Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

日本政府による沖縄住民への「闇討ち」

2015-01-11 | Weblog
深夜の沖縄辺野古・米軍キャンプ・シュワブ。新基地建設に反対し貨物車両の往来に抗議する市民らを機動隊が排除、多勢の機動隊・アルソックの連合軍に守られ、コンクリートミキサー車が何台も入ったという。

沖縄タイムスによれば、以下の通り。

米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への新基地建設に向けた作業再開を前に、米軍キャンプ・シュワブに10日夜から11日未明にかけ、ミキサー車など15台以上が入った。反対する市民ら十数人が午後10時すぎから駆けつけたが、名護署や機動隊に強制排除された。11日午前1時すぎ、反対する男性1人が警備員への暴行容疑で名護署に現行犯逮捕された。昨年7月に始まった辺野古での反対運動で、逮捕者が出るのは初めて。
市民らは沖縄防衛局名護防衛事務所の西幸一次長に「深夜作業の必要があるのか」「非常識だ」などと激しく詰め寄り約30分間、車の前で抗議した。西次長は「ミキサー車は駐車場整備のため。工事が遅れており、作業している」と説明した。

政府が米軍普天間飛行場の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画で、近く予定する海上作業の再開を前に、年明け、シュワブのゲート前で座り込みなどの反対運動をする市民の排除を徹底するよう、警察当局に指示していたことはわかっていた。
沖縄防衛局は今月にも埋め立て予定地の辺野古崎付近で仮設桟橋の設置工事を始めようとしている。
辺野古ゲート前は昨日朝にも不意打ちの物資の大量搬入があり、機動隊と住民の衝突も繰り返されていたという。そしてこの闇討ちによる暴挙だ。
仲井眞前知事の基地のための辺野古埋め立てを承認は、知事選での公約を翻す裏切りであり暴挙であることを忘れてはならない。

高江でも動きがある。
以下、琉球新報。

高江路側帯に鉄柵 防衛省、反対住民排除で調整
米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江のヘリパッド建設工事をめぐり、防衛省が建設に反対して座り込み行動をする住民らを排除するため、工事車両の出入り口となる県道70号沿いの路側帯に鉄柵を設置する方向で調整していることが分かった。
現在は日米共同使用となっている路側帯を今月中に米軍専用区域に変更し、テントや車両の撤去を求める一方、住民がゲート前に座り込まないよう、鉄柵などを設置する方向で警備を担当する県警と調整している。立ち退きの要請に従わない場合は裁判所に仮処分を申し立て損害賠償を請求することも検討している。
北部訓練場内を通る県道70号と路側帯部分は米軍提供区域になっているが、米軍活動に支障がないとして1990年に米軍専用から共同使用に変更された。防衛省は今回、新たな建設予定地区「N1」2カ所の工事を開始するに当たり、米軍や土地所有者の林野庁と調整し、専用区域に戻す手続きを昨年から進めてきた。
林野庁は月内にも県道70号と路側帯を管理する県に対し、米軍専用区域に戻すことを通知する。
N1地区は高江集落に近く、住民らが路側帯に車を止め、テントを張って工事車両の通行を止めている。路側帯は幅2~3メートル、長さ数十メートル。防衛省は住民らが路側帯で座り込むのは「違法な占有」に当たるとして立ち退きを求める方針。同時に鉄柵を設置して路側帯に進入できないようにする方向で調整している。
N1地区は昨年7月1日に工事を始める予定だったが、住民の反対などで作業に着手できなかった。

……………………

沖縄県知事選・衆議院選挙で、沖縄県民は基地容認議員をただ一人も選ばなかった。
辺野古新基地建設は認めないという沖縄の民意は明らかである。

政府は上京した翁長雄志沖縄県知事に会おうともせず、沖縄振興予算の2015年度予算案での削減方針を打ち出した。
負けてはならない。
辺野古新基地建設反対を掲げ当選した翁長沖縄県知事の、一刻も早い承認撤回が待たれる。

安倍首相の「普天間の固定化はあってはならない。選択肢は辺野古しかない」という恫喝に沖縄県民は「ノー」を突きつけている。

戦後七十年を経てなお、日本全土の0.6%の面積の沖縄に在日米軍基地の74%を押しつけている、この異常な現状を見れば、普天間基地の撤去、辺野古、高江の工事中止は当然のことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする