・土手の柳は風まかせ

今に始まったことでもないけれど、春の天気は油断ならない。冷たい雨まじりの強風が多摩川の上を吹きぬける春分の日の休日。これならのんびり自宅作業ができる、と朝から机に向かってはみても、猫はすりよってくるし、ずっとこもっているのも芸がないような気もして散歩に出た。 さすがに人っ子ひとり、犬一匹いない、かと思ったら酔狂な散歩者（もの）はいるもので、土手を往復して1時間ほど歩く間に、ひと二人、犬一匹とすれ . . . 本文を読む