角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

町でお買い物。

2010年12月23日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
淡い紫基調の桜花プリントをベースに、合わせは黄色です。
愛らしく、若々しく、優しい、そんな草履に仕上がりました。「今日の草履」はどちらからお越しか聞きそびれてしまったのですが、『女房へお土産にしようかと思って…』と男性がお持ち帰りです。
ご主人がそういう気持ちになるのですから、きっと奥様は愛らしく、若々しく、優しいに違いありません。

ここ数日暖かめで推移してきましたが、いよいよ明日は今冬初の真冬日になろうかという予報が出ています。しかも天気が荒れ模様で、予報どおりとすれば明らかに積雪となる吹雪でしょう。ホワイトクリスマス程度であれば歓迎こそすれ、吹雪というのはちょっとねぇ。

レストラン北蔵では毎年イヴとクリスマスの両日、30食限定で「クリスマスランチ」が提供されます。ランチはランチでも、「ランチジャー」を毎日持って行く草履職人には縁がないと思っていましたら、この間の角館あきんど塾忘年会でこのクリスマスランチが話題になりました。話の流れで、明日の昼食はクリスマスランチをいただくことになった草履職人。ちょっと楽しみにしているんです。

今年も残すところ八日間まで押し詰まりましたね。出会う商人との話題は、今年の総括みたいになっています。だいたい聞かされる話としては、『年々ダメになっていぐなぁ』とか『新幹線が青森に取られでるものなぁ』といった、まず悲観的な話が主でしょうか。
確かにそうですね。今年の秋田県への観光客数はアイリス効果で若干回復しましたが、基本的な下降線は少々のイベントで持ち直す程度ではないでしょう。物販売上に至っては、アイリス効果さえ乏しいと聞きました。実際私もそれは感じています。

角館草履の常連さんで、生鮮食品を扱っている女性が言うのは、『もうみんな店じまいしようがって言ってるよぉ』。売上高は年々下降線で後継者もいない、であればとりあえず行けるところまで商いを続け、頃合いを見計らって閉店する、その後は誰かに店を貸して家賃収入を得たい。どうやらそんな筋書きを想定しているようです。
こうした町の○○屋さんという人にこの手の話をされると、一人の住民としてとても寂しく思うんですね。

私ひとりが出来ることなんてなんにもありませんが、どこで買っても価格に大差がないものや、町の小売店だからこその逸品を見つけたら、出来るだけ街中で買い物をしようとは心掛けています。
これからも月に一度くらいは、ランチジャーを休みましょうかね。
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