コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)語り

2007-11-28 22:17:09 | GIANT KILLING (原作感想)

 この記事、本来はまとめ記事で語る予定でしたが、あまりにも語りたいことがありすぎてまとめ記事で語る分量の域を超えてきたので別記事として書きました。あれから2週間立った今、やっとアップできます。書き上げるまで長かった…。
 このマンガ、今自分の中ではかなりフィーバー状態で、日々この作品のことばかり考えています。純粋に面白いサッカーマンガだと思います。もっと多くの人に読んでもらいたいなと思いつつ打っていました。では今日はジャイアント・キリングについて思う存分語っていきたいと思います!


GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)
(作・網本将也、画・ツジトモ 週間モーニングで連載中。現在3巻まで発売中)

 ジャイアント・キリングは週間モーニングで連載中で、ストーリーは昔サッカーチームのエースストライカーだった主人公達海が、イングランドから戻ってきて、そのかって自分がいたチームの監督になり、弱小チームとなったチームを立て直すべくチームを率いて試合に挑んでいくというサッカーマンガです。今までありそうでなかった、監督が主人公という珍しい作品です。原作者の方がサッカーに精通しているだけあり、サッカーに関しての描写もバッチリあり、サッカー好きの方にはかなりオススメです。女性の方にもモーニングにある作品ですが、作画がすっきりした絵なので読みやすく、キャラに関しての描写もしっかりしているので是非モーニングだからと敬遠せず、1回読んで見て欲しいと思います。
 とにかく毎回監督ならではの試合の駆け引き、それぞれの人物の心の動きと毎週ドキドキハラハラな展開が楽しめる、面白さ満点な作品だと思います。初めて読んだ時から「こういう作品を読みたかった!」という思いでいっぱいでした!
 話、絵と作家が分かれているためか、どちらをとっても毎週クオリティが高く飽きません。絵の方はデザインっぽい絵で、勢いがあり生き生きしていて私はとても好きです。こういうタッチにはいつも憧れを感じます。特に絵に関しては毎週密度が濃く、高クオリティで、安定した枚数を書いているというのが脅威です!ツジトモさんは一体いつ休んでいるんだろうか・・・とちょっと心配です。今月号のぱふの記事によればネーム2日間、仕上げ4日で毎週描いているとのことで・・・やっぱり週間連載は大変そうです。今はまだ知名度も世間では大きくないですが、いつかブレイクする日がくるに違いない・・・!と願いつつ読んでいます。
 ですが絵に関してはどうやら好き嫌いがハッキリする画風でもあるようです。試しに勧めてみた家族には(しかも自信満々に)2人中2人に絵が好みじゃないとボロボロに言われて、かなり凹みました。・・・自信満々だったのもあって、立ち直るのに数日かかりましたorz・・・。それからこの作品に関しては無理に自分から布教するのはやめて、ネットで発散するだけにしようと心に誓いました。何だか他人に自分の好きなものを布教しようとして×だった時って悲しいものがありますよね・・・。自分も含め、人それぞれ好みがあるからとは分かっているんですが。
 今は地元付近(結構大きい街の本屋でも)のどこの本屋でも扱いがあんまりよくなくてorzです・・・。どこも何故か2巻があって、1巻が置いていないというパターンが多いです。これこそ平積みにして売るべき作品だと思うのですが・・・。表紙絵を見れば気に留める人がいるはず。でも地元のカ○ミの本屋さんでは1、2巻が平積みしてあって「おお、やるな!」と思ってしまいました。以来今までたまにしかそこの本屋には足を運んでいなかったのですが、それ以来ちょこちょこ足を運ぶようになりました。単純ですね。でも3巻の本屋での入荷量を見てみると日に日に評価されてきているような気もします。どこも大体平積みでした~。

 それで気になっているキャラはと言うと、そのチームの期待の新人MFの椿と主人公辰海の昔からチームでのなじみのゼネラルマネージャー(GM)の後藤です!本命が2人という、自分にとっては幸せな状況です。そして共通点は黒髪短髪・・・。自分はとことんこの手のキャラに弱いです。
 始めに気になったのは後藤の方でした。というのもハマったきっかけが待ち合わせ時間の合間、たまたま手に取ったモーニングで、巻頭カラーがこの作品だったときの回の後藤が主人公辰海の為に

『俺は、俺だけはお前の味方だ』

 と男気を見せる回でして。この後藤の男気+2人の言わずとも分かる信頼関係に惚れて、その日に速攻その本屋で2巻を購入したのを覚えています。そのモーニングも。そしてその2巻を読んで今後もこの作品を追いかけることに決めました。今思えばあの待ち時間がなかったら立ち読みしていないわけで・・・ちょっと恐ろしいです。
 1巻はその本屋になかったんでその日に買えなかったんですが、話を掴む為にもやはり1巻から読むべきだと思います・・・。ただその場合、1巻で切らずに2巻も読んでください!2巻からが面白くなってくるので。1巻は達海と後藤の絡みが多くて良~。やっぱり達海のことを話し出すと、生き生きしてしまう後藤が好きです。あとあのさり気ないワキ役っぷりも!

 椿は2巻の達海とのあの夜の会話のシーンを読んでから大好きになりました。このシーンは今のところ、この作品の中で一番好きなシーンです。臆病な自分が嫌で、そんな自分を変えようと日々夜に一人でイメージトレーニングをしているという、椿のひたむきさに読んでいて惹かれました。でもこの時の沈んでいる時の表情も好きだったり。それ以後の気弱なままの自分を認めてくれた達海に報いようと、

「俺は…監督の期待に応えるんだ!」

 と、ひたむきに頑張る姿にはこっちがジーンときてしまいます。2巻を読んでから初めてこのシーンを読んだ時、しばらく次のページをめくれなかったということもありました。
 そしてその後の試合の、誰よりも輝いてプレイする姿にはもう惚れ惚れしてしまいます・・・。あの真剣な顔が~。初めて2巻を読んだ時はこの椿の活躍に、今までのどの作品を読んでも感じたことのないくらい、心を震わせられたのを良く覚えています。試合中の椿は本当にカッコ良すぎです!
 以降の展開でも自分のせいでチームが勝てないんじゃないかと思い悩んだりと、まだまだ成長ぶりを見せてくれそうで、これからこのチームで活躍していってくれると良いな~と思っています。村越に相談しに行く回が好きです。
 あと昔、達海が付けていた番号と同じ番号をつけているというところも気になるポイントです。今後達海とこの番号について話すシーンがあれば良いなと思います。と、そう思っていたら3巻で達海が椿の背中の番号を叩いている~!!初めてこのシーンを見たときはちょっと発狂しかけました・・・。とにかく、この調子で今後も2人の絡みをお願いします。

 もちろん主人公達海も好きです。多分達海が主人公じゃなく脇役だったら「曲者の監督」としか思えなかったと思いますが、達海が主人公であることによって飄々とした態度の裏にも確かな信念・思いがあること、ひとつひとつの行動の裏にもちゃんと理由があると納得できます。特に1巻の村越への言葉にはそれを感じました。あと後藤との信頼関係も良~。言わずともお互いの考えていることが分かる辺り、昔からの馴染みな関係を感じさせます。
 しかし3巻を読んでみると村越に言った言葉といい、実は腹黒キャラなんじゃないのか?と思ったり。まだまだ底が見えません。監督とはいえ、あの発言はちょっと強引過ぎな気が・・・。始め読んだ時は妙にドキドキしてしまいました。
 そして最大の魅力は達海が掲げている美学「弱いチームが強い奴らをやっつける」というこの作品のタイトルにもなっている「GIANT KILLING」(ジャイアント・キリング)です。それがこの作品で描かれていくんですが、これが巻き起こる瞬間を読んでいると言葉に表しきれない高揚・爽快感を感じます。これが巻き起こる瞬間が、この作品最大の魅力だと思います。特にこの関連のセリフでは2巻で夜の2人の会話シーンの中、達海が椿に言った、

「お前ん中のジャイアント・キリングを起こせ」

 というセリフがやっぱり一番好きです~。このセリフで、もうこれからはこの作品についていこう!と強く思ってしまいました。またこのセリフ時のシルエットの演出がまたニクいです。まさかこれが3巻につながっていようとは・・・!椿の思いにはたまらないものが・・・!
 しかし達海が本当に35歳とは今でも思えません。プリンまんを食べているシーン、昔の知り合いの名前がとっさに出てこなくて戸惑うところとか見て、35歳のキャラをかわいいと思ってしまった私は終っているような気がします・・・。てっきり立ち読みした時は25歳ぐらいで、何か事情があって監督をしているんだと思ってしまいました。まあ老けているよりは、若い方が絶対に良いと思うので作画に感謝。

 と、この3人のことばかり語ってきましたが、もちろんその他のキャラクターもキャプテンの村越を始め、個性的なキャラばかりです。村越は始め怒ってばかりで(まあこれは無理もない)あんまり始め好きじゃなかったんですが、やっぱりあの3巻のあのシーンにやられました。あのぶち抜きの2ページは神がかかっていると思います!とにかく村越の熱さ・気迫が伝わってくるかのようでした。それ以降の髪型も前に比べるとらしくなってきていいんじゃないかと思います。村越は男性に人気の出そうなキャラなんじゃないかと思ったり。
 他のチームメイトだとやはり次にくるのは王子ことジーノ。何故ルイジ吉田という名前が=ジーノになるのか激しく疑問中。ジーノに関しては、普段は自分勝手な軽いキャラなのに、いざという時には役割をきちんと果たすというところに惹かれるものがあります。そして3巻の村越への「分かっているよ」と言わんばかりの無言のクールなアシストに、ただシビレました。そしてこれがジーノなんだな~と感じました。あの後姿には惚れました。あと赤崎ことザッキーも気になります。椿と一緒にいることが多いからかもしれませんが。今後の掘り下げに期待中です。
 あとはやっぱり有里でしょうか。1話の若い達海との別れ際を思い出すシーンが良いな~と思ってから気になっています。過去の思い出好きな自分としては!1話の最後のオチはお見事でした。それからの達海との絡みも良い感じです。さり気に達海が有里の心配をしているところに少し萌えました。恋・・・の展開には今のところなる予感はしませんが、今後もこの2人のほのぼのなシーンがあれば満足です。
 後藤とのコンビっぷりも良い感じで見逃せません。何だか有里に対する後藤の柔らかい態度が好きです。有里が椿を励ますシーンも良~。まさかこの2人の絡みがあるとは予想していませんでした!いいお姉さんっぷりでした。有里は最近は少し出番が少なめで寂しい気がします。まあ試合になると仕方ないかと思うのですが。

 ・・・と、こんなに自分的にはマイブーム絶頂期なんですが、連載している雑誌がいけないのか分かりませんが、絵描きサイトさんがさっぱり見つかりません。是非他の人が描いた絵が見たいです!本誌では掲載順が随分前の方にいっていたりと日に日に人気がじわじわと出てきているような気がします。この調子で頑張って欲しいです。
 そんなわけで今は毎週木曜日を楽しみに待っています!まさか1週間の中で好きじゃなかった木曜日が待ち遠しくなる日がこようとは・・・。今これを書いている時は、チーム開幕5連敗中でどん底、そして名古屋戦の真っ只中です。直前の椿の頑張りがあるだけに、なんとしても勝ってくれ~!!と祈りながら毎週木曜日にドキドキしています。勝ったETUが見たい!!最近は椿が覚醒し始めて、毎回読むときが本当に楽しみです!!
 第3巻も発売され、自分の中ではかなり盛り上がっています!これからも感想も新刊が出た時とかに頃合を見て、少しでも知ってくれる人が増えることを祈りつつ、書いていこうと思います。