硯水亭歳時記

千年前の日本 千年後の日本 つなぐのはあなた

      うつりゆく季節の風をうけて

2014年04月30日 | 季節の移ろいの中で

 

 

 

 

うつりゆく季節の風をうけて

 

 

吉野山こずゑの花を見し日より心は身にもそはず成にき

 

西行の歌を歌うべくもなく この四月は 初めて悔しい思いで過ごした

蔵王堂の花供会式には毎年行っていたが 今年は何処に出ることもなく

家族中心に過ごし 行っても有栖川公園か せいぜい小石川植物園ぐらいであった

近くの山種美術館で展示されている奥村土牛先生の「醍醐」で せめてもの憂さ晴らしをした

 

 

運がいいこともある スイスに預けていた運用資金の膨張であり 皆と相談し

リハビリ中の私にやることが出来た 櫻の研究棟の建設・設計である

これには多くの方々の支援が大きく 特に住友林業には今後もお世話になることだろう

序に私は 一般見学者用の宿泊施設や その他諸々の施設の設計にもかかるだろう

どうやらこの浮いた資金は早速生きそうな気配がする そうだ私は元来建築屋なのである

 

 

品川のマンションにある私の設計資材を すべて我が家に運んでもらった

使い古した製図板デスクの前に座ると 妙に落ち着き 今年の櫻は新しく思えた

水泳教室での歩行訓練や 子供たちとの生活や 何やら忙しくなりそうである

また膨大な建築用資料もあり 参考資料や図版も少なくない

一つ一つ柔らかに手にして 新たな決意を固めた次第

 


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