読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

一足先に・・・

2007-04-23 23:40:11 | 読書
 暖かかったり、寒くなったり変化の大きい毎日ですが、季節は着実に進んでいるようです。
 先日、近所でもう藤の花が咲いているのを見かけました。
 気がつくともう4月も下旬ですからネ。 早ーい

  「マークスの山」(上巻) 高村 薫
 幼い子供と両親が乗っていた車が山で事故に遭ったような短い記述から物語が始まる。(精神に暗い部分を抱え不安定なマークスの記憶の1コマ…?と思われる)

 昭和51年、南アルプスの北岳付近の建設事務所に住む岩田幸平が殺人事件で警察に捕まり収監され、数年後出所するが再度事件を起こす。

 北岳では事件か事故に巻き込まれた男性の遺体も見付かるが死因がはっきりしないまま年月が過ぎる。

 一方都内で起きた暴力団組員と検事の殺人事件を刑事、」合田雄一郎が追う。どちらの事件も凶器の形状は似ているが、検事の事件は上層部からの規制が入って捜査が難航する。

 やがて、検事の事件関係者と思われる弁護士が、銀行で多額の金を下ろしてから妻と行方不明になっていたことがわかる。

 捜査の過程で「山岳会」の存在が浮上するが、調べていた刑事が右翼団体の組員に刺される事件も起き、新聞社には犯人に近いと思われる者から凶器に関する電話があり、合田たちが社に乗り込む。(上巻)

 マークスが殺人者のようですが、事件の被害者達との関係がまだ分かりません。
 「レディ・ジョーカー」で登場した合田雄一郎の過去が少しずつ描かれています。