・搬入の朝

朝、裏打ちの後で「寝押し」しておいた墨絵のしわを確認し、うむまあ、こんなもんだと今さら直しもきかず、余分な裏打ちの紙、鳥の子紙を少しカットしてマット紙で押さえて額に入れる。今回も時間ぎりぎりだから新しく額装する余裕もないしと、前回使った額を流用したのだ。これなら手間だけでお金はかからない。 そうだ、タイトルをつけないと。横位置の画面右寄りの赤松が左手に向かって大きく手を広げているような構図。左端 . . . 本文を読む