大和絵講座、なんだかんだで始めてから一年が過ぎました。今のところ絵を描くより、日本画の画材を準備するほうが楽しい。擂ったり、練ったり、捏ねたり、オリジナルの色に近づくよう絵の具を合わせたり、そんなこんなでだいたい講座の半分の時間が過ぎていきます。
前回は腐り胡粉づくりを習いました。腐り胡粉は大和絵で盛り上げる技法に使うとのこと。菊の花などをこんもりさせるらしい。
材料は花胡粉と膠(にかわ)。いつもは鹿の膠を使うのですが、腐り胡粉にはニベという魚でとれる膠を使うとのこと。
このニベは「にべもない」の「にべ」なんですって。ニベの膠は粘着力がつよく、そこから転じて、否定形の「にべもない」が「ねばりがない=そっけない、あいそがない」になったらしい。すでにニベもそれから作る膠も普通の生活では見たり、使ったりする機会がほとんどないのに、言葉でこうして残って、よく使われているというのも面白いなあと思います。
さて、花胡粉ににべ膠を混ぜ、擂ったり捏ねたり叩いたり、団子にしたら、これを今年の夏の間、水に漬けておいて腐らせます。
水が臭くなるので、二週間に一度は水換えをすること。それを何度か繰り返し、水の臭みがなくなったら、乾燥させて出来上がりです。
時間かかるけど、こうして手間暇かけて作った画材で絵を描くのは、一段と楽しみです。
前回は腐り胡粉づくりを習いました。腐り胡粉は大和絵で盛り上げる技法に使うとのこと。菊の花などをこんもりさせるらしい。
材料は花胡粉と膠(にかわ)。いつもは鹿の膠を使うのですが、腐り胡粉にはニベという魚でとれる膠を使うとのこと。
このニベは「にべもない」の「にべ」なんですって。ニベの膠は粘着力がつよく、そこから転じて、否定形の「にべもない」が「ねばりがない=そっけない、あいそがない」になったらしい。すでにニベもそれから作る膠も普通の生活では見たり、使ったりする機会がほとんどないのに、言葉でこうして残って、よく使われているというのも面白いなあと思います。
さて、花胡粉ににべ膠を混ぜ、擂ったり捏ねたり叩いたり、団子にしたら、これを今年の夏の間、水に漬けておいて腐らせます。
水が臭くなるので、二週間に一度は水換えをすること。それを何度か繰り返し、水の臭みがなくなったら、乾燥させて出来上がりです。
時間かかるけど、こうして手間暇かけて作った画材で絵を描くのは、一段と楽しみです。
