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“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『ウエスタン』が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウェスト』としてリバイバル公開されるという

2019-06-18 | Weblog

セルジオ・レオーネ監督の映画『ウェスタン』が、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウェスト』として、今秋リバイバル公開されるという。

今年1月・大分の劇作家大会でお世話になった「シネマ5」の田井肇さんが、「坂手さん、レオーネの「ウエスタン」がリバイバルされますよ。20分長い完全版で。公開題名も「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」になって。」と教えてくれた。
 
そうなのだ。私はしばしば、自分の観た生涯ベスト映画を、このセルジオ・レオーネ監督の『ウェスタン』=『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト』であると、公言することがあるのだった。

初公開時のタイトルが『ウェスタン』だが、原題は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト』。レオーネの映画としては、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・〜』シリーズ三部作の最初の作品ということになる。『夕陽のギャングたち』(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・レボルーション』)、レオーネ監督の遺作となった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』と続く。

私は1975年、倉敷の三友館という映画館でこの映画のリバイバル上映の予告編を見て圧倒されて以来(その時はトリュフォーの『アメリカの夜』を観にいったはずなのだった)、この映画こそ「まさに映画」と思っているのだった。

『ウェスタン』=『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエスト』は、DVDにもなっていて、私も持っているが、実は観返していない。この映画は、映画館で観なければならない映画なのだ。しかも50年前の初公開が当時最大のスクリーンサイズを誇ったという新宿プラザの開場上映で、D150という大型上映の方式。リバイバルの時の東京は渋谷パンテオン・新宿ミラノ座系での70ミリ上映なのだった。とにかく横長の大画面をディフォルトとして設計された映画なのである。

どんな映画かはまだ知らないが、クエンティン・タランティーノの最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がこの映画にインスパイアされたものらしく、おそらくタランティーノ映画の今夏公開直後に合わせて、この『〜ウエスト』の上映が決まったのだ。

どんな映画かは、観ていただくしかない。

これぞ映画、という意味は、観ればわかるのである。

要は、マカロニ・ウェスタン=イタリアで作られた西部劇なので、原案担当クレジットに、ベルナルド・ベルトリッチとダリオ・アルジェント。

音楽はエンニオ・モリコーネ。彼の代表作でもある。

主演は、せりふのほとんど無いチャールズ・ブロンソン。クラウディア・カルディナーレの妖艶さ。ヘンリー・フォンダの悪役のかっこよさ。ジェイソン・ロバーツのベスト・アクティングでもあるだろう。

冒頭10分間は、ほぼせりふがない。このすごさは、観ればわかる。

映画であると同時に、オペラであり、バレエである。

舞台となるアメリカ西部は、フロンティアと呼ばれた辺境地帯を開拓していった時代があり、自分たちで町を作り上げてきたというバックグラウンドがある。だから、「西へ西へと、新しいところに線路を延長して敷き、町を作っていく」という物語、その憧れと混乱・挫折のプロットが、普遍的な強さを持っている。

いろいろ言いたいが、これから初めて観る人のために、今は黙っておこう、

そして、過去に公開されたのは二時間二十一分の短縮版だが、今回は二時間四十五分のオリジナル版の日本初公開でもあるのだという。

というわけで、とにかく、9月の公開が楽しみなのである。劇場は新宿・丸の内のピカデリー系。

 

さて、田井肇さんだが、今週末22日からユーロスペース&ユーロライブで、田井さんも企画に関わった、映画と浪曲の企画もあるという。 
田井さんはこの間、ずっと会場にいらっしゃるようである。
 
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