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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

節約☆バレンタインデー

2013-02-15 | 今の会社
お友達のブログでは、あちこちでバレンタインの話題になっていたので、私も白状しよう。実は恥ずかしながら、今年のバレンタインデーは誰にも用意しなかった。

「それでいい」とは決して思っていなかった。
そのピークが先週の3連休である。
「買うか作るか何かしなくては」と思っていた。

しかし去年と違って、今年お年賀を頼んだ店はポイントがつかないので、ポイントカードで用意することができない。
だからと言ってお金を出すのは惜しいので、安い材料で量作ってごまかそうかとも思っていたが、最終的に台所に立つ気力が出なかった。
そして3連休は1日1日過ぎて行った。

ついに連休は終わってしまい、私の「どうしよう」は更に刻々追い詰められていった。
しかし人間追いつめられると、必死に知恵をしぼるもので、私は会社の冷蔵庫にチロルチョコがあることを思い出した。
それは前にブログにも書いたが、会社のロゴマークのチロルチョコである。
nanuさんがあの後、「溶けちゃうから冷蔵庫にいれとけよ!」と言って、それきり冷蔵庫に入ったまま死蔵しているチロルチョコである。
(賞味期限はチェックしている、今年の8月までだ。)

私は「もう内部の人間はいいから、せめて外面だけでもバレンタインのフリをしよう!」と思い立ち、100均一の店で包装ケースのみを買う事を決意。
頭の中のイメージでは、チロルチョコが3つ4つ入るような小さな箱で側面がラグビーボール型の筒状のイメージ。(アクセサリー屋さんで入れてくれるような感じの箱)

それを4~5個かって、たまたま来た人に「会社のロゴのチョコです」と詰めて渡せば、あたかもバレンタインに用意した感があるではないか。


その晩、さっそく私は100均の店に行った。
すると、入口に既にバレンタイン用のセロハンやら袋やら、箱やらが置かれていて、若い女子が何人も群がり、あれだこれだと選んで居る様子。

その中にいい年したオバサンが一人。
ちょっと恥ずかしいけど、こうなりゃなんでもありさと自分に言い聞かせる。

しかし想定していた側面がラグビーボール型の箱は店内にはなく、10枚100円のセロハンとか小さな紙袋、後は1つ100円の箱である。
箱は想定より大きいから、チロルチョコが10個以上も入ってしまう。

「広く浅く用意したいからこれではなぁ」と言うよりも、見ているうちに1つ100円だと6個買えば600円。
一体誰が、半年も会社の冷蔵庫に死蔵されていたチョコをもらって喜ぶのだろう?と考えてみたら、600円出すのも惜しくなってきた。

私はそれでもちょっと高そうに見える3枚100円の包み紙を2つ買って家に帰ってきた。セロハンもはさまれていて、中も少し見えるようになっている袋だった。

そして当日。

私はいつもより10分早く会社にバタバタやってきた。
するとnanuさんが居るので、「あ、今日は温かいですね、nanuさん暖房をありがとうございます」と言って、「冷蔵庫のチロルチョコ食べますか?」と言うと「食べねぇよ」と言うので、「そうですか、それではあれを今日来た人に包んで渡そうと思うんですよ」と言って、鞄からバタバタと包み紙を取りだした。

「これでね、来た人にだけ、あの会社のチョコをくるんで渡そうと思うんです。いいですかねー」と包装紙を取りだすとnanuさん、「いいんじゃね?」と言うので、さっそく冷蔵庫から出して詰めると「あーっ」と私は叫んだ。

「包み紙の底のマチが広すぎて、これではチロルチョコが20個ぐらい入ってしまいます。どうしようー」
入れ方を工夫してみたが、どうにもこうにもマチが全然広すぎて、底にチョコがペタっと貼りついた感じで、セロハン部分が真ん中にあるから、情けなくてもそこにチョコを見せるには何段も積まないとならなくて、要するにこれではダメだったのである。

私は半年前にしばらく会社に置かれていたチョコをまたドン!とその大きい箱のまま、当時の場所、机に置いた。
今日はその当日の朝だ。どうにもならない。
社内の人間は明らかにそれが半年前のチョコだと分かっているので、誰一人手をつけるものはいなかった。

社長の知り合いのトモゾウさんが来た。
「会社のチョコじゃね?バレンタインか。。。」と独り言を言い、それだけで去って行った。

その日どう言う訳かお客さん4人が来た。
社長とnanuさんが打ち合わせをすることになっていたようだ。(私は聞いていなかった)
お客は男性3人で女性1人だった。
女性から社長は大きなモロゾフのチョコレートをプレゼントされたようだった。

一方私の(?)会社のチロルチョコは翌日になった今日でも、誰一人手を付けるものはいない。
いっそのこと、最初からふてぶてしく「私はナシ!」としておけば良かった。
「引っ込みがつかなくなった」とはまさしくこのことだ。
なまじ情があったもんだから心が緩いで、みっともない格好となってしまった。

来年こそは、もっと前もって準備をしておこう、そうでなければ最初からやらない宣言をしよう、とやや軽めに心に誓う。