昼・夜二回公演。開演前に部分稽古。夜の公演はこれまでもやもやしていた部分にようやくピントが合った感じ。もっと早くそうなっているべきだが、本番を重ねなければ見つからないものでもあるのかもしれない。その手応えを維持できるかどうかという問題もある。……アフタートークは栗本慎一郎さんの半端でないエンターテイナー精神のおかげで大いに盛り上がる。……江森盛夫さんの「実情は絶望的なのだろうが、演劇はどんな悲惨な現実をとりあげても、それに対処する見方・力を与えるものである」というご意見はもっともで、栗本さんのようにまさにそう受け取ってくださる=爽快感を感じたというるお客様もおられる一方、同じ舞台を観て、情報=現実に戦慄することが先に立ってしまうお客様がおられたとしても、無理はない。演劇は疑似現実であるかも知れないが、それもまた、一つの現実なのだから。能う限り誠実に、少しでも駒を進めたい。
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