角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

大曲の次は角館。

2014年08月23日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
色彩のイメージでしょうか、あっさりとスマートな印象がありますね。紺系の布地は多種にわたり、それぞれ組み合わせによってずいぶんイメージが変わるものです。「今日の草履」は男女問わず爽やかな人によろしいかと思います。
「今日の草履」も先ごろ完売となりました。

当たり前と言えばその通りながら、今日お立ち寄りのお客様はほとんどが花火見物の方々です。初めての方もいれば、昨年初めて観て感動し、今年二度目の方もいましたね。東京からお越しの母娘ペアさんも、『去年あまりにも感動しちゃって…』。お気持ちは十分分かりますよ。
それまでの人生で見ていたものとあまりにレベルが違うと、人はカルチャーショックに陥ります。世界一の花火と角館草履を同じ土俵で語るのはいささか失礼ながら、こちらのお母さんは『こんな草履見たことないわっ』とご注文くださいました。

昨日のこと、大阪と滋賀からお越しのお若い女性に『明日は花火ですか?』とお訊ねすると、『それが、こっちへ来て初めて知ったんですぅ』と苦笑い。今日のうちにご帰宅とのことでした。いろんなお客様がいて良いのですから、なにも気にされることはありません。ご家族へお土産にミニ草履をお買い上げくださり、『いつかきっと花火に来ま~す!』と元気に西宮家をあとにされました。

明日はお顔に「感動」と書いた人々が角館を散策されます。花火の様子をうかがうと、『素晴らしかったです~!』の言葉が100%返ってきますよ。その表情を見るこちらも笑顔になりますね。天気もずいぶん回復しました。今18時を少し過ぎ、すでに感動の序章が始まっていることでしょう。

「感動」と言えば夏の甲子園。角館高校野球部は帰郷して翌日から練習が始まっているそうです。この間までは甲子園出場が合言葉でしたが、これからは「甲子園一勝」に変わると思います。
かねてからお伝えの通り、私の母校は大曲工業高校です。近年野球部が力をつけ、この夏も優勝候補筆頭とまで云われていました。その母校が勝ち進んでいるうちは、大きな声で角館高校を応援するのがはばかられたものです。その母校が準決勝で敗れたのちは、当然ながら応援を角館高校一本に絞りました。

「大曲の花火」が終わる明日からは、いよいよ「角館のお祭り」一本に照準を合わせた草履作りが始まります。
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