堺北民主商工会

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Dr.コトー

2006年11月24日 10時20分42秒 | 世間の話
 「Dr.コトー診療所」がテレビで放映されている。このドラマは連載雑誌漫画をテレビドラマ化したものだ。孤島(式根(志木根)島)に赴任して来た医師Dr.コトー(五島健助)が診療所での島民への医療活動を通じて織り成す物語。しかし単に、医療設備もロクに整っていない診療所で島民に対する素晴らしい治療を施す事によって「命」の大切さを教えてくれるだけではない。病人や悩んでいる人が居れば決して他人事にするのでは無く、我が事のように一緒に考え、悩み、接し、そして、より良き方向に解決していく。そこには「人」を「人」として見る人間社会が息づいている。そして、無心で、無償で人と関わっていけば絶対に、他人(ひと)は裏切らず、「人」と「人」との信頼関係が築かれていくと言うドラマである。
 今、「命」が軽んじられている時代。「殺人死」「交通事故死」「いじめによる死」「虐待死」「経済的理由による死」、そして「戦争死」等など…。毎日、毎日新聞・テレビ・ラジオで「死」が報道される。「人」が「人」として生きる社会が実現されていない。科学技術の進歩によって豊富な物資が生産され、新しい「もの」も創られていく。これら人間が創り出した創造物は当然ながら、人間社会を豊かにする「もの」でなければならない。
 しかし、現実社会は前述したように毎日のように尊い「命」が失われていく。何がそうさせているのだろうか。
 それは「政治」ではなかろうか。
 「人」を「人」として見ない「政治」が続いている。大企業・資産家の利潤追求のために労働者をリストラし、長時間の過酷な労働を強いる。その結果、過労死が起こる。若者は職が無く、「フリーター」や低賃金で「ワーキングプア」が広がっている。「配偶者特別控除」「老年者控除」の廃止、「定率減税」の縮小・廃止でサラリーマンや中小自営業者に対し、投網を打つように増税。社会保険料などを値上げする一方で、年金の受給額は削減する。おまけに医療制度を改悪して医療費の更なる負担を押し付ける。呶呶のつまりは消費税の税率をアップして大衆課税で財布の中味を奪っていく。こんな「政治」が今も続いている。
 Dr.コトーはこんな社会を診て、きっと言うだろう。「この社会は悪政という病気が進行している。今すぐ治療をしなければ」と。
 「人」を「人」として見る人の輪を広げよう!そして、そんな「政治」を進める人を確かな目で選んでいこう!
 それが「悪政」という病気を治療する事に繋がるのだから。

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