、頭がいくて、そんでもって家庭は歯茶目茶だけど、性格がいい。こんな子いるんかい!と突っ込みをいれたくなるが、きっといるんだ。そう、人間とは当然環境がその人間の人格を大きく左右するものだけど、もって生まれたものが物凄く大きなウェイトをしめるのではと最近富に感じてきた。そして、親や環境が与えられるのは安心感と、保護。でも親だって人間なもんで、ワガママ勝手もある。
死にぞこなったお父さん、家出をしちゃったおかあさん、天才で音痴なお兄ちゃん。みんな変でみんな個性的。自分の大きな傷や、不器用な生き方を抱えながら、佐和子守っている。それが押し付けがましくなく、ほんわりとじんわりと描かれる。
そのことに気付くのは、転校生としてやってきた大浦君(勝地君、中学生役やっちゃったよお)の存在。いかにも中学生らしく、高校生らしく触れ合っていく二人もなかなかいい。あまりに幸せっぽく、順調に行くもんで、あの流れは容易に想像がついてしまった。
実は私にもかつてあのような似た経験を持っている。同じ高校一年の時。きつかった。本当にきつかった。どうやって乗り越えたか覚えてないくらいのきつさだった。でも人間は生きていく。その時に心から人のあったかさを感じる。
それぞれ役者がうまい。14歳の母は見てないが、主人公北乃きいちゃんのかもし出される素直なオーラが本当にいい。大浦君のおかあさんが「あなたみたいな人でよかった」という言葉に象徴されている。んじゃあ、他の女の子はどうなるんじゃい!と天邪鬼は思うのだが、あたしもあんな娘が・・・・。言っちゃいけない。そろそろ成人を迎える勝地君の中学生姿には、少々無理を感じたが、その頑張りに座布団2枚。
いろんなことを考えさせる映画だった。淡々と日々を追って、10回ほど食事のシーンが出てきて、おなかすいてるときにはちょっとキツいかな。おかあちゃんとしては、基本は子供たちにきちんとご飯を食わせること。コレが大事だと思う。
◎◎◎○●
『幸福な食卓』
監督 小松隆志
出演 北乃きい 勝地涼 平岡祐太 さくら 羽場裕一 石田ゆり子
映画で、現実と違う環境に身を置くって、とてもストレス解消にいいと思うんですよ。
さて、大浦君、先日のテレビ「ハケンの品格」に出てました。
中学生にしては大人っぽいと思ったけど、やっぱりそういう年齢なんですね。
それにしても、いいヤツでした。こんな子がいてくれたら救われますね。
勝地君が学ランで出てきたときにはちょっとぶっ飛びました。
いい奴ばっかなんですよね。つくづく。
でも「あなたみたいな子でよかった・・」が妙に引っかかるんですよ。天邪鬼だあ。
だから、コバヤシヨシコが効いてるような気がします。
たくさんの子供たちを見てきましたが、根はみんなほんといいこです。
ほんでもって、そのいい子の力の根っこはご飯かなと。
ご飯食わせるのは、絶対大事だと思う。
たまにお菓子も。
予想がついちゃったのですね。
そっか、似たような経験、それはツライですよね。
あたしはないんだけど、
高校のときに友達が似たような経験をしていて、
見ているしか出来なかったんだけど、
やっぱり辛かったです。
えーー、かなりきつかったです。
それも事故とかではなかったので。
へこみますわ。
ということも今は昔。
明るく、映画見てます。
そして、大浦君も。
あの二人の交際は、爽やかで良かったですね。
でも、あの展開は、読めましたよね(笑)
うちの娘もいい子に育てたつもりだったんですがねえ。大学生になって、目の前から消えたので、ま、いっか。
それでも、人は生きていく・・・でしょうか。