酒ぶろーぐ

酒を飲んでの失敗談、成功談の他、身近に起こる変なことなどを書き続けます。

桃岩荘出発

2009-09-15 15:11:59 | 旅行記


朝は桃岩時間6時半に館内に「石狩挽歌」の大音量が鳴り響いて起こされる。
この歌は意外に頭に残って、「また聞きたくなるね」と他の人とも話していた。

食堂で朝食を食べていると、
6時半からラジオ体操が始まってしまった。
食べ終わってなかったので、行きそびれた。

今日は朝イチのフェリーで利尻島に渡る。
荷物は朝7時(桃岩時間)までに、乗りたい便の張り紙の前に出しておく。




7時半に、おなじく朝イチの稚内行きのフェリーに乗る人たちと一緒に宿を出る。
ここでも、ヘルパーさんも、残る客も総出で、盛大ななお見送り。




姿が見えなくなるまで
「行ってらっしゃーい!」「またこいよー!」
と叫んで見送ってくれるので
こちらもみんなで大声で
「行ってきまーす!」「また来るよー!」
と返す。




荷物は港まで送ってくれるのだけど、
基本的に港までは歩いていくことになっている。
(歩きたくない人などは、車でも送ってもらえr)

40分ほどの道のりを、風景を楽しみつつ
みんなで話をしながら港へ向かう。

短いお休みを終了して会社生活に戻る人、
学校を休学して旅を続ける人、
会社を辞めて自転車日本一周の旅を続ける人、
こんなところのこんな宿にやってくる人たちは、
経歴もいろいろだけど、どこか共通したようなものもある。




港に着くと、またお見送りが繰り広げられる。

先に出る稚内行きの船へのお見送りに、私も加わる。




送る側の体験をしてみるのも、
なかなか面白かった。




稚内行きの船を見送った後、私も利尻行きの船に乗り込む。




船の真下で、お見送りのメッセージや歌や踊りが繰り広げられる。
私も他の乗客の目もある中で、思い切り踊る。

このお見送り、意外にぐっとくる。




船が見えなくなるまで「いってらっしゃーい」「いってきまーす」
を大声で交し合う。

奇妙な宿体験という程度の気持ちで行ったけど、
たった2泊3日だったけど、
帰る頃にはいろんな人と親しく話をできるようになっていて
けっこう充実していたかもしれない。
この奇妙さによる連帯感というか。そんな効果があるのかもしれない。
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2 コメント

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短期劇団員? (バカボンのパパ)
2009-09-17 21:52:20
桃岩荘、なかなかのものですね。建物がいい。

私は若い頃は(今でもか)とことん団体行動と規則を嫌っていたのでユースには泊まらなかったのです。初老を前にした今なら泊まれる可能性はあるかなと思いました。

読んでいて、短期の劇団員になっている感じかなと思いました。伝承される短期劇団員システム。理不尽な社会システムのなかで生かされる人が「少し奇妙だがシンプルな系統のシステム」の生活を体験し、「システムに生かされる」ことから「システムに参加していく」ことへのステップを学ぶようにも見える。しかしこのやり方では「劇団(社会)」そのものの改革、懐疑といった想いはいったん反故にすることになる。そこが若い私が受け入れられなかったところかも知れない。
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システマチック効果 (作者)
2009-09-18 13:59:49
さすがいいトコついてきますね。
このシステムは確立された何かしらの学びを
速習できる場だと思います。

ちょっと例え的に勘違いされるかもしれないけど
「刑務所の中」って映画を観た時にも思ったのですが、
刑務所の生活のように、
決まったことに完全に従って生活することに没頭すると
何かしらの人間のリセット効果みたいなものが
あるんじゃないか、と今回桃岩荘で過ごす中で、思いました。

いろいろ考えすぎて動けなくなったり、
逆に変な行動をするようになってしまった人間を
ゼロからリセットするには、つべこべいわずに決まったことをやる
というのは、意外に良いのかもしれないです。
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