色あざやかに朝食を

時間のある朝にはちょっと手間かけて朝食の準備。とはいってもトーストに玉子料理、コーヒー、ミルクといった軽食だけれど、先日から（残念ながら市販の）野菜ジュースを取り入れた。腹におさまれば何でもかまわない、満腹すればいいのだ、というつもりだった食事がここ数年少し変化してきたのは、歳をとってきた証拠だ。

どうせならバランスを取り入れたい。碁は調和なり、なのだ。と一時夢中になっていた囲碁の原理を思い出す。栄養価を考えることもあるが、何がどう効果的でどのくらい摂取すればいい、という数値だけでは味気ないから、見た目が鮮やかに、さわやかに感じられることを大切にしようと思っている。

東の空からガラス戸越しに射す朝日がカーテンの隙間からもれる。目をしょぼしょぼ瞬きしながら朝日に向かって膳を用意する。そこに野菜ジュース。お日様が中にいるようにグラスがオレンジ色に輝く。太陽を飲み干すのだ。千切りキャベツは水にさらさなかったし、ハンバーグは湯であたためた即席だし、8枚切りの食パンにはピーナツバターを塗りたくったけれど、お日様が帳尻あわせしてくれた気分。

食後、さらに天に近くまでと愛宕神社の社殿まで、きつい階段を登った。