コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)#203 モーニング18号 感想

2011-04-01 15:16:22 | GIANT KILLING (原作感想)

 いよいよ殿山投入となった山形戦。殿山がどんな働きをするのか気になります。ある意味期待を裏切らない殿山でした~。
 あと今回遂に達海がどうやって作戦を考え出しているのか明らかに…。ジャイキリを読み始めた頃から気になっていたので、今回こうしてみれて感無量です…。あとfrom ETUについても書きました。このシリーズ一体どこまで続くんでしょうか…?

 ETU対山形戦後半。いよいよ殿山投入でETUのサポーターも盛り上がっていました!ですがETUサポーターにもどこにいるんだ、地味だなと言われてしまう殿山…。チームだけではなく、サポーターにもそういう扱いをされてしまいます…。殿山頑張れ。
 ETUの選手達も殿山投入でまた仕切り直し、チャンスをつくろうとしていました。指示を出す村越、それを伝えようとする黒田でしたが、そんな黒田の横にはいつの間にか殿山がいました…。いつの間にかすぎて黒田びっくりしてしまいます~。存在感薄いからビクっとしてしまったと怒る黒田、面白すぎでした。これはどうすればいいんでしょうね。
 次に夏木が殿山に達海から指示は聞いていないのかとたずねるのですが、これまた予想外で…。殿山は達海からこう言われていました。


「考えるから
 ちょっと待ってて……と」

 
 その軽い殿山の一言に選手達、唖然…。あの石神でさえ唖然としています…。そして次のコマで描かれた今の達海。顔がー_ーと、なんというかふにゃけていました…。これで考えるからと言われても説得力がまったくない…そんな印象を受けました。に、してもこの達海の表情見ればみるほどジワジワきます~。さすがは達海。
 そんな達海の様子を見た選手達もうろたえだします~。主に夏木と黒田。その後の殿山のボケっぷりもまた面白いです~。

「待てるか――っ!!!
 試合中だぞ!!」
「時間止めたきゃ審判に言えよ!」
「あ…一応守備のやり方は
 聞いてまして…」
「お前もお前で早く言えー!」

 殿山、何気にいいボケ役なのかもしれません。果たして達海はそれまでに間に合うんでしょうか…?


 その頃の山形の佐倉とコーチ。2人もまた新加入の殿山をここで投入してくることに対し、警戒をしていました。佐倉もまた2部の時に殿山のチームと対戦したこともあって、殿山がどういう選手なのか把握していました。ですが佐倉もまた殿山の印象に関してはETU側と同じ意見なようで…。

「90分フルで出ることもなかったし…
 なんか彼目立たないもんね…」

 佐倉にもそういわれてしまうって…。殿山、何かと不遇な扱いを受けているようです。ここで珍しく殿山がアップで描かれるのですが、まあやっぱり地味ではありますね…。でも頑張るんだぞ感が出ていて良い感じでした。
 でも佐倉も殿山を警戒していないというわけではなさそうで。

「でもプレーのテンポというか
 独特のリズムを持っているとは
 思ったよ」

 佐倉も殿山の特性を把握しているようでした。そしてETU強化部に対して感心します。そう語る佐倉がまた楽しそうでした。
 その佐倉の話を聞いたコーチはそれでETUがまだ攻撃に出ようとしていると理解します。

「殿山の投入は
 ETUとしては攻撃的なプランと
 いうことですね」

 そしてそのコーチの言葉に佐倉ニヤリ。佐倉もそう考えていたようでした。そしてその考えを決定づけるのは、やはり達海の存在。


「ETUの監督はタッツミーだ
 あの勝負師が率いるチームが
 引き分けでいいなどと考えているわけがない

 必ず向こうは攻めてくる
 そしてその時こそが我々のチャンスだ」


 佐倉もまだ達海が終わらず、何か仕掛けてくるはずだと確信を持っていました――。そして得意げに10人になったETUを攻め落とすんだと語る佐倉。佐倉はこの流れにのり、勝つ気でいました。


『やっと掴んだこの流れを…
 確実にモノにするんだ…!!』


 そう決意する佐倉…。佐倉も油断はしていないようです。今の状況・人数的に山形優勢ではありますが、どうなるんでしょう…。


 試合の方では小森がまた攻めようとしているところでした。村越の激しいマークもなくなったということで気をよくして攻めようとする小森。そうしてまたイケイケモードの山形の攻撃がはじまります!ここの攻める山形のコマ割りがまた動きがあってよかったです。コマ割りのリズムがまた素晴らしいです。
 ですがETUも必死。守備を固め、この攻撃を守りきります。杉江が上手くボールを弾きました。ETUもまだまだ負けていません!そしてETUもカウンターで攻めに出ようとするのですが、なかなか上手く攻められず…。両チームの攻防が続きます。
 ですが好調な小森を密かに止める存在が…。それは殿山でした。

『こいつ……
 いつから俺の横についてやがった

 中盤のバランスを取るために
 入れたのかもしんないけど……

 まあ怖さを感じる選手ではないな』

 そう殿山を警戒する小森。この辺の試合シーンをよく見てみると、確かに密かに小森を殿山が止めに入っているんですよね。足だけ描かれていたりと地味~に活躍しています。ステルスばりの活躍をする殿山でした。そしていよいよ殿山の真価が見れそうです。どうやっても地味になるのがなんともいえないところですけど…。
 この時点では殿山を対して警戒していない小森ですが、小森の油断が今後どう出るのか…この試合、まだ何かが起きそうです。


 一方ベンチの松原。なかなか上手く攻めることができず、イライラしていました。

「くそっ
 攻めあがれん!」

 それから松原は達海に夏木に変えて堺を出したらどうだとアドバイスしようとするのですが、達海はまったく話を聞いておらず…。達海はいつになくキョロキョロし、策に繋がる何か探しているようでした。そんな集中している達海に松原驚き。

『あの監督が……
 なんかキョロキョロして
 落ち着いていない――!!』

 そんな達海の様子を松原は達海が諦めたのではないかと思い込んでしまいます。そうしてキレだす松原でしたが、ここでようやく達海が口を開きます――

「自分こそ落ち着きなよ」

 そして達海は自分が今、考えるべきことを考えていると松原に言います。

「俺はさ
 面白くなりそうなもんが
 落っこちてないか
 探してんの」

 達海はこの状況をひっくり返すための秘策を考えようとしているようでした。いつもは試合前に考えた作戦 で、試合の時の達海は割とマイペースに構えているということが多かったですが、今回の試合ではちょっと違うようです。


 そしてここからは作戦を考える達海の様子がメインに描かれます…。いよいよ達海がどうやって作戦を考えているのか明かされる時がきました――。作中でこれまであまり描かれてこなかった達海が作戦を考えるシーン…貴重です。考える達海はいつもとはまたちょっと違った感じがしました。
 時間は残り20分…。ロスタイムを入れると25分といったところ。達海はその残り時間も踏まえ、自分のチーム、敵チームの選手、それぞれがどう考えて動くのかシュミレーションし、どうしたら山形を切り崩せるのかと真面目に考え詰めていました。その最中の達海のセリフからはこれまでにない達海の真剣な姿が見えました。
 以下がその時の達海の思考。カッコの中には達海の思考・視点と一緒に描かれていたキャラなどの名前を入れてみました。その達海のセリフと照らし合わせながら、そのカッコのキャラが何を考えているのかどうか、この先読むのが面白くなると思うので色々考えてみて下さい。今後の試合展開が見えてくるかもしれません。



『そん中でウチの連中はどんなことができる?(ETUの選手達)
 あいつらには何ができて何が出来ていない?(山形の選手達)

 お前はどうしたい?(山形のGK)
 お前は?(瀬古)
 お前は?(菅野・丸岡)

 お前は何を背負っている(山形の22番)
 何を成し遂げたい?(メンデス・村越)

 お前はどうだ?(夏木)
 冷静か?(ジーノ)
 何を狙っている?(小森)
 まだ走れるか?(ケン様)
 限界か?(石神・山形の選手)


 何が見たい?(ETUのサポーター)
 何を見たくない?(山形のサポーター)

 何に集中し…
 何に気を許している…?(ボール)


 お前は何を考えてる?(佐倉・コーチ)』



 その達海の思考からは普段あまり見えない達海の真剣な姿が見えてきました。達海もまた色々考え、背負いここまできたんだなと改めて感じることができました。達海の今まで見えない一面がまた見えてくる貴重なシーンだったと思います。考えれば考えるほど深いシーンのように感じます。
 そうしてスタジアム全体を俯瞰し、一人じっくり思考する達海。電光掲示板、スタジアムのライトが描かれ、そしてその次のページには……


 上空からから見たスタジアムの様子が
 2ページの見開きで描かれていました――


 セリフや書き文字も一切なく、そんな試合中のスタジアムの様子がただ描かれていました。このシーンを初めて見た時の衝撃といったら…。初めてこのページを見たときはワァッー!と何か興奮しました。これはもしやあの鳥になった瞬間…覚醒の兆しなんでしょうか。どうやら達海の中で何かがひとつに繋がったようです。こうして達海が作戦を考え出す過程がまた一つ明らかになりました。


 続くETU対山形戦。また山形が攻めようとしていました。で、今回最後は達海が宮野に指示を伝えているところで終わりに。佐倉もその達海の様子に気づきます――


『動いてくるのか…?
 タッツミー』


 達海は何か作戦を伝えているんでしょうか、それとも…。ETU、ここで流れをまた取り戻すことができるのでしょうか。気になるところで次回へ続きます。


 次回まず気になるのは達海が考えた作戦がどういうものなのかということでしょうか。一体どこからそれが始まるのか気になるところです。それにあたって気になったのが横の煽り文。「かつてはピッチの中で戦っていた。その視点がいま達海に新たな可能性を発見させる」という文。達海と佐倉、やはり選手経験の有無が勝負の明暗を分けてしまうのでしょうか…?

 あと今回遂に達海がどういうふうに考え、作戦を立てているのかその過程がひとつ明らかになりました。達海の作戦を思考するシーンが観れて感無量です…。
 達海が作戦を考えるシーンはおそらく入れようとすれば今までどこかに入れてきたと思うのですが、読者に外側から達海の繰り出す作戦をみせるというような見せ方を意識していたからなのか、達海が作戦を考えるシーンはこれまであまり描かれてこなかったシーンでもありました。
 ここはジャイキリを読み始めた頃から気になっていて、もし達海が作戦を考えるシーンが描かれる時がきたら、それはきっと重要な試合、話の見せ方としてのターニングポイントなんだろうなと考えていました。あくまで自分の想像でしかありませんが…。そのシーンが描かれることでこの先話の見せ方や展開の仕方が変わるかどうか今は分かりませんが、何かの転換点になるような気がしました。


 あとジャイキリ公式ツイッターの方で継続されているfrom ETU。あれからも毎日1枚のペースでのうpが続きます。ツジトモさん毎日お疲れ様です。今回も前回の記事からうpされている絵を紹介したいと思います。


・from ETU #11(堀田)
 私服の堀田~。ちょっと驚きつつ少年を見る堀田、元気に走る少年が良い感じです!少年の着ているユニフォームの番号に注目です。今の本誌の展開を踏まえてみると切ないものが…。やっぱり自分の番号だと嬉しいんでしょうね。

・from ETU #12(会長・副会長)
 セピアっぽい色調で昔の写真っぽく描かれています。昭和とかなり時間が遡っていて見た瞬間「誰…?」と思いましたが、鼻と目元をよく見て会長と副会長だと気づきました。2人にもこんな時代があったんですね…。この写真の二人がとても仲良し兄弟っぽくて和みました。今もなんだかんだで仲良しな…はず。ノスタルジックな気分にさせてくれる+時間の流れを感じる1枚でした。

・from ETU #13(藤澤さん)
 笑顔の藤澤さん。これまで作中でも見たことのない満開の笑顔です!ふつくしい…。あのクールな藤澤さんが笑顔を見せる日がくるとは!藤澤さんの笑顔はレアですね。藤澤さんが何に対して微笑んでいるのか気になります。

・from ETU #14(杉江)
 杉江と水戸のユニフォームを着た男の子との和やかな2ショット。試合前、ピッチへ向かう時の2ショットでしょうか。リアルの方でも選手が子供と交流しているシーンを見るとなんだか和みます~。杉江の優しさを感じました。

・from ETU #15(コーチ陣)
 コーチ陣がボールを回しあいしているところ。練習前の準備体操みたいな感じの光景でした。輪になっているのがまた良いですねー。ニュースで選手と被災地の子がサッカーしている光景を思い出しました。和気あいあいとしていて良い感じでした。復興という言葉が頭に浮かびました。

・from ETU #16(後藤)
 赤いETUマフラーを肩に巻いている後藤の絵。電気屋さんの販売員を思い出してしまったのは自分だけでしょうか。それはおいておいて。後藤が暖かく俺もついているぞとなんだか励ましてくれている気がしました。
 でもこの後藤、なんだか日頃の苦労がどこかにじみ出ている気が…。なんだか逆に後藤頑張ってーと言いたくもなってしまったり。後藤恒生、39歳、独身です。

・from ETU #17(佐野・湯沢)
 ゴール前で手を組み交わしているETUのGK陣の2人、佐野と湯沢。ライバルでもありますが、チームメイトでも仲間でもある2人。結束することの力強さを感じました。この絵はGK争いが起き始めている今の本編の展開と重なりました。ポジション争いはどうなるんでしょうか…。強いメッセージ性を感じる1枚でした。


 まだ出ていないメインキャラは現時点では赤崎・堺・清川・夏木・ガブリエル・殿山・亀井・宮野などETUの選手・笠野さん、そして達海ですね。サポーター(ゴロー・コータ・羽田達)、パッカくんもいつか出てくるんでしょうか。流れ的になんとなく達海はラストに回ってきそうな気がします。一体どこまで続くのか楽しみです。

 あと今週復興支援チャリティーマッチ観ていました!どっちを応援していいか迷いましたが「どっちも頑張れ~」という感じで観ていました。選手はじめ、関わった人皆が一生懸命自分達にできることをしようとしている姿が印象的でした。その姿は日本にまた元気をくれたと思います。
 そして試合後半にはカズの見事なシュート!しびれました~。そしてケン様のことを思い出しました。山形戦、ケン様がゴールを決めた時、あのタイミングでゴールするなんてリアルではありえないだろうなと思っていましたが、本当に起きるんですね…。ベテランの底力を見せつけられたような気がしました。スターと呼ばれる理由に改めて納得しました。

 前回の感想でメッセージをくださった方、ありがとうございました~。とても励みになります。今後もマイペースに更新し続けたいと思っているのでよろしくお願いします!


 ではまた次回に!

 



2 コメント

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Unknown (まる)
2011-04-02 21:26:45
えっと、ツィッターではご挨拶させていただいたのですが、こちらではまだだったので・・・改めまして、こんばんは。まると申します。
いつもソウキさんのブログを楽しみにしています。

今回の山形戦は今までのとはちょっと違って似たもの同士の監督対監督の試合になってますね。達海も考え方が同じタイプの監督との頭脳戦は苦戦してますね。
殿山の参戦でどうなっていくのか、あと最後で達海が宮野(ですよね?)に何を言ったのか気になります。

あと、小森の「まあ怖さを感じる選手ではないな」って言葉がちょっと気になりました。彼のちょっとした油断がETUの勝利に繋がるのではないかとちょっと思ったりしてます。
それとサックラーも気になるかな。彼はタッツミーが仕掛けてくると警戒している様子なのでサックラーがどう対応していくのかも!!

ますます気になってます。

椿が出ない試合なのですが、こういう監督対監督の試合も面白いなあと思ってます。

コメント、支離滅裂でスミマセン。
また、良かったらコメントさせてください。
それでは失礼いたします。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2011-04-08 02:58:18
まるさんコメント+いつもありがとうございます~。
山形戦は今までと違ったクラブとの戦いで、
どうなるか毎週とても気になって読んでいます。
殿山と宮野の動きは今後試合にどんな影響を与えてくるんでしょうね。

今回もちょくちょく伏線が出てきて、この先どうなるか気になりますね。
小森の油断はきっと何かのフラグだと私も思います。
とにかくETU・達海はまだまだ終わらないみたいですね!

ではこれからもよろしくお願いします!
いつでもコメント大歓迎ですー。
ではでは~。
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