角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

わが子の笑顔。

2010年04月26日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡円〕
グレー基調の洋柄プリントをベースに、合わせは黒の刺し子風プリントです。
シックなお洒落さでは、典型的な草履になりました。ちょっと久しぶりの21cmは、足の小さなお若い女性にお勧めですね。お若い女性ほど、こうした配色をより活かせる気がします。

久しぶりに朝から青空の一日になりました。気温はさほど上がらず13℃ほどでしょうか。それでも桜の蕾たちはしっかり成長しています。赤みを帯びて、気温の上がるのをひたすら待っている感じですね。
私が知る限り街中で最も早く咲くのは、角館郵便局の枝垂れ桜です。未だ幹の細い若木なんですが、その分元気があるのでしょう。今日現在、数輪が開きだしました。
今朝9時少し前の、武家屋敷通り樺細工伝承館の枝垂れ桜がこちらです。




愛知県からお越しの母娘さん三人旅。お母さんは80歳ほど、二人の娘さんは50歳代でしょうか。最初は珍しい意味で実演に見入っていたのですが、素材や健康効果を知るとだんだん目の色が変わります。みなさん充分な時間を配色選びに費やしました。
お支払いはすべてお母さん、『角館の記念になにか買ってあげたいと思ってたから、ちょうど良かったですよっ』。
いくつになっても親というものは、子どもの笑顔が見たいものですよね。

お買い物が済むと、北蔵レストランへお食事に向かわれました。そして小一時間が過ぎた頃、『もうひとついただいて行くわ』と再度のご訪問です。娘さんおふたりが外の明かりで配色を確認するため出て行かれました。実演席にはお母さんと私です。お母さんが小声で私に言うのは、『孫娘がアメリカにいてね、その子にも履かせてあげたいって言うのよ。気立ての良い一人娘をアメリカに出しちゃって、あたしはもったいないって言ったんだけどねぇ』。

つまり同行されたふたりの娘さんのひとりに、一人娘さんがいるんですね。芸術家を志してアメリカの大学へ進み、卒業後そのまま現地の企業へ就職したんだそうです。親として一人娘のアメリカ生活はどれほど心配でしょう。でもそれを認めたのは、娘さんが夢を追い笑顔でアメリカに渡ったからじゃないですかね。
親はいつでも子どもの笑顔が見たいものですよ。

三女の卓球郡市春季大会は、団体戦準優勝、個人戦も県大会出場を勝ち取りました。特に個人戦は先回の大会までさほどの戦績がなかったことから、ノーシードで勝ち上がりました。団体戦を含め、チーム内で最も多くの試合に登場した三女。その苦労が報われた笑顔は、親として誇りに思えましたね。

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