角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

花火と鼻緒。

2013年08月26日 | 実演日記
昨日の角館は、花火帰りのお客様でとても賑やかでした。新聞の主催者発表では、その人出76万人。一つ確認しておきたいのですが、秋田県の人口はほぼ105万人です。実にその半分に相当する人が花火会場にいたのですから、大曲の花火の威力がお分かりいただけると思います。

神奈川県からお越しのご夫婦。念願叶っての初花火に、『いや~、たまげたよ。さすがは日本一をうたうだけあるね。今まで観ていた花火はいったいなんだったんだか…』。
花火の感動に未だ興奮気味なのか、一切の迷いなくご夫婦揃って角館草履をお買い上げくださいました。

川崎市からお越しのおばさま3人グループ。試し履きをされていたおばさまに、先ツボ(鼻緒)が当る指の股は「首のツボ」をお教えしました。すると、『あらっ、少し痛むわねぇ。あっ、ゆうべ空ばっかり観ていたから首が疲れたのよっ』。
花火を見物したことがあれば、皆経験のある首疲れ。大笑いの末に、おばさま3人がそれぞれにお買い上げくださいました。

おかげさまで今夏も、在庫らしい在庫がなくなりました。現在25cmが完売、ほかのサイズも平均して3足程度の在庫数となっています。角館のお祭りが終わるまで休まず編み続けますが、これからのオーダーは納期が幾分長くなるかもしれません。
9月16日の「敬老の日」にご利用をお考えのお客様には、ぜひお早目にご用意いただけましたら幸いと存じます。
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