左側、下の奥歯が抜かれた。しかもこれは２年ほど前に大枚を払って「入れた」インプラントの義歯の最後の１本。あーあ、である。インプラント治療については言いたいことは山ほどあるけれど、それはおいとくとしても、「うーむ、これは順調だったんですけどねぇ。抜いてみたら中の骨の一部がちょっと欠けちゃってるみていで…」となぐさめにもならない言葉をかけられておしまい。
数日前からちょっとぐらぐらしていて痛みもでていたから、多少の治療はがまんするかぁと定期検診の日にそのことを伝えたら、「ああ、うーむ、もごもご」とマスク越しのくぐもった声でなにやらつぶやいていたから、こりゃあやばいかなと案じていたらこの結果。処方された抗生剤と痛み止めを薬局で受け取り、今日はアルコールはだめですからね、と優しくさとされた。来週の抜糸まではなるべく右側の奥歯だけを使わなければならない…。
インプラント。チタン製だというネジをあごに埋め込んで、その上に義歯をかぶせる。入れ歯なんかと比べると、多少お値段ははりますが、そりゃあ快適で長持ちしますよ、といったことを言われたはずだ。その高級ネジが銀色のお盆に、さびしげに乗っていた。
写真はソテツのわき芽。ガリガリと丈夫そうな若葉が伸びてきた。こんな具合に歯も再生したらいいのになあ。
