角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

子どもたちの伝統芸能。

2015年04月17日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
濃紺もしくは黒地をベースにエンジを組み合わせた配色を、角館草履草創期から「秋田おばこ調」と呼んでいます。日常に編む草履では定番配色①「紺の唐草にエンジ」がその代表ですが、スポット的に入荷した布地でもよく編む配色なんですね。そして間違いなく素早い売れ行きです。まさに「絣調」の平生地がこちらになります。




角館の桜まつりでは、伝統芸能「飾山囃子」の披露が毎年行われます。今年も桜まつり期間中(4月20日~5月5日)の土日祝、天気が良ければ檜木内川河川敷特設会場、雨天であれば樺細工伝承館中庭で開催されます。飾山囃子には手踊りが付き物で、その衣裳のひとつが絣にモンペ、つまり「秋田おばこ」というわけですね。主に中学生以下、中には3歳とか4歳の女の子もいます。わが家の三人娘も経験した登竜門的な舞台で、どんなに下手でも喝采の拍手を浴びるものでした。

今日は他町の保育園から年長組さんが角館散策に訪れました。子どもたちに喋らせると自由でいいですね。『ナニつくってんの?』『むずかしいの?』『なんでそんなのつくるの?』等々、瞬時に答えられない質問もあります。そんな中で笑ったのはひとりの女の子の言葉、『なんかしょくにんみたい~!』。引率の保育士さんがすかさず、『みたい…じゃなくて本物だよ』。
もっとも子どもたちより自由だったのは、ついでに草履を買っていかれた保育士さんかもしれません。




なにをさせても可愛い子どもたち。角館の桜まつりにお越しの際は、ぜひともそんな子どもたちの手踊りやお囃子をご覧いただきたいと思います。
コメント (2)
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