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17年間のボッチ自宅介護を振り返る

1人で自宅で認知症の母親を介護、その間、父親も6年間の介護のすえ、どちらも家で看取る。その17年間はなんだったのか? 

7 退院、もとの生活

2025-03-21 10:13:05 | 介護
このあと退院の日まで記録がない。

確か、部屋がかわるという電話が一度、看護師さんからあった。
6人部屋に移っていた。

術後6日目 2006年4月27日

その後、面会にも、そうそう行ってなかったか。慢性硬膜下血腫、治る認知症ということで、認知面、体調面、術後どんどんよくなっていったようだ。

普段、ばあちゃんとあんまり話なんてしていなかった私には、あの部屋(ナースステーションの隣)での面会の15分でも本当は長かった(苦笑)。

それがどんどん体調が普通に戻っていくんだから、病気が治れば、またもとの生活をするだけ、風邪の大きい奴、病気だから治すものという感覚だったろう。

またあの「(心の、人の)底の問題」で書いた関係に戻るだけ。ばあちゃんは我関せず、じいさんは人の悪口、底にいる私は、ただなんとなく傍観(苦笑)。

親に対して、面倒を私が見るという気構えなんてえのもないし、後から見て、実質的に、この時から、それは始まていたが、ずるずる引き込まれていたって感じだ。

じいさんしろ、ばあちゃんにしろ、最晩年の日々が始まっていた訳だが、私には関係のないことだった。

退院の前日だったか、担当医の説明があった。
何を言われたか全然覚えていない。ただ、入院前、じいさんが近所の医院からもらって来た認知症専門医への紹介状があったので、そちらへ行ってもいいかと聞いてみた。そうしたら、担当医(脳外科)が言うには、もう治らないよ、と。


退院前日 2006年5月1日 病院の最上階にあった休憩室で。

2006.05.02(日)退院。 
雨が降り出して、雷が鳴る中、じいさんと病院へと歩いて向かった。10時ごろ来てくれとのことなので、9時半に家を出た。雲が低くたれこめていて、雷がときよりピカッと光る。なんだか薄気味わるいな、とじいさんが私に言う。

病院に着くと、ナースステーションですぐに対応してくれて、まず薬局から薬の説明があるので、それを待って、終わったら、受付で入院費を支払ってくれとのことだ。

病室の方で待つことにし、行ってみると、すでにばあちゃんが身支度をしていた。でも、なぜが、ベストの下が下着姿だ。本人は気にしてない様子。昨日まで着ていたブラウスはどうしたのか。ベッドの回りを探してみたり、もって帰るものの袋をあけてみたりしても、ない。どうやら、どこかにぬいで、そこに置いてきたようだ。しょうがないので、私が着ていた上着をかしてやることにした。

待っている間、今日の日付など、今、聞いたのに、すぐ、また聞いてくる。全く頭に入らないようだ。

ほどなく薬局の人がきて薬の説明をしてくれる。それで、もう一度、ナースステーションで、後は会計に行けばいいのかと確認して、なかなか来ないエレベーターを待って、4Fを去ることになった(お世話になった看護師さんに挨拶とかの記述は全くない(苦笑))。

会計は、5万円ちょっとしかかからず(最初に預けた保証金でほとんど足りた)、約10日間の入院で案外安いものだ、という感じがした(後期高齢者だったからだね。そんなこと当時は知らなかった)。じいさんが携帯でタクシーを呼んで(あの病院にあるタクシー会社直通の電話はまだ知らなかった)、家に帰った。そのころには、雨も上がっていた。

家に入って、お茶をのんで、一休みしていると、ばあちゃんが、この次、いつ行けばいいのか、今日は幾日か、薬は何日分あるのか、同じことを何度も何度も聞きかえてしてきた。

月1回(だったか?)、次の受診日の予約がされていて、日付が書かれた紙も渡されていた。

だが、5月の連休明けに・・・

退院してから、何日かはばあちゃんの容態はいいように見えた。その外見の印象のせいもあってから、次の週に、じいさんが認知症で紹介されていた別の大きな病院に連れていくと言い出した。私はまだ、慢性硬膜下血腫であの地元病院の方にかかているのに、そちらに連れて行くはどうかと言ったが、じいさんに全く聞き入れる余地はなかった。(この時のじいさんの行動は今でもひっかかる。この一連の出来事で思わず普段何もしない息子の私が出しゃばってきたのが気に入らなかったか? いつもお世話になっている医院に紹介状をもらってきた手前、行かない訳にはいかなかったか?)

5月8日(月)である。
その日、授業を終えて、家に帰ってきても、まだ、だれも帰ってきていなかった。変だなと思い中に入っていくと、テーブルの上に、またばあちゃんが入院することになった、という、じいさんのメモ書きが残されていた。何だ!? また、悪くなった、それとも認知症の方で、今すぐにでも入院しなければいけない状態ということがわかったのだろうか?

また困ったことになったと、じいさんの帰りを待っていた。




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