さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

フラワー長井線に乗る

2021年11月10日 | 東北シリーズ


翌朝、温泉宿をチェックアウト。この日はフラワー長井線に乗るのです。

朝食時に食堂に入ると、宿のお嬢さんが「運転免許?」と聞く。 ( ゚Д゚)・・・

なんで朝飯を食べるのに運転免許を求められるんだ?部屋にはあるが、持ってこいって?
意味がわからず数秒沈黙すると、部屋の名前を聞かれて鍵を見せる。席に案内される。

しばらくしてわかりました。この宿は運転免許の合宿に使われているんだ!だから
風呂では学生のような男二人が入っていたし、朝食会場には若い女の子ひとりがちらほら。
ふつーこんな温泉宿に、男二人で来たり、20歳ぐらいの女の子がひとりではあまり泊まらない。
そういうことかー。しかしビジネスホテルじゃなくてこんなところを使うなんて、きっと
ボンボンなんだろうなあー。

それにしても、俺が運転免許合宿に来るような若者に見えるかー? これは快挙?

宿を出るときに、玄関横にある喫煙場所でタバコを吸っていたら、教習所のワゴン車が
迎えに来て、数人の若者たちを乗せました。俺も乗るんだろうかと思って、俺がタバコを
吸うのを待っていました。「乗りますかー?」とか聞けばいいのに、じっと待っていて、
なんか気まずいので吸い終わったら歩き出すと、ワゴン車も去って行きましたww


ひなびた温泉街には、さびれた飲み屋街があるものです。そこにはきっとしなびた
スナックのママさんたちが待っていることでしょう。昨夜は夕食が終わったら外に
繰り出そうと思っていたのに、食い過ぎて少し横になったら寝てしまい、遅くなって
しまったので断念。むぅ。。。まあ今日から仕切り直しで飲み続けよう。


チャイナやらハワイやら、楽しそうなところがあったのになあ。


ま、俺の趣味だったら、こういった地味なうら寂しいところを選ぶんだけど^^;
きっと後期高齢者が出てくるよ♪


でたっ! 「山形鉄道」だったくせに、「フラワー長井線」なんて名前を変えちゃって、
例によっての萌え系だw


をぢさんの趣味じゃねえんだがなあw


フラワー長井線は、ここ赤湯から終点の荒砥まで約1時間のローカル線。


俺の好きな浪江の「磐城壽」の酒蔵が、震災に合ってすべて流失しました。さらにその地
からは避難指示。しかしその酒蔵の麹菌が他の地に残っており、それを使って山形の
長井の酒蔵で復活したのです。私は毎年、ここにふるさと納税をして応援し、その返礼品
として「フラワー長井線1日乗り放題キップ」を頂いたのです。で、その酒蔵に行くわけだ^^

関心のある方は、上野敏彦『福島で酒をつくりたい:「磐城壽」復活の軌跡』平凡社新書を
是非お読み下さい(^益^)b


1両なので、一番前に座りました。運転手の横の窓の前に立つこともできたけれど、
子供じゃないからちとはぢかしひ^^; 座っててもカメラを望遠にすれば、
こんなふうに撮影できるしね。気をつけないと窓枠にピントが合っちゃうから、
その先の風景にピントを合わせるのがポイントです。遠慮せずに一番前に立っちゃう
奴に邪魔されることもあるけれどー^^;


そういえば、上野樹里が主演した「スウィングガールズ」では、ここが舞台になったん
ですよねえ。ちなみにことあと、本木雅弘が主演した「おくりびと」のロケ地、酒田にも
行きます。


ローカル線は、このように森の中を突っ切るように進んだり、広い平野の真ん中を
ゴトゴトと進んだり、景色を見ていて飽きません。それにしても、やけに揺れるのです。
特に登ったり曲がったりしない直線でも、ガタゴトと車輪が線路にぶつかって横揺れが
激しい。どうしてなんだろう?車両や線路が傷んでメインテナンスに費用がかかりそう。
きっと厳しい経営状態だろうに。。。


こんな路線の運転手をやってみたいなあー。


線路が草に埋もれそう^^;


ひとつひとつの駅舎も個性があります。駅舎がない所もあったりします^^


さて、ちょうど真ん中あたりの「南長井」で下車。ここから磐城壽の鈴木酒造を訪ね、
それから2駅ぶん歩いて長井の街を見て回るのです。