Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

歓迎会

2016-01-07 | Weblog
清水弥生新作『Summer House After Wedding 』、森下スタジオでの稽古の日々が、始まっている。
ワークショップ、読み合わせの稽古後に、フィリピンから到着したマイレスとマージの歓迎会。
写真は、マイレス(私の右)、通訳の鈴木なおさん(同左)、植野葉子さん(同後ろ)、と。(ちなみにこの写真は「チャーリーズ・エンジェル」ということになった)
マイレスと話すのは久しぶり。去年6月、彼女の出ている劇をマニラの「ヴァージン・ラボ・フェスティバル」で観たが、その時は挨拶するだけの時間しかなかったのだ。燐光群最多出演のフィリピン俳優である。マニラでは十年以上前に彼女が指導する子供向けのワークショップを見学したこともある。外向的な人の多いフィリピン俳優の中でも際立ってコミュニケーション能力の高い人だ。彼女たちは森下スタジオの宿泊棟に滞在しているので、ほんとうに「劇場に住んでいる」みたいなことになるわけで、これは愉快だ。
そうとう幅広い現場を手掛けているなおさんとは、私たちはお久しぶり。劇団員もなるべく英語を使うよう試みてはいるが、やはり正確なニュアンスをやりとりするには、プロが必要。なおさんはとても呼吸のいい人で、さすがである。彼女と一緒に舞台に立ったことがあるなと思って帰路に気がついたのだが、それは如月小春さんの追悼リーディングのときのことだった。
植野葉子さんとは、七年ぶり。彼女も満を持しての活動再開という感じである。楽しみだ。

現在、稽古の始まったこの劇と、結城座+ベトナム青年劇場の本直しと準備、ほぼオーディションの結果が出そろった『カムアウト』の制作進行、そしてまだ秘密の企画と、どう少なく数えても四本が身辺で同時に進行している。忙しいのは良いことだ、と考えるのみである。

まあ、しかし、こうして誰かが携帯電話内蔵カメラで撮った写真をFacebookやネット上で共有したりしているのは、一頃流行ったプリクラで遊んでいるのと同じようなものだと思った。今という時代は日常がそうなっている。

以下、『Summer House After Wedding 』公演と、清水弥生ゲストの劇評講座の、情報。

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アジア共同プロジェクト

Summer House After Wedding

清水弥生=作
坂手洋二=演出
珍田真弓=翻訳

ある日、彼女は家を出た、子どもを連れて。
支えるのは誰か、支えられるのは誰か―
超高齢化社会、海外からの労働力に頼らざるを得ない日本。
移住労働に従事するフィリピン人女性への取材を元に
燐光群の新進作家・清水弥生が書き下ろす、
時代の芯を突く渾身の一作!

2016年1月28日(木)~31日(日)  森下スタジオ Cスタジオ

1月28日(木)19:00
29日(金)14:00/19:00
30日(土)14:00/19:00
31日(日) 13:00/17:00


受付開始○開演の40分前 開場○開演の20分前

★アフタートーク予定あり 日時、詳細はまもなくお知らせしていきます。

会場 森下スタジオ Cスタジオ
〒135-0004 江東区森下 3-5-6
TEL 03-5624-5952 (Cスタジオ直通:開催当日のみ)
地下鉄都営新宿線、都営大江戸線「森下駅」A6 出口 徒歩5分
東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線「清澄白河駅」A2 出口
徒歩10分


マイレス・カナピ Mailes Kanapi
マージ・ロリコ  Marj Lorico
植野葉子     Hako Ueno
中山マリ     Mari Nakayama
川中健次郎    Kenjiro Kawanaka
松岡洋子     Yoko Matsuoka
樋尾麻衣子    Maiko Hio
杉山英之     Hideyuki Sugiyama
武山尚史     Naofumi Takeyama
田中結佳     Yuka Tanaka
宗像祥子     Syoko Munakata

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○三津久
美術○じょん万次郎
衣裳○ぴんくぱんだー・卯月
演出助手○村野玲子
通訳○鈴木なお・渡辺真帆
音響操作○川崎理沙
字幕操作○桐畑理佳
舞台協力○森下紀彦
衣裳協力○小林巨和
文芸助手○久保志乃ぶ
イラスト○沢野ひとし
宣伝意匠○高崎勝也
制作○鈴木菜子 近藤順子
協力○国際交流基金マニラ日本文化センター
CompanyStaff○鴨川てんし 猪熊恒和 大西孝洋
古元道広 秋定史枝 宇原智茂 根兵さやか 長谷川千紗
鈴木陽介 福田陽子 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明
内海常葉 秋葉ヨリエ 齋藤宏晃

■アジア共同プロジェクト
日本社会を他のアジアの人たちの視点からとらえ、また日本人の視点から他のアジアの社会をとらえることで、共生する「未来」の可能性を描いていけるような演劇を表現していくことを目的として、2015年より清水弥生が発起人として立ち上げた国際文化交流プロジェクト。2016年度以降、フィリピン、タイの俳優たちとの共同制作が予定されている。

■清水弥生
劇作家。早稲田大学在学中に、モリエールに関する卒論で、同大の2003年度小野梓記念学術賞受賞。2004年より燐光群に所属、多くの作品の演出助手として参加。2008年5月、燐光群アトリエの会公演『シンクロナイズド・ウォーキング』で 劇作家デビュー。緻密な取材からうまれる、リアルで奥深い人物造形とユニークな設定から、人々の生活における悲哀、感情の機微を、ユーモアを交えて軽快に描いていく。 2012年にはアジアン・カルチュラル・カウンシルの助成により、二ヶ月間ニューヨー ク・シアター・ワークショップでの研修を受ける。近作「ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド」は第20回劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作となり、新進劇作家として注目を集める。


【日時指定自由席・整理番号付】 前売開始○1月10日(日)
一般前売 3,000円 ペア前売 5,400円 当日 3,300円
大学・専門学校生 2,500円 高校生以下 1,500円
※学生券は前日までにご予約の上、当日受付にて要学生証提示。
※ご予約順に整理番号をお取りし、開場時に番号順にご入場頂きます。
 開場時間を過ぎますと整理番号は無効となります。

★燐光群オンラインチケット(一般・ペア前売のみ) 
http://rinkogun.com 
24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。
※会員登録(無料)が必要です。

★ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ
03-3426-6294 
①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。
 こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
②当日、受付にて代金と引換でチケットをお渡しします。
※開場時間を過ぎますと、あらかじめお取りした整理番号は無効となりますので、
 お早めにご来場ください。
※開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮下さい。

助成 芸術文化振興基金
   国際交流基金アジアセンター
   セゾン文化財団

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シアターアーツ 劇評講座
清水弥生=ゲスト
1月17日(日)18:00~
座高円寺けいこ場2
参加費1000円(予約不要)
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