Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「さとり世代」に異議あり

2013-10-29 | Weblog
安倍首相は陸上自衛隊朝霞訓練場で開かれた観閲式で訓示。北朝鮮のロケット問題、尖閣諸島をめぐる中国との緊迫など「厳しさを増す安全保障環境」に触れた上で、以下のように述べたという。

「平素は訓練さえしていれば良いとか、防衛力はその存在だけで抑止力になるという従来の発想は完全に捨て去ってもらわねばならない」
「『力による現状変更は許さない』との我が国の確固たる国家意思を示す」
つまり、戦闘に出かけることで、存在を示せと言っているわけだ。

「相互依存を深める世界において、もはや我が国のみでは自らの平和を守ることはできない」
というのは、明らかにアメリカとの一心同体の態勢のことを言っている。
「日本は世界の平和と安定のためこれまで以上に積極的に貢献していかねばならない。『積極的平和主義』こそが我が国の21世紀の看板だ」
平和のための貢献がどこかで戦争をすることだという盲信を、もはや隠してもいない。

       ……………………

「いまどきの若者」なんて言い方はしたくないが、「バブル世代」「ゆとり世代」の後の若いジェネレーションに与えられた名称は、「さとり世代」だそうだ。紹介記事によると「盗んだバイクで走り出さない若者たち」というフレーズが気が利いてはいる。
残念ながら、それは、少しわかるような気がする。
とはいえ、新しい世代は確実に世の中を、大人たちの言動と結果を見て、選択の上でそう考えているわけで、だとすれば私たちの責任である。
正直な感想を言えば、安倍首相の言葉と振る舞いはまさに、「中身がないのに何かをさとったようなもの」だからだ。

じつは、私があらゆる妖怪の中で一番愛するのは、「さとりの化けもの」である。端的に言えば、相手の考えていることをすべて言い当てて潰すという、あいつである。その場合の「さとり」の持つ「積極的対面式認識返還」という構造は、存在の真実に迫るが故におそろしく、美しく、素晴らしいものである。その場合の「さとり」とは、高度な「気づき」であり、「真実の会得」である。

残念ながら「さとり世代」の「さとり」は、「迎合」「諦め」「見透かし」「厚顔」であって、我が愛する「さとりの化けもの」の実質とは真逆である。「さとり」というコトバの本来の意味のパロディであるに過ぎない。それでは「さとり」が泣く。

それはそれとして、「さとりの化けもの」に、安倍首相に対面していただき、首相ご本人が自らの姿と有り様を正確に認識してしまい、恥ずかしさのあまり消滅する、ということが可能かどうか。
で、こんな戯言を記しても「テロ計画」と扱われる日が、本当に来るのだろうか。

http://www.asahi.com/articles/TKY201310280096.html
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