今回は遂に京香にまつわる謎が明かされる回。23話まで引っ張っておいて、案外語られる時はあっさりと語られてしまったような気がします。過去の京香と玲がかわいかったです。玲にもあんな頃があったんですね。今回は京香の比率が高かったです。
そして最後にはやっとあのキャラ達の復活が。こっちもちょっとあっさりすぎなような…。
今回は前半が京香の語りによる総集編、後半も京香による自身の目的や謎の説明と、今回は京香の回といってもおかしくないと思います。
そんなわけで前半については多く語ることはなく、前半は京香の語り(+時々真崎のコメント)にのって今までの裏返り+サイボーグの面々の映像が流れていきます。平たくいえば「総集編」。ここで総集編か~とも言いたくはなりますが、ここまで総集編が1回しかなかったと思えば受け止められます。今思えば第3話目で総集編があって以降総集編がなかったのはキスダムという作品においては奇跡なのかも。ちなみにその前には京香の1話冒頭後の死者の書との接触、7時間以内に世界が滅ぶという真崎の報告がありました。
この映像の数々では久々に亜久里の存在を思い出しました。そういえばキスダムをチェックする目的のひとつは亜久里でした…。すっかり忘れきっていました。もう亡くなってからもう随分たちますね。あとロキの言い回しも久々に聞くとやっぱりある種の面白さがありました。これは自分勝手としかやっぱり思えません。ある意味でロキは最高なキャラだったと思います!京香はそんな伝承者候補者達のことを手駒と語っていました。
その語りの最中海中に漂っており、あと一歩で絶命という状態だった乃亜が、京香の乗る船に救助され治療を受けます。乃亜を簡単に見捨てようとした真崎はあんまりだと思いました。乃亜を助けるようにと言った京香はやっぱり本当は良い人なのかも。2人は乃亜を見に行きます。そして眠る乃亜の横で2人は会話。その中には玲に対しての京香の心境も。後半の京香の語りに関わってくるセリフなのでメモしておきます。
「愛なんて始めからなかった。一番あの子を恐れていたのは私。
一番あの子を憎んでいたのも私。あの子は母親の愛なんて知らずに育った。
今更誰か一人救ったといって贖罪でもないわよね」
そんな会話が続く中乃亜は目を覚まし、乃亜は京香にその目的は何なのか問います。京香は「死者の書にはもう用はない」と言いその目的を語りだします。
そしてここから後半。また京香による語りが始まります。ほぼ総集編だった前半と変わって後半はちゃんと京香の目的+謎について明かされます。1回目見た時は「あ~そうなんだ」と納得して見ていましたが、いざ感想を書く段階になってみると説明出来なくて焦ります。とりあえずもう2回見て分かったことを書いてみます。文で延々と書くと収集がつかないので箇条書きで。
・知性ある生命体が死者の書に触れた時、死者の書が発動しその星の代表
「伝承者=ネクロダイバー」を選ばなくてはならない。
(今までもその戦いは他の星でもあったらしい)
・それは何故かというとネクロダイバーは後継者と戦わなければならないから
・勝てば人類は進化、敗北すれば黒き印(ベルゼブ)に一人残らず喰い尽くされ
死滅する
・京香は1話冒頭の事件後海に沈み、死者の書と接触して「未来という名の現実」
を見る
・そして死者の書はその接触から京香に子供を授け産ませる。
玲はそこから生まれた京香の実の子供。
後継者というのが何なのかイマイチ分かりませんでしたが、とりあえずここではっきりと分かったのは玲は本当に京香の娘で、玲、京香はお互いのことを思っているということでしょうか。でもまさか死者の書に孕まされたとはまったく考えていませんでしたが…。すごい設定かも。玲を生んでからの記憶は何と言うか本当に家族という感じがしました。まさか玲の小さい頃を見ることになるとは…。反則的に可愛らしかったです。京香も昔はああいうファッションをしていたんですね。
しかし玲が無邪気に描く、人類滅亡絵図な絵は怖かった…。ああいう絵を描かれた日には確かに精神科に連れて行きたくなります…。京香の気持ちも少なからず分かるような気がしました。結構京香は今まで予想以上に苦労したのかもしれません。
乃亜はその京香の話を聞いて「死者の書から生まれた玲は、進化しているからハーディアンじゃないか」と言いますが、京香はこれを否定します。そして
「NIDFを組織した理由は、苦しみから逃れる為の免罪符だったかもしれない」
とNIDFを組織した理由が玲のためだったと乃亜に言います。そしてそこからは京香が何故伝承者候補者を集めていたのか明かされていきます。京香は伝承者が覚醒する前にとどめをさそうと考えていたようです。そうすればすぐに戦いが終わり、人類が全滅しないと思ったから。京香はその可能性にかけていたようです。となると1話から京香がロキを伝承者にしょうとこだわっていたのって「すぐに殺せる」からだったんでしょうか。そうだとすればロキ少し哀れ。
可能性にかける京香でしたが、そこで誤算が。それはシュウ。これにより京香の計画は狂いが生じ、シュウが今死んだ状態とはいえ世界でベルゼブが大量発生し、滅亡は免れられないものになっていました。ここで京香の語りは終わります。とりあえずこの語りでよく分かったのは「京香がキスダムの作品中では一番良い人そう」ということでしょうか。作中の誰よりも人類のことをちゃんと考えていたと思います。だから真崎も京香にずっとついていっているような気がします。
京香は今の現状に「もう遅い」と言い諦めている様子。しかし乃亜は、そんな京香にこう言います。
「あなたは間違っている」
「そうね。私はずっと間違っていたのかもしれない」
「違う。シュウは死んでいない。生きているわ!」
乃亜は確かな自信を持った様子でそう力強く京香に言います。でもここで「前々回ラストからのシュウが死んだと言って落ち込んでいたのは、なんだったんだ!」と言いたくなったのは私だけでしょうか。
と、力強く乃亜がそう言い放った瞬間、シュウが閉じ込められたガラスのような膜が割れ、なんとシュウ達がそこから脱出します!!シュウの復活に関しては乃亜が何らかの解決法を持ってくるんじゃないかと考えたりしていましたが、何と自然に空間が割れて復活!!勝手に復活してしまいました。普通の作品だったらなんらかの感慨らしきものをここで感じるんでしょうが、私は「あ~やっとでてきたか~」ぐらいにしか思えませんでした。ここには何かやっぱり釈然としないものを感じます。
そんな調子でヴァルダ達も復活し、いつもの「失格」発言を繰り出します。そしてシュウも変わらず「由乃―――!!」発言。呆れたとしか言いようがありません。ヴァイレの「4人目が動き出した」という言葉が気になります。
その後シュウは乃亜が置いていったペンダントを発見し、乃亜の残留思念を感じ取ります。ヴァルダも同じように乃亜の残留思念を感じ、乃亜が竜宮城に向かっていることを感知します。シュウは
「乃亜が無事ならきっと由乃も生きている。
・・・あいつがついているからな」
と言い、シュウ達一行は竜宮城へ向かうことになります。ここのシーンは久々に見ていてスカっとしました。シュウはもう少し乃亜のこともちゃんと想って欲しい…。乃亜が不憫すぎる・・・。
竜宮城へ速いスピードで急ぐシュウ達。それと同時に世界中から船やら飛行機やら、人類側の戦力も1箇所に結集してベルゼブと戦おうとします。人類側に希望がまた見え始めてきました。そして乃亜もシュウが生きてこっちに向かっていることを知り喜びます。京香は「ネクロダイバーが生きていた・・・!」と戸惑い気味。正直あれで死んだと思っていたのは間違いだと思いますが・・・。それは置いておいて、戸惑う京香に乃亜は
「諦めちゃいけない。
シュウと共に戦えば、人類にも世界にも希望があるわ!」
と笑顔で嬉しそうに言います。ここで終れば気持ち的には良かったんですが、その後苦戦していく樹の様子が出てきて、そこにシュウが通りかかるという後味の悪い終わり方に。乃亜で締めればよかったような気がします。
あれ、そういえば今回七生とイエラ出てこなかったですね。どうなっているんでしょうか。由乃の安否も結局うやむやなような…。
次回は「光姫-オワリビ-」公式によると、ここから最終決戦が始まるとか。ハーディアンに捕らわれたという七生の行方も気になるところ。京香達がどう動くのかも気になります。絵コンテ・作画監督が各3人ずつなのも。
キスダムも残り3話(多分)ここからどう物語が終結していくのか要注目です。シュウが復活して少し見る気が回復していきたような気がしました。しかしこの作品、無事に終わる気がしないのは私だけでしょうか。
こちらからもTBさせていただきました♪
今後ともよろしくお願いします!!
こちらこそまた今後とも宜しくお願いします~。