堺北民主商工会

堺北民商ホームページはこちら

「Think small first」シィンク スモール ファースト

2009年04月28日 17時28分43秒 | 経営対策部
Think small first

欧州委員会の企業産業総局の建物入り口には大きく 
「Think small first」シィンク スモール ファースト
という言葉が書かれ、欧州の至るところで使われています。

「Think small first」は誰が言い出したのかはいろいろな
説がありますが、
これを強く主張したのは英のブレア前首相です。

そして小企業憲章にこの言葉を明確に盛り込もうとしたのは、
そのブレア氏の力だということが語られてきました。

欧州の小企業憲章は、2000年6月、ポルトガルの
サンタマリア・フェイラで開かれた欧州連合(EU)理事会で
採択されました。

特徴は、従業者数が10人から49人の小企業に焦点を
あてていることです。
(EUは、従業者250人以上を大企業、
50人~249人を中企業、10人未満をマイクロ企業に定義している)

 憲章は、小企業こそ、「欧州経済の背骨」であり、
「雇用の主要な源泉」であり「ビジネス・アイデアを産み育てる大地である」
と、欧州経済におけるその地位と役割を明記。

この立場から「小企業が最優先の政策課題に据えられてはじめて、
新しい経済の到来を告げようとするヨーロッパの努力は実を結ぶだろう」
とし、加盟諸国にたいし提起しています。

話をもとにもどし、この Think small first日本語に直訳をすれば、
「小さいものを第一に考える」になるのですが
small[スモール]には小企業というもう一つのニュアンスがあります。

Smallを小企業として直訳すると、「まず小企業のことを第一に考えましょう」
になります。

欧州ではこの考えが、日本の中小企業庁がやっている
施策のだけではなく、他のありとあらゆる省庁の
法律や制度、いろいろな枠組み全部に対して
生きてきています。
(月刊民商21年2月号に詳しく掲載)
 
事務局あ