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岳-ガク-

2011年05月12日 | か行 日本映画
長野県は日本アルプス付近を縦横無尽、我が庭のように、ひょいひょいと歩く男、島崎三歩。「あいつは山そのものだ!」と、救助隊の隊長に言わせてますが、いくらどう考えても、そんな人はいないでしょう。。。。と思うのですが、世界は広いんで、わかりません。

あすこで遭難している人がいると聞けば、ひょいとそこに行き、どんな天候の不順でもすぐさま察知、うーん、それってありなんでしょうか?今までも山登り、クライミング、遭難、登頂等々、さまざまな映画を見てまいりましたが、今までの常識をすべて覆すくらいの超能力の持ち主でした。

いや、そんなところに突っ込んでいてはいけない。すごい人がいるんだ。救助隊のボランティアをして、いろんな人を助ける三歩。ここに新たに加わったのが、女性の救助隊員、久美ちゃん。男性ばかりの救助隊の中で異彩を放ちますが、甘い考えはすぐさま吹っ飛び、山の厳しさの現実を身をもって知っていくのです。

春夏秋冬、いつでも山は人を受け入れる。多くの人たちが、山の素晴らしさに魅せられて、どんどんと登っていくのですが、どの人もきちんと装備をし、準備を整え、精錬な気持ちを持って臨むわけではないのであります。そこで甘い考えから事故を起こしてしまうと、久美ちゃんは厳しく憤るのであります。「まったく、一体何を考えて山に来てるんだ!」と。ごもっとも。

でも三歩は違うんですね。どんな人にでも「がんばった!」と、褒める。ほめて伸ばすタイプ?山にやってきた人はみんな仲間!みんなえらい!みんながんばってる!!という超超ポジティブな考えの持ち主のようですな。しかし、いったん山を降りると丘に上がったなんとやらで、トンと駄目!地図も読めないのでありやす。

でも、三歩も一足飛びに今みたいな超超ポジティブになったわけではなく、大事な親友を山で失うという最上級の悲劇を味わっている。。。大事な大事な人の死を身をもって知っていると言うのが、彼の人生訓になってます。山に捨てちゃいけないもの、それは何か!ということ。

さて、いつものように冬の始まりのころ、穂高に登ろうといろんなパーティがやってきます。みんな山小屋で楽しそう。。。しか~し、そこに突然の嵐!!いくつかのパーティが同時に遭難。さあ、救助隊の出番だ!!!!

つうことで、山を甘く見ちゃいけないよ!いつも三歩が山にいるとは限りません。みなさあん、気をつけましょう!!と、簡単に終わらせてはいけない。うーん、なんでしょね。あたしたちは究極の苦行の映画、「剣岳」を見てしまったものですから、おまけにそのメイキングのドキュメンタリーまで見てしまい、いかにすごかったのか、いかに大変だったのか、10年に一度見れるかどうかの雲海やら、筆舌に尽くしがたい状況から生まれたんだ・・と言うことを知ってしまいました。

いや、エンターテイメントに、裏側の大変さは見せちゃいけない。白鳥は湖の下ではばたばたと足をばたつかせても、見えるとこは優雅に泳がないとならないのですよ。関係ないか。。。

いわゆるスポ根もののジャンルにイン。久美ちゃんの成長物語なわけでありやす。自信満々で新しい世界に突入し、早々に挫折。なかなかそこから立ち直るのが難しいのですが、導いてくれる人、自ら切りひらくべき道のりも見つけ、前に進んでいく!それにしちゃ、なかなかの過酷な道を選びましたが、がんばってくださいと、応援したくなる女の子になったのでは!

長澤さんは、なかなかの熱演。やたら最近TVの露出度多いですが、これだけ一所懸命やったんだ!という自信の表れではないかと思います。若干、人間ばなれしている三歩さんの超人ぶりは、いい感じに出てましてな。宇梶さんに光石さんに、チョイ役に有名どころを配置。宇梶さんなんか、ほんとにちょっとでしたわ。宇梶親子のいた工事現場から見えたのは、烏城の異名を持つ、松本城でしたな。

松本の街中も見知ったところで、ちょっとうれしい。

全編、甘めの味付けでしたが、しようがないっすかね。んでも、現実のところはどうなんでしょう。三歩みたいなのは実際いるんですかね。山には決して登りませんが、山に登る映画は大好き。「ノース・フェイス」のロゴを見ながら、あのフリースを着てる人たちは、「180°SOUTH」は見たかなあ・・・と思ったりして。

◎◎○●

「岳-ガク-」

監督 片山修
出演 小栗旬 長澤まさみ 佐々木蔵之介 石田卓也 市毛良枝 渡部篤郎


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8 コメント

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Unknown (cochi)
2011-05-12 21:46:10
こんばんは、sakuraiさんは何でも見るんですね。恐れ入りました。今のところ、ぼくは予定はないのですが、コミックは読んでいます。山岳人はとても慎重で物静かですから、ここまでポジティーブではありませんが、軽くステップを踏んでるようにリズミカルに歩きます。恐れ入ります。去年、この映画の撮影が行われた立山のある山小屋に泊まりました。写真がいっぱい展示してあり、かなり入れ込んでいました。「剣岳」の撮影隊もやってきて、長期間宿泊したようで、山小屋主人は監督の様子なども話してくれました。私は膝をやられてしまい、山登りが難しくなり嘆いています。映画を見てない者のコメントで,すみません。
Unknown (KLY)
2011-05-12 22:35:53
ツイッターで映画評論家の樋口尚文さんが、木村御大がこの作品を中途半端だと言っていたと話していましたが、まあ『剱岳』に比べてしまったら、どれだけの作品が中途半端になるかって話な訳ですよ。あれを基準に考えちゃいけないと。
漫画原作のエンタテインメント作品として、片山監督は出来る限り本物志向でよく撮られていたと思いました。随所に「おぉ!」ってシーンはありましたから。
三歩の超人的なところや、くさいセリフはまさに漫画そのものでした(笑)あんなやつぁーいないww
長澤まさみちゃんは、最近凄く好きです。以前と違って方の力が抜けて凄く魅力的になりました。映画にもその辺よくでてると思います。
>cochiさま (sakurai)
2011-05-13 17:09:09
節操も何もあったもんじゃない見方で情けないです。スプラッター以外は、ほとんど見れるものはみるという。もうちょっと厳選せねば・。
コミックでも長めにブック・オフに行ってみましたが、みごとに一冊もなかったです。
なるほど、軽やかに歩くのですね。
神出鬼没、山の何処にも現れると言うのもありなんでしょか。
あの山小屋ですね。メイキングのドキュメンタリーの中で、何度も出てきました。ビールが山と積まれてましたわ!
山は膝を使うでしょうからね~。お大事に。一年にいっぺん、GWに羽黒山に登って自分の体力を確かめるのですが、今年はやってないです。やらねば!!
>KLYさま (sakurai)
2011-05-13 17:13:19
あれを基準に考えてはいけない!!というのを自分に言い聞かせながら見てたのですが、ヘリでぐぅわわーーと、雲海を映して行くのはないよなあ~と感じました。
こんだけの画を撮った!という満足もあったのでしょうが、ヘリだもんなあって、ちょっと思ったりして。
なるほど、結構原作漫画に忠実なんですね。
あんな超人も漫画ならありですもんね。旬ちゃんはいい感じでした。長澤さんもこれはとっても良かったと思います。
こんにちは。 (みぃみ)
2011-05-17 11:10:40
「お客さんが入らない!」と各社に後援をことごとく断られ、最後の交渉の席に「いざとなったら!」と懐に包丁を隠し持って行って(監督:談)、出演者も監督自身が交渉に出向いた映画の「劔岳 点の記」と、人気者や売出中の俳優さんを集め(最近は、映画の側が役者にオファーを出すのではなく、プロダクションがこの子を出してあげるからこの子も出演させてね、そうしたらお金これだけ出してあげるというものも多いらしいです)人気漫画を原作に作った映画とを比べちゃ気の毒です(^_^;)。

そのぶんを値引いてあげたら。。。

しっかり身体をつくって、ダイエットもして、できる事は自分でやった若い俳優さん達(事務所的にはこれからも稼いでもらわなくちゃな方達)頑張ってたと思います(^^)。

老若男女にわかりやすく伝わる内容でしたし、なにより、(個人的感想としては)下手すれば「あんぽんたん」になっちゃう三歩を上手く演じた小栗君に拍手☆なのであります。
>みぃみさま (sakurai)
2011-05-18 08:28:29
ははは!
比べちゃいけないんですよ!いつも自分が言ってることなんですがね。
見せる対象も違うだろうし、心意気も違うから、自分もこれは違うもんだ、と言い聞かせながら見てましたよ、間違いなく。
一点、雲海の見せ方です。
あれは二度見せるもんじゃないなあと。
それもヘリでぐぐっと上がって行きながら見せるのはちがうだろってね。
役者さんたちは、がんばってましたね。
みなさん説得力ある取り組み方だったと思います。
>あんぽんたん!
ですねえ。イッテるのと到達してるとの違いの表し方はさすがでした。
こんばんは (はらやん)
2011-06-09 22:05:04
sakuraiさん、こんばんは!

うん、久美ちゃんの映画でしたよね。
お話としてはオーソドックスでしたが、やはり定番の物語はストレートに響いてくるものがあります。
長澤まさみさん、いい表情してました。
>はらやんさま (sakurai)
2011-06-11 20:14:39
底の部分をクローズアップしてるのかもしれませんが、久美ちゃんの物語でしたねえ。
素直な気持ちさせてくれたんですが、やっぱときどき???なところがあって。。

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