燐光群『拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿』、岡山で全公演が終了して、十日めである。
何だか終わった気がしないのは、この劇の中で扱われているこの国の「義」「理」の存在に関わる事案が、まったく解決しないでいるからである。
公演終了で、おしまい、ということには、決してならないのである。
と言いつつ、来週から次回作の稽古に入る。
立っているためには、続けるしかない。
まったく、コマは止まったら倒れる、なのである。
そして、劇団という存在の貴重さを、いつもよりも強く感じている。
写真 町田敬介、鴨川てんし、山村秀勝、大西孝洋
撮影 姫田蘭