
宿のまわりには店がほとんど無い。
孤島のようだ。
街灯もほとんど無いので道が暗い。
海女さんイラストのボードが怪しく灯っていた。
こに辺は、南房総のはじっこ、
千倉町と白浜町の境の場所のようだ。

宿から歩いて5分ほどのところにようやく1件のお店があったので
ここで夕食をとる。
「松大丸」

お酒をお燗でもらう。
突き出しが2品も出てきた。
シーズンを過ぎた今はお客も少ないらしく、
お店に入ると
常連のおじさん一人がお店のおばちゃんと話しながら飲んでいた。

この松大丸は釣り船屋さんもやっている。
その日の漁の具合によって出せる料理も変わるそうだ。
つまり、ここでは超新鮮な魚が食べられる。
そしてお店のおばちゃんは、現役の海女さんなのだそうだ!
すごい。

その後は消防団の人たちが3人やってきていた。
シーズン中は観光客で混むらしいが、
シーズンオフになると、地元の人ばかりになるという。
いい時に来た。

なめろう定食800円。
「なめろう」は鯵と味噌と薬味を混ぜて叩いた、南房総の郷土料理。
このお店の味噌は自家製だそうだ。
味噌汁にも貝がたくさん入っているし
ボリュームたっぷりで美味しい!
魚のアラ煮は、サービス。

「なめろう」
新鮮な鯵と、しっかりした味噌の味付けがおいしい。
1本飲んで帰ろうとしたら
常連のおじさんにひきとめられ、
地元の話などを聞きながら
お酒をご馳走になった。
そんな交流もまたよし。