Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

第23回 劇作家協会新人戯曲賞、最終候補作を発表。

2017-10-12 | Weblog
第23回 劇作家協会新人戯曲賞、最終候補作を発表。

最終候補作 (応募戯曲到着順)

『精神病院つばき荘』 くるみざわしん (大阪府)
『黒いらくだ』    ピンク地底人3号 (京都府)
『アカメ』      八鍬健之介 (東京都)
『下校の時間』    長谷川彩 (愛知県)
『うかうかと終焉』  出口 明、大田雄史 (東京都)

演劇界の未来を担う才能に道を拓くことを期し、1995年より当協会が主催している劇作家協会新人戯曲賞。2017年の応募総数231本のうち、24本が一次審査を通過しました。二次審査で絞られた最終候補作は5本。受賞作は2017年12月17日(日)の最終審査会で決定します。


23回劇作家協会新人戯曲賞 公開審査会

[日時] 12月17日(日) 18:30 (予定)
[会場] 座・高円寺2

最終審査員
 川村 毅、坂手洋二、佃 典彦、土田英生、永井 愛、マキノノゾミ、渡辺えり

審査会司会
 瀬戸山美咲


二次審査員
石原燃、岡安伸治、鹿目由紀、篠原久美子、鈴江俊郎、鈴木聡、佃典彦、土田英生、泊篤志、永井愛、中屋敷法仁、成井豊

一次審査員
赤澤ムック、石原燃、岡安伸治、小川未玲、刈馬カオス、黒川陽子、杉浦久幸、角ひろみ、象千誠、高谷信之、嶽本あゆ美、棚瀬美幸、ナカヤマカズコ、原田ゆう、平塚直隆、南出謙吾、柳井祥緒、芳﨑洋子

主催] 一般社団法人 日本劇作家協会
[後援] 公益財団法人 一ツ橋綜合財団、杉並区


*第24回劇作家協会新人戯曲賞の受付期間は今年より早まり、2018年6月1日(金)から7月1日(日)の予定です。


http://www.jpwa.org/main/activity/drama-award/prize
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高江にヘリコプターが落ちたじゃないか!

2017-10-11 | Weblog
「沖縄県国頭郡東村高江付近に米軍機CH-53ヘリが墜落か 爆発炎上 着陸後出火との情報も」のニュース。
牧草地に堕ちたという情報あり。
まだ燃えているのが見えるそうだ。
「あか橋」の先らしい。「車」という地名。

CH-53Dなら2004年、沖国大に落ちたのと同じか。
オスプレイ以外の機も、昨年から住民に対する飛行のしかたが挑発的だった。
オスプレイではなかった。だがオスプレイ方が落ちる確率はより高いわけだし、もっと事故の規模は広がる可能性がある。

沖縄本島にも、南西諸島にも奄美にも、米軍・自衛隊の基地はいらない。
戦争の道具はいらない。
そこに暮らす人たちがいるのだ。
かけがえのない自然があるのだ。

翁長知事、もう限界だ。本当に本気出してもらわないと。
石垣島の市長選では、決して宮古島のような下手を打たないでほしい。
オール沖縄などという名前が泣くぞ。
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くじらと共に、「時」を旅する

2017-10-11 | Weblog
写真は、Tシャツの表のプリントである。
クジラの骨格の絵。
下の文字は、アルファベット。

Whale Skeleton
TAIJI
WHALE MUSEUM

つまり、太地の鯨博物館へ行った人の、おみやげである。
かなり前だと思う。
プレゼントにもらった。
私がくじらマニアだということは、近しい人は昔から知っている。

この骨格は、セミクジラだ。

気に入って着ていたが、さすがにもうよれよれだし、プリントされた字も絵も褪せて、消えかけている。
ここ数年は、アンダーシャツとしてしか着ていない。

この夏、初めて太地に行ったさい、その博物館で同じ物を買おうと思った。
土産物売り場で、シャツは、売っていた。
しかし同じデザインのものはなかった。
売っているものは、子供っぽかったり、今風でありすぎたり。
こんなすっきりしたデザインのものは、ないのであった。
何も買わなかった。
買えなかった。

………

クジラのことを調べていて、いつも感慨深いのは、彼らが常に海洋を旅しているという事実である。
たいていのヒゲクジラは、一年に地球を半周くらいの距離は移動する。
毎年である。
旅が人生なのだ。

ニンゲンは、家などに住んで、定住しているつもりでいるが、本当にそうだろうか。
私たちも旅しているだけではないのか。
この夏、二ヶ月あまりの間に、東京の家に居た期間は、十日に満たない。
そのことになんの感慨もない。
長く生きている間に、旅に慣れてきたということもあるかもしれない。
いや、そうではなく、生きているということは、ただ、流されているだけだという認識が、強くなっているからかもしれない。
旅が人生だ。
人生が旅だ。
その旅は、どこかに行くという種類のものではない。
いつか帰ってくるためでも、ない。

私たちは、「時」を旅している。
旅は、ひょっとしたら、ひとり旅かもしれない。
でも、道連れは、いる。
思いがけず、大勢、いる。
どこからかやって来て、いろいろな出会いを得て、そうして自分の「時」を旅して、またどこかに消える。

今年は、多くの海を見た。
太地以外は、それぞれ、何度目かの、海である。
そうしているうちに、海が私に感じさせるものが、「時」だということに、気づいた。

このシャツを太地の博物館で買ってきてくれた彼女は、もう旅を終えている。
まもなく一周忌になる。
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福島原発被災者「生業訴訟」、あす10日判決 

2017-10-09 | Weblog
あす10日は衆院選公示日。

そして、『生業を返せ、地域を返せ!』福島原発被災者「生業(なりわい)訴訟」の判決が、午後、福島地裁で言い渡される。
福島県内外の3824人が東京電力福島第1原発事故の責任を問い、国と東電に、空間放射線量の原状回復や慰謝料計約160億円などを求めている。
全国各地の被災者による集団訴訟で最大規模。

原告側は第1原発敷地(海抜約10メートル)を超える高さの大津波の襲来を予測できたと指摘。過去2例の裁判と同様、国が2002年に公表した大地震の発生確率を示す「長期評価」などを根拠に挙げた。被告側は、津波は予見できなかったとしている。
東電が非常用電源をさらに高い場所に設置するなどの対策を取っていれば事故を防げたのではないかというのは、誰もが思うはずのところだ。

集団訴訟の判決は、3月に前橋地裁、9月に千葉地裁で言い渡された。
2例ともに巨大津波の予見可能性は認められている。千葉では国の責任を否定し、東電にのみ賠償を命じている。

最近すっかりお世話になっている馬奈木厳太郎弁護士は、この裁判の弁護団事務局長。「国策に基ずく原発の事故が長期に渡り、広い範囲の住民に被害を与えているのは、過去の公害と同じ。企業利益を優先させる姿勢を改めないかぎり、公害は繰り返す」と語っている。

福島だけの問題ではない。国と東電の責任が認められないなら、次の事故でも被災者は守られない。
この国の「原発ゼロ」政策の実施は、待ったなしということにならねば、おかしい。
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ウヨクだサヨクだと言葉を弄ぶんじゃない。

2017-10-09 | Weblog
民進党の前原誠司氏が自身のTwitterで小池百合子東京都知事が率いる希望の党への合流、事実上の解党に至る経緯を「告白」しているというので、Twitterをやらない私だが、覗いてみた。

前原氏は、憲法改正の議論自体を封印する民進党の「左傾化」に危機感を覚えたのだという。
「「民進党は左傾化し、共産党や社民党との違いが分からなくなった」と指摘される度に、私は忸怩たる思いに、さいなまれました」というが、「自民や維新との違いが分からなくなった」「右傾化」だったらいいのか?

「民進党内では、他党への配慮から改憲論議すらできない雰囲気になりました。離党者が続出した一因です。」だと。改憲論議は国民の意識があって初めてすべきこと、それが常識。

「北朝鮮情勢が緊迫化する中で、現実的かつ建設的な外交・安全保障政策を展開する政党になりきれなかったことも、民進党の支持率低下を招いたと思います。」だと? 前原氏も安倍首相同様に外交努力をきちんとする姿勢があるとは思えないが。
「内政では自民党政権への対立軸を示し、外交安保は現実路線で」というが、安保法制改悪を認める前原氏の言う「現実路線」の現状での選択は、結局はトランプ・安倍と同じように「北に対する抑圧と威嚇」ではないか。

「衆院選は政権選択の選挙です。理念・政策の異なる党と手を結べば、民進党は主体性を失って単に左傾化しただけ、との印象がさらに強まります。」というが、結局は自民党と同化したいだけだろう。

「一方で、民進党を残したまま小池さんの新党と競合する形になったら、どうなるか。それも考えました。政策的な方向性は同じだけに、衆院選になれば票が分散して自民党を利するだけです。野党が乱立する形は望ましくないとの結論に至りました。」というが、自分の党を裏切り身売りした者の言う言葉にしては、何の説得力もない。「野党が乱立する形は望ましくない」から、自分の党を消す? あり得ない。

「安倍総理の意向を忖度した「お友達への優遇」で、政治・行政が歪められました。安倍さんは森友・加計学園の問題について「丁寧に説明する」と言いながら、臨時国会で説明することから逃げました。なのに「お灸を据えたくても選択肢がない」という、あきらめにも似た声を多く聞きました。」と言うなら、国会が再開したときに確実に安倍首相を弾劾してほしいものだ。できるのか?
「外交安保で現実路線を歩む保守政党がもう一つあれば、国民の皆さんも安心して、安倍さんにお灸を据えられるのではないでしょうか。」という言葉も気味が悪くて鳥肌が立つ。「お灸を据える」なんて言葉で言っているなら、期待はできそうにない。どうにも気持ち悪い、「お灸を据える」という言葉である。要は本気で責める気がない。結局は自民寄り、ちょっとご注進してみました、だけではないか。

で、「どの党も、自民党に代わる選択肢になっていない」と空々しく言うが、一番自民党に近いのが希望の党だろうが!

「私は、小池さんとともに「希望の党」を大きく育て、自民党に取って代われる政党に成長させます」と言うなら、無所属で出るな。
他にも無所属で出て希望に鞍替えする腹算用のメンツが多くいるはずだが、その免罪符というか、先鞭をつけてやりやすくする役割を、自ら果たすつもりなのか。

そしてあんたらの言う「日米同盟基軸の現実的な外交安保政策」は、あまりにも沖縄を踏みつけにしているではないか!
(写真は、先月末に「工事終了」を宣言されてしまった沖縄・高江のN1搬入ゲート前、7月)

あと、「希望の党へ民進党全員の参加」を本気で考えていたのだとしたら、頭がおかしい。

立憲民主党との共存の考え方を「左右からの挟み撃ち」ということは、君たちは自民党以上に「右」なのか! 「挟み撃ち」と言うなら、それは「超極右」以外にあり得ない!

この間の政治家さんたちの発言を見ていると、ウヨクだサヨクだと言葉を弄ぶ奴らは、真剣に現実のことを考えているとは思えない。
別件ではあるが、ネトウヨの作った左翼差別の言葉たちを平気で乱発する困った議員がいることにも驚かされるし、それをわざわざ取り上げるサイトもあって、おそらくネトウヨ受けのよいものばかりを選んでいるのだろうが、世も末である。

ともかく私は、ウヨクだサヨクだと「レッテル貼り」も含めた言葉を弄する輩を、まったく信用しない。
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立憲民主党、辺野古新基地建設中止についての及び腰

2017-10-08 | Weblog
沖縄タイムスによれば、立憲民主党は7日、衆院選政策を発表する中で、沖縄関連では、辺野古新基地建設について、「立憲主義を回復」の項目に盛り込み、「日米特別行動委員会(SACO)合意から20年たっても建設できていない現実や米軍再編による状況変化を踏まえ、辺野古移設について再検証をし、沖縄県民の理解を得られる道をゼロベースで見直す」としている、という。
辺野古について、「県民理解を優先」というのは、いかにも中途半端だ。今までの「丁寧に説明していく」「理解を得ていく」の延長のようにも思われる。なぜはっきり検証すべきが「工事の停止」であると言わないのか。なにしろ「ゼロベース」という言葉が装飾的でいやだ。党首の枝野氏も「ゼロベースで行う」のは先ずは「検証」である、と、おそろしく慎重だ。
福山哲郎幹事長は、「民主党、民進党より半歩踏み込んだ」と言っているそうだが、本当にそうなのか。「安倍政権の問答無用のやり方が民主主義としていいのか議論し、認めるのは抵抗がある」と説明したというが、それだけなのか? 彼の曖昧な笑顔の増加同様に、どうにも得体が知れない。防衛技術の向上や米軍戦略の変化、米国内の声などを挙げ「辺野古問題で日米同盟が壊れるような単純な同盟ではない。もっと多層的・重層的に日米同盟はつながりが深いものだ」と述べたというが、「日米同盟」のもとに自衛隊と米軍の合同演習が増えている現実をどう考えているのか。
党首の枝野氏も、東京新聞の取材インタビューに対して「離島防衛については足りないところもある」と、とんちんかんなことを言っている。防衛問題については、よくわかっていないのではないか。立憲民主党にとって、沖縄・南西諸島のことは「圏外」扱いにされているように感じられてならない。

オール沖縄の及び腰も変わらない。
辺野古の工事は確実に進んでいる。
仮設道路先端部にダンプカーが捨て石を投下しており、遠目にも粉塵が舞い上がる状態だという。未処理のままの海を汚してしまう可能性のある石材なのか。緩い洗浄だとかえって粉じんが多く出る場合もありとはいえ、どのくらいの状態の地土砂なのか、誰に確かめられるというのだろう。
名護市長の命令によって工事及び準備に使えるエリアが限られているため、そう簡単に工事を進められる状態ではないとは思うが、このまま資材を海から船で入れるという計画が進んでしまうと、おおいに問題がある。
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もはや「島国根性」でさえ、ない。

2017-10-07 | Weblog
報道によれば、2017年のノーベル平和賞は、核兵器の非合法化と廃絶を目指す国際NGOで、今年の核兵器禁止条約成立に貢献した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に授与されるという。
授賞理由は「核兵器がもたらす破滅的な結果を人々に気づかせ、条約で禁止しようと草分け的な努力をしてきた」ということだそうだ。
ノーベル賞委員会は「北朝鮮のように核兵器を開発する国が増えている」とも指摘したという。とうぜん、「核抑止」によって事態を解決したいという意図である。アメリカと日本のように外交努力を放棄して実力行使で抑え込もうと喧伝しているわけではない。

ICANは、非人道的な兵器としての核兵器に焦点を当て、有志国とNGOが連携して成立させた対人地雷禁止条約やクラスター爆弾禁止条約をモデルに、核保有国が核軍縮を進めないことに不満を膨らませる非核保有国とタッグを組み、核兵器を非合法化する包括的な条約をつくることをめざしてきた、という。
広島・長崎の被爆者、「日本原水爆被害者団体協議会」関係者らも協力し、核兵器の被害の実態を訴える日本の被爆者の声を、広く世界に伝える役割も果たしてきたそうだ。
ICAN賛同団体は10月1日時点で101カ国の468団体に達しているという。

日本政府はこの受賞を祝福・評価する姿勢を見せなかった。
アメリカの「核の傘」の下にあることを「矛盾」ととらえず、それを肯定して核兵器禁止条約に背を向けた日本政府が、「唯一の被爆国」であることを忘れようとしている現実を、この受賞じたいが批評している形だ。
被爆者のことを忘れずにいてくれている世界の人々に、あらためて連帯の言葉を贈るべきではないのか。

少なくとも「自分の国だけがよければいい」という考え方を捨てなければ、核廃絶には向かえないと、多くの人たちが思っている。悲惨な戦争を止めたい国々が、その選択をしている。
日本という国の子供じみた我が儘さが、本当に恥ずかしい。

やはり報道によれば、麻生太郎副総理は、先月、宇都宮市内での講演で、朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せる可能性に触れたうえで、「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と語ったという。シリアやイラクの難民の事例を挙げ、「向こうから日本に難民が押し寄せてくる。動力のないボートだって潮流に乗って間違いなく漂着する。10万人単位をどこに収容するのか」と指摘、さらに「向こうは武装しているかもしれない」としたうえで「防衛出動」に言及したのだという。
難民に対して「防衛出動」? 命からがら逃げ延びてきた人たちから、受入国が直接攻撃を受ける可能性があるというのか? 相手は弱者である。差別心を煽る対象であるはずがない。
一国の副総理である麻生氏が、難民に対して「射殺」と言った事実は、本当に信じがたい。

この発言は、明らかに「ヘイト」である。関東大震災で朝鮮人虐殺を起こした者たちと同じ心理ではないか。
そして、朝鮮人虐殺犠牲者追悼メッセージを取りやめた小池都知事も、虐殺の事実を隠蔽しようとしている。
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/7a1b1eede3b75ec44566bc8be81d8083

そうした閉鎖的な「ヘイト」と、「歴史」をねじ曲げ、世界情勢を正しく評価しない姿は、表裏の関係であろう。
もはや「子供じみている」と揶揄しているだけではすまないように思われる。

ICANのノーベル平和賞受賞にはノーコメントだった日本政府だが、前日のカズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞には、安倍首相が祝福のメッセージを送っている。
カズオ・イシグロ氏が、五歳まで長崎で育った「イギリス人であるけれども日本人」であるからだろう。
だとすれば、ICANにだって、グリーンピース日本の幹部がいるし、何しろ被爆者の皆さんも多数関わっている。彼らは日本の関係者ではないのか。ただの「自分の国大好き」であるなら、無視するのはおかしい。だとすれば、なぜそのことには思いが及ばない振りをするのか。

もはやこれは、「島国根性」でさえない。
現在この国を動かす者たちの、弱者を切り捨て、批判を受け入れて成長していくことを拒む、偏狭と小心に囚われた、虚勢と傲慢の為せる業である。
恥ずかしいことだ。
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福島みずほさんのパーティー

2017-10-05 | Weblog
10月4日・水曜夜は、〈福島みずほ「未来をつくり、希望をつなぐパーティ」〉に、出た。
あ、「出た」じゃないね。自分は呼びかけ人の一人でした。

参加費は五千円。政治資金集めのパーティーじゃない。
本来は、そもそも国政が現在まさかこんな状況になるとはわかっていない、だいぶ以前に企画された、ゆるーい会であったはずだ。
しかし、衆議院選挙が急に迫ってきて、とうぜん、ずらり候補者たちも出てきて、なんだか慌ただしい会にもなった。
マスコミも含めて予定の倍くらい人がいたんじゃないのか。いやはや。

この夏の期間、動き回っていて、東京には五分の一くらいの日数しかいなかった。東京にいるとお上りさんの気分だ。
会場の都市センターホテルというのは初めて行ったのだが、半蔵門線で永田町駅についてから十分以上歩くという、不可思議な駅構造。やっぱり永田町には地下シェルターがあるな。

こういうホテル宴会場パーティーの場合、いろんなケースがあるのだが、この夜、私の知る限り過去にあり得ないほど、あっという間に食べ物がすっかりなくなってしまったのは、なかなか豪快というか、壮観だった。ハングリーな人たちばかりということだ。
ほんとに「政治資金集めパーティー」じゃないのである。「いろんな集会や活動で会っている仲間と楽しく語り合い、そして、様々なテーマで活躍されている皆さんとジャンルを超えて出会える機会になればと思います」と謳われているとおり、である。

私以外の呼びかけ人も様々な方がおられるんだが、私が以前会ったことがあるのは、世田谷区長・保坂展人氏、佐高信氏、雨宮処凜さんくらいなのかな。
短い時間ではあったが、敢えて名前は挙げないけれど、いろんな出会い、再会もあった。早野透さんにスピーチを褒めてもらって、ちょっと安堵した。

福島みずほさんと社民党というのは、どうやらこの国では、少数派であり、ネットの気味の悪い「操作」なんかでも、「いじめ」の対象になっていることさえあるみたいだ。
私は、保坂展人さん、福島みずほさんというお二人にも共通するのだが、政治家である以前に、ちゃんと「人」である、その人の人生を生きている、という方々に対する、信頼がある。
保坂さんが世田谷で行い、いまも行っていることへの評価は、もっと広く語られるべきである。というか、いずれ歴史がそれを証明するだろう。
そして、南西諸島・沖縄にじっさいに行って、もっとも深く皆と行動を共にした沖縄選出以外の現役国会議員は、福島さんをおいて、他にない。彼女は一番厳しい時期の高江N1裏テントにも、きちんと市民=議員として、いたのだ。

ところで今日、亀井静香氏が、引退。理由は、「(今が)こうしたい、と思った世の中じゃない」「一緒にやっていく相棒がいなくなった」からだという。
その言い方は、ちょっと、どこか胸に響く。人は、出会いと別れによって、生きている。

何でもないことで人を「政治的」と、差別的にレッテル貼りする現在。どうやらいろんな声が聞こえてくるが、福島さんの会、このような場に参加することに、私は臆することはない。
私自身、アーティストと呼ばれる場合もあるが、たんに生活者である。
信頼する方々と、未来を語るのは、市民の権利である。
人間、生きている間に知り合える相手は、限られている。
出会いに、ありがとう、と思う。それは自然なことであろう。

いろんなことを考えさせられる。
仲間がいることは、ありがたい。
そして、自分自身が当事者であるということに本気で気づかない限り、民主主義は、絵に描いた餅でしかない。
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「立憲民主党」は辺野古をどう考えているのか。

2017-10-05 | Weblog
誕生したばかりで、まだ具体的方針を細かく表していない状態の「立憲民主党」だが、沖縄の米軍基地については、どう考えているのか。
どうも避けているのではないかと思われる節がある。まったく話題が出て来ない。

少なくとも代表の枝野幸男氏は、民進党代表選前の頃、Twitterで
「米軍基地問題では政権当時から沖縄の皆さんに大きな失望を与えご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします。その後の安倍政権による強引な基地移設推進などは沖縄の皆さんの苦悩をさらに深めています」
「私は党本部に沖縄協議会を設置し、座長として、辺野古移設について再検証が必要だと主張してきました。SACO合意から20年たっても建設できていない現実を踏まえるべきです。米軍再編による状況変化もあります。白紙撤回も含め沖縄県民の理解を得られる道を目指します」
と記している。

「辺野古の白紙撤回」に言及しているのだ。民進党は全体としては辺野古移設推進だったわけだが、枝野氏が代表選で選ばれていれば、そこで変わっていたかもしれない。
枝野氏は沖縄県連が提出した沖縄の課題解決のための党内組織を継続する要請書を受け取ったとし、その中でも、名護市辺野古の新基地建設を白紙に戻すべきとの認識を伝えていたという。

しかし一昨日くらいに、「立憲民主党」党首として辻立ちしていた枝野氏が、ジャーナリストから原発や米軍基地問題について質問され、「民進党の政策を引き継ぐ形で進めていきます」と答えたという話も出回っている。
枝野氏にとって、今は目の前の選挙戦で頭がいっぱいで、候補者を出す予定もない沖縄のことは、とりあえず関係がないということなのか。
そもそも沖縄の米軍基地の問題が争点にならないような選挙で、いいのか。
議員がいなければ関係ない、というようなことでは、困る。
別な地区から立つ候補者も、党の方針を「辺野古の白紙撤回」で進められるよう、枝野氏を応援すべきだ。

これから党として正式に沖縄について語るなら、枝野氏には是非とも初志を貫徹してほしいものだ。


写真は、9月30日、辺野古の海から、キャンプ・シュワヴ、基地建設予定地を臨む。
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民進党消滅についての雑感

2017-10-04 | Weblog
数日間、希望の党に屈辱的な降伏をして吸収されたとしか見えなかった、民進党。
この事態に全面的に責任があるはずの前原誠司代表は、3日、枝野幸男元官房長官が立憲民主党を旗揚げし、結果的に民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したことについて、「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけない。自分の判断は正しかったと思っている」と語ったという。
自分の読みが甘く、希望の党に全員が吸収されるという考え(それ自体ひどい話と思うが)を希望の党代表小池氏に拒否されたことの責任が本人にあることが、わかっているのだろうか。それが果たされぬ結果の分裂を「全てが想定内」と言うなんて、どうかしている。
そして、もと民進党の議員が「立憲民主党でなく無所属で出てくれれば(対立する希望の党の)候補者を立てないつもりだった」という。言っていて恥ずかしくないのか。やはり世間で言う「リベラル潰し」も想定内だったというわけか。どう転んでも自分自身は安泰であるという前提で、物を言っているのだろう。その流れで言えば、無所属で立候補する野田佳彦前首相、岡田克也元代表らも、選挙後にどうするかを考えるつもりの風見鶏でしかない。

安全保障法制は「違憲」であり、それを適法にするがための憲法の「改悪」は立憲主義・民主主義に反しており、間違っている。その主張をする民進党の方針は正しかったはずだ。希望の党はまったく逆様の考え方だ。それを捨てろと言う方も言う方、自分が議員でいたいために従う奴らもひどすぎる。「踏み絵」という言葉を安易に使うべきではない。内容が大切だ。
希望の党は今更のように「容認」の2文字を削除し、3日の最終方針では「憲法に則り」との文言を加えたという。民進出身の新候補者が「憲法の順守を前提に適切な運用を求めており、民進の立場とも矛盾しない」などと胸をなで下ろしているそうだが、うわべだけの取り繕いに過ぎない。国民がこんな急ごしらえの誤魔化しに騙されるはずもないとは思わないのか、あるいは実際に騙されてしまうのか、そこまできちんと情勢を読まないだろうと高をくくっているのか⋯⋯。
「連合」の会議では、合流をめぐる混乱に対する前原氏への批判が噴出、希望の党と政策協定を結ばない方針を確認したというが、当然だろう。

そもそも民進党は両院議員総会で前原代表に一任してしまったことじたいが、異常である。
一部で報道されているのは、例えば「そこまで党代表である前原さんが、両院議員総会でおっしゃった以上は、概ねどちら(希望の党の公認と理念政策の概ねの一致)も確保されると。選んだばかりのリーダーですからね。全員の公認を得るのは難しい、という認識を持っていた方は少なからずいらっしゃると思います」というような言い方だが、そんなツメの甘いことで、国民の信託を受ける議員の仕事をやっていけるのか。
「それなりのプロセスを経た上で、代表が自信を持っておっしゃる以上、これは託すほかなかった」「全員がそういう認識をされて、党内で承認したんだから。それは代表の言う通りに実現されるだろうと、期待をして待つのが組織人としてのあり方だという認識でした」という言い方も聞かれるが、「代表」は、「あなた方の代表」である。「組織人」は、組織を正しくするのが仕事で、代表に盲従していて良いはずはない。
えてして、黙って実務をこなし、結果を挙げていくタイプのリーダーに対する評価は鈍く、世間受けのする形で表層的に受けの良さそうな発言をする「代表」を持ち上げることは、昨今の風潮なのだろう。
前原氏は「代表」としての仕事を担うことはできなかったし、一議員としての筋を通すことさえできなかった。
前原氏が小池氏に「騙された」などという報道もあるようだが、そもそも見識がなさ過ぎたのだ。
彼が裏切り者であり卑怯者であることは、間違いがない。自分の党が目指してきたはずのものを、自ら踏みにじったからだ。しかも多くの人たちを自分の野心のために生け贄として差し出し、巻き添えにした。そして多くの人の蒙昧も露呈される結果となった。この間、この混乱の下で、多くの人(しかも経験あるはずの先達も含めた方々)の信じがたい言動を知った。なんと恥ずかしい話だろう。
もちろん前原氏は裏切り者であり卑怯者である以上に「愚かな人」の筆頭に位置するのだが、この場合、「愚かさ」は何の言い訳にもならない。
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今年二度めの高江

2017-10-03 | Weblog
今年は沖縄には三度行ったが高江には二度しか行けなかった。
事態は変化している。
だが高江の人たちは基地に対峙しながらも粛々と生活している。
今回はメインの取材を終えて、辺野古の後に高江、という行程で、ぎりぎりに行くことをお伝えしたのだが、思いがけず多くの人たちが宿泊所に集まり、嬉しい再会となる。作業中だったはずのゲンさんが「もう飲む時間よ」とゆらり登場すると、伊佐さんがどうやら予定を変更して現れ、やがておなじみの皆さんに囲まれ、皆の演奏が始まると酔いが回ったのか、けっこう早いうちに眠くなる。
皆さん、ありがとうございました。

オスプレイ配備から、ちょうど5年。
5年前の今日も、高江にいた。
当局がずさんな工事を「完成」と言いつのるヘリパットだが、この間オスプレイにどれだけの事故が起きているのか。
たまに余計なものが飛んでもオオシマゼミの鳴き声の魅惑は失われない。
まだ行かれたことのない方は、この自然に触れ、この地形とヘリの行動が示す基地の現状を知り、そして高江の人々に出会うためにも、ぜひこの地を訪れてほしい。
沖縄本島の米軍基地の多くはゲートやフェンスの向こうにあるが、高江は、基地=ジャングル演習場に、まるごと包囲されているのだ。
標高二百メートル超の高江の夜は涼しい。星はとびきりきれいだから、早々に酔ってぱらって眠ってしまわなければ、よく見えるはずだ。
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イルカのことばかり考えている

2017-10-02 | Weblog
取材や所用以外は、イルカのことばかり考えている。
いや、正確には、イルカ漁について調べている。

イルカを捕っていた名護の住人たちにとって、イルカが湾に寄ってくることは「ユイムン」と呼ばれ、自然であり天の意志として、人々のために恵まれるものと考えられていたという。
かつてはイルカの肉・身は、概ねは、贈与、物々交換されていて、お金が介在するのは、後になってからだ。


権力を金で買うためにあくせくしている人たちの話とは縁遠いイルカと人間の歴史に、安堵する。

希望の党に公認を申請する全議員は、公認申請料として300万円、党への寄付金200万円の計500万円を振り込むよう義務づけられ、公認希望者には供託金を含めて700万円の拠出を求められているという。真偽は知らぬが、小池氏と並んで写真を撮っただけで3万だ5万だ7万円だという額を要求されるという話も伝え聞く。まったく、いやだ。

写真は先月、太地の博物館にて。

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辺野古のイカ!

2017-10-01 | Weblog
今日はやや荒い海。辺野古の海、大浦湾を往く勝丸甲板に、イカが飛び込んできた。
すぐにリリースしてあげたかったが、乗船者みんながこの子をパチリパチリで、数十秒はモデルを務めさせられた。色がどんどん茶色くなっていくが、海の水をかけてやると部分的に透明になる。自然は不思議だ!
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