コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって 第20話『逆転』

2007-08-25 16:47:44 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 今回は遂に桐青に逆転されてしまう話。三橋がどうやって立ち直るかがポイントに。今回、三橋と阿部のやり取りにはヒヤヒヤです。あと三橋と瑠里のあのシーンが良い感じで満足でした~。

 
 前回同点にされた局面後から今回はスタート。点数を取られた直後でも三橋は次の本山を阿部の指示ギリギリに球を投げ、三振でアウトにします。これに阿部は「ホンット、こいつって…」とご満悦な様子。ここで3アウトになりこの6回裏は終わります。浜田はそんな試合の様子を見ていて

『遂に同点だ。あとたった3回なのに怖くてしょうがねェよ!』

 と不安そうな様子。その頃の応援席での瑠里と三橋母達の様子。瑠里は

『レンレンスゴイ~Kの旗振りたいな~。
 はすかしいかな…でもせっかく作ってきたし…いいや、振っちゃえ!』

 と思いつつ、用意してきた旗を取り出し「レンレンナイピッチ~」と三橋の応援をします。この旗は「三振スゴイの旗」だそうで。その後三橋母にも旗を渡します。と、その時瑠里の携帯に着信が。メールのようです。相手は瑠里の弟の硫(りゅう)。硫は三星の応援に行っていて、叶が試合に出ていることを知らせます。試合中の叶の様子もチラっと出てきます。もう少し試合の様子を見たかったような。この知らせに三橋母も関心、瑠里も『レンレンも叶もスゴいや~』とドキドキしていました。と、そんなやり取りの中、三橋の攻撃が三振に終わってしまいます。残念です。
 次は9番の阿部。阿部は『やっと好きに打てる』と意気込み右中間にヒットを打ちます。その後も阿部は2塁へ盗塁をするなど活躍を見せますが、その後攻撃が続かず、この回はまたあっさり終わってしまいます。阿部の活躍がもったいない~。
 ベンチに戻った阿部は雨の心配をしつつ守りの準備に入ります。その様子を見つめるのは三橋。三橋はまたきょどりながら、前回の反省を踏まえて

『阿部君が準備、できてから行こう』

 と阿部を待ちます。また阿部も三橋を見ます。条件反射で三橋は違う方向に向いてしまいます。阿部は息の整わない三橋を見て

『こんだけギリギリばっか狙わせていたら、すり減ってあたり前だ。
 こいつはオレの要求に応えて、どんどん消耗してってんのに
 捕手が投手にしてやれることってスゲー少ねえ…!』

 自分が三橋に何もできないことをどこかで申し訳なさそうにしている様子。阿部はそんなことを思いつつ、三橋を見つめます。そしてそれに気づいた三橋は驚きあたふたするばかり。でも阿部は変わらず熱心に

『勝ちてぇ、こいつにいい思いさしてやりてェ』

 と三橋を勝たせたいと強く思っていました。と、そんな中三橋がびびりつつも阿部に

「……かっ、勝とう…ね!」

 三橋としては随分強気に出ます。それに阿部も

「おお!!あと3回だ、頼んだぞ!」

「うん!」

 とその言葉に答えます。両者気合はまだまだ十分な様子。三橋は阿部の「頼んだぞ!」という言葉に意気込み構えます。7回裏の守り1番目は7番高瀬。7回は投手にとって1番苦しい回。この打席では高瀬が指示されたカーブ狙いをせずにストレートを狙ってしまいます。でも打つことは出来ずに三進に。三振を取り三橋は「じゅ、10個目!」と手ごたえを感じます。
 三振になりベンチに帰る高瀬。と、高瀬に「狙い球違ってんぞ」と笑みを浮かべて、次の打者山ノ井が注意します。「準太のマネ~」と言って高瀬のマネをする山ノ井が面白いです。そんな風におどける山ノ井を見て高瀬は

『三振のフォローかもしんないけど、ヤマサンはなんでああ緊張感がねェんだか』

 と疑問に。その後山ノ井の言葉が気になって、高瀬はまたバットを振りますが、河合に怒られてしまいます。桐青のコミカルなシーンも結構好きです。
 そうして次の打者は8番山ノ井。山ノ井は高瀬にも言ったように「カーブ」に狙いを集中します。ちょっと目で本当に見ているのか疑問。そしてカーブを狙っている中カーブが投げられ、すかざず山ノ井はこの球を打ちます。が、上手く打てずに打ち上げます。でも球はフェアになり、出塁を許してしまいます。カーブ狙いを確かめるための投球でしたが、裏目に出てしまいました。
 冷静に分析を続ける阿部。次の打者は9番の前川。前川はバントをして山ノ井を2塁に送りアウトになります。阿部はまた肩で息をする三橋を見て気になります。

『今日はまだ60投げていない。球数的にはかなり上手くいってんだ。
 この回も次で切れれば10球程度で治まる。なんとか終わりまで持ってくれ!』

 そう考えた阿部は三橋に球を投げさせないようにと、次の1番の前川には、球を待たせずにカーブを投げます。それに前川も反応し打ちますが、低くあまり距離が伸びません。そしてボールはフェアになってしまい、山ノ井は3塁、前川は1塁に出てしまいます。モモカンはこれを見て相手の変なラッキーがミスと同じ流れにもっていかれそうと不安気。沈む西浦の面々でしたが、西広の声で気を取り直します。三橋も「ツーアウト、ツーアウト!」と必死。その三橋を見ていた応援席の女の子達は

「ね、三橋君ってなんかおかしくない?」
「動き独特だよね~」

 確かにぴょこぴょこと手を振る三橋は面白いですね。効果音が~。浜田もこの様子を見てドキドキ。でも雨が激しくなったのを確認すると

『7回終了すりゃ試合は成立する。
 点差がついた所で終わりにされるかも知れないぞ。リードはされんなよ!』

 と心配に思います。次の桐青の打者は2番の松永。と、その合間に島崎と河合のやり取りが。三橋のストレートに関して話します。河合は

「あのストレートは浮いているんじゃねェかな?」

 と自分の考えを言いますが、島崎には笑われてしまいます。とりあえず島崎は「和己、見てみっから!」と三橋のストレートを見てみることにします。
 そうしてこの打席も始まり、三橋は阿部の指示通りにカーブを投げようとします。が、雨で足場が不安定で足が滑り三橋はワイルドピッチをしてしまいます。山ノ井はこれよしにとホームイン。桐青にまた点数が入り、逆転されてしまいます。これに呆ける三橋と阿部。栄口はすかさず三橋のフォローに入ります。

「三橋!立てっか?大丈夫?」

 ですが、三橋は自分がミスしたと思い込み、栄口の顔を見ることができません。このまま試合続行かと思いきゃ阿部がタイム。三橋は阿部が怖くて逃げ出したい気持ちがいっぱいです。おろおろとぴょこぴょこする三橋。また効果音が面白いです~。しばらくそうした様子の三橋でしたが、

『マウンドには、かくれる場所がない―――』

 と気づきぴょこぴょこするのはやめます。でも阿部をまっすぐ見ることが出来ずにオロオロ。でも阿部は

『なんつーカオしてんの。誰が見ても雨のせいだろ。
 お前を責めっかよ。手ェかせ』

 と責めず三橋の手のひらを叩きます。が、その手のひらは冷たく、ブルブルと震えていました。阿部はそんな三橋の状態を知り、三橋に

「2番はこの後敬遠するぞ。外すけど座って受けるから普通に投げろ」

 と言います。三橋はこの阿部からの言葉に「オレがダメピーだから」とオドオドしっぱなし。そんな三橋を見て阿部はイラつき三橋に強く体を叩き、

「手の感覚も戻せ!聞いてんのか!」

 とあたります。でもそこに栄口が仲裁に入ります。

「お前そんなバンって…足場の確認と手の感覚確認だって。わかったよな?」

 これは世界的フォロー。改めて栄口の大切さに気づきます。栄口がいなかったらますます状況が悪くなったと思います。阿部も気を取り直し、

「お前しかいないんだから、しっかりしてくれ!」

 と三橋に言います。三橋もこれに「オレしか…」と我に返って汗を拭き、投げられると意志を示します。そして次の打者は敬遠。慣らしの為の敬遠でしたが、でも瑠里は敬遠する様子を見て不安気。

『やっぱり負けちゃうの?やだ、そんなの』

 そう思った時、携帯にまた着信が入ります…。
 敬遠後、三橋の調子は戻ります。三橋も『大丈夫、オレはまだ投げられる!』と気を引き締めます。次の3番の島崎はその調子で押さえ三進にし、その回の点数は1点に抑えます。三橋の三振も11個目。田島も三橋をほめます。そして落ち込む三橋に

「また逆転すっからゲンミツに!」

 と三橋を元気づけます。やっぱり頼りがいがありますね。この2人がニコっとするシーンも良!
 一方で島崎の打席でバットが抜けたことで試合続行かどうかの審判の話し合いが。モモカンは

『7回裏が終わって、雨天コールドのタイミングとしてはバッチリだもんね。
 でも、ここで止められたらうちは負けちゃう。
 桐青にここまで1点差なんだよ。お願い、最後までやらせて』

 と祈るばかり。そして西浦ベンチでは三橋がベンチを抜けどこかに。阿部は三橋を追います。阿部が見つけたとき、三橋は頭から『ふぁあ、気持ちいい』とシャワーを浴びていました。三橋の表情が~。その様子を見た阿部は『ひで…』と三橋を不安げに見つめます。と、三橋は阿部に気づき激しくビックリ。阿部は「手ぇかせ」とまた三橋の手のひらを合わせます。が、握力がなく、阿部は焦ります。
 そんな中そこに「いた!!レンレン!!」と乱入者が。それは瑠里。瑠里は阿部がいるのにもかまわず、三橋にこう言います。

「あ…のね!叶は勝ったよ!7回コールドで。
 叶も7回に投げて、叶は3人で抑おさえて、三星は勝ったって!」

「三星は勝ったって」と聞いた三橋はその言葉に強く反応。叶のガッツポーズの絵が良い感じ。三橋は上手く瑠里に何か言えずにいたところ、掃除の人に見つかり瑠里はその場から「ゴメンナサイ~」と逃げます。逃げる時の瑠里の動きがまたかわいかったです。そのやり取り後阿部は三橋の表情が変わっていることに気づきます。
 と、そこに西浦の面々が皆今の瑠里との会話を聞いていて「レンレン」と興味津々でひやかします。そんな中違ったリアクションをするのは栄口。

『うっわ、オレピンときた。あれイトコの子だろ?
 かわいくない?アレ一緒に住んでいたらヤバくない!?』

 一人何やら興奮している様子。この先の展開がちょっと楽しみです。そんな和んでいる中、三橋の握力も戻り、そのことを確認した三橋と阿部は、お互いの顔を見合わせます。その時花井が「試合再開すんぞ!」と知らせを持ってきます。皆また張り切ります。そして最後に三橋が

『また逆転して、オレ達が勝つんだから!』

 と思い、今回は終わり。この画、花井が分身しているかのように見えてしまう…。またこれかた試合の西浦に流れを持ってこれるのか気になるところです。


 次回は「もう一点」田島の打席がメインになってきそうです。この回は田島の内面が他の回より描かれているのでそこに注目してみようと思います。ではまた次回楽しみにしています!