角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

究極の「桜ざんねん旅」。

2013年05月02日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡六百円〕
ベースにシーチング無地を使ったデザインを、これまでいくつかご紹介しました。日常に使っている無地は7~8種類あって、そのすべてを編んでいます。その中で最も人気の高いのが、こちらの「エンジベース」なんですね。

少しずつ咲き出している角館の桜たち。今朝の状態で一分咲きと呼べるかどうかでした。今日も一日寒かったので、大きく開花は進んでいません。この低温があと二日間続く予報ですから、はっきりと開花が見えるのは5日のこどもの日になりそうです。

となれば満開は6日以降、ゴールデンウィークが終わってからになりますか。そうした遅咲きが記録にはあると思いますが、私たちの記憶にはまずありません。4月20日の桜まつり開幕から明日で二週間。未だに「桜ざんねん旅」をお伝えしているとは思いも寄りませんでした。

そして今日出会ったのは、究極の「桜ざんねん旅」。奈良県からお越しのご夫婦は昨年の秋に角館を訪れ、武家屋敷の紅葉を愉しまれたそうです。そこで思ったのが、「この町の桜を観たい」。宿泊していたホテルスタッフに桜の見頃を訊ね、4月下旬から5月上旬であることを知りました。

そして出した結論は、「角館9泊10日」。4月25日から5月4日まで滞在すれば、さすがに満開を観られるだろうとの判断だったわけです。時間とお金を考えなくて良いのなら、私だってこの方策を一番に掲げるでしょうね。
しかししかし、今年についてはこの通りの結果になってしまいました。

これまで多くの「桜ざんねん旅」とお会いしましたが、こちらのご夫婦に対しては月並みな言葉など返って失礼と思いましたね。せめてもの言葉が、『必ずリベンジを果たしてください』。

明日からの実演席で「桜ざんねん旅」が話題となるときは、きっとこちらのご夫婦をご紹介することになるでしょう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする