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呉清源 極みの棋譜

2007年11月20日 | か行 外国映画
きれいなお顔だったと失礼な表現だったが、93歳の今も、とっても元気なお姿で登場なされたことに、度肝を抜かされた。

碁には少々因縁がある。うちの父はアマ碁の五段である。これはかなりの腕前らしいのだが、今もうちに免状が仰々しく飾ってある。あれが飾られてかなり経ったが、どうやら墓に連れていく肩書は、五段のようだ。

父が碁を打ってる時は近づかない方が身のためである。鬼気迫るものがあった。日曜日のお昼は、2時間、TVの前から絶対に離れない。TVの前になんか立ったものなら、怒髪天を衝くがごとく怒られた。そこまで怒らなんでもいいのにと思っていたが、こればっかりはどうしようもない。

自分の弟、私にとっておじさんも打つのだが、始まるともう何も聞こえない。それを見たいちばん上の兄貴、伯父が、「碁打ちは、親の死に目にあえないんだ」と、なかば呆れ気味に笑って語った。妙に納得したもんだ。

いずれ私を碁打ちにしたかったのか、相手に事欠かないように計画したのか、フウリンを置いて、私を相手にしてまでも碁を打った。当然勝てるわけがないどころか、碁のどこがおもしろくて、何が碁なのかもわからないまま、ただ碁を打っていたのだが、結局ははまれず、父の相手にはなれなかった。

私が思うに、碁打ちは不器用な人間がするような気がする。手先とかじゃなくて、生き方が。碁の前に抗えるものがなく、のめりこんでしまう。将棋もそうなのかと考えると、そっちは門外漢なんでよくわからないが、外見、見た目でわかるのが将棋の勝負のような気がする。碁は、ぱっと見、見ただけじゃとんとわからない。最後の最後に半目勝ちとか、50.1vs49.9で勝負が決まるなんてときもあって、本当にわからない。

本当に不器用で、生き方そのものが碁の世界のような迷路に入り込み、まだまだ碁に生きている呉清源氏。一種の才能を神から与えられた天才の一人。その彼に対する尊敬から作られたという本作。

この棋譜が、その世界にどんな影響を与えたのか。。。的な劇的な展開も見たかったのだが、田壮壮ですから、ゆったり、あくまでもゆったりと流れていく。

ということで、自分が勝手に想像していた作りと、少々違っていたので、ちょっときついところがあったのも否めないが、こういう人物がいた、そしていまだに碁に意立ち向かっているという姿を堪能した。

で、すいません、いつものごとくいい男をたっぷり堪能。小難しい能書きたれましたが、ひとえに私の狙いは、・・・・チャン・チェンです。・・・・・素敵。たっぷりと目の保養をさせていただきました。




 『2046』んとき



 『グリーン・ディスティニー』ですな



 これが最高!『愛の神 エロス』!!!


あーーーー、かっこええええ。

◎◎◎

『呉清源 極みの棋譜』

監督 田壮壮
出演 チャン・チェン 柄本明 シルビア・チャン 伊藤歩 仁科貴 大森南朋 野村宏伸 南果歩 松坂慶子

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2 コメント

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こんばんは (はらやん)
2007-12-12 20:18:04
sakuraiさん、こんばんは。

碁を打つ方って、集中力が凄いですよね。
あの小さい空間はわからない日とにはただの狭い空間でしょうけれども、彼らには宇宙みたいに広く見えるのかもしれません。
先の先の手まで読んで考える。
その小さい空間には時間も凝縮されているのかもと思ったりもしますね。
>はらやんさま (sakurai)
2007-12-13 22:58:58
ほかのことが一切見えなくなるみたいですねえ。
先の先も読むし、意外性を秘めてるのも碁だし。
なんか今更ながらやりたくなってきましたが、・・無理でしょう。

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