堺北民主商工会

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液晶のシャープ堺へ来る、亀山分析編

2007年06月02日 13時11分13秒 | 堺の話
先日書いた堺にシャープの大工場が誘致されるにあたり、堺市が200億円、大阪府が150億円の莫大な税金をシャープに融通する件について掘り下げたいと思います。
前回はこちら

亀山モデルと言えば最高の液晶テレビ、という世評もあるくらい有名なシャープの工場が三重県亀山市にあります。
実はこのシャープの基幹工場とも言える大工場も、堺市が今回採った方法と同じ経過で誘致されているのです。

「一万二千人の雇用効果がある」
そんな甘い謳い文句に、県が九十億円、市が四十五億円を投入して亀山工場は出来上がりました。
しかし、実際には三千四百人の従業員で、半分は請負中心の非正規労働者。
県内の正規雇用は四年間でわずか約二百人、亀山市では二十一人にすぎません。

国の調査報告書ですら、企業誘致に巨額の税金を投入する事に対し、疑問を投げかけるものもあり、堺市のシャープの工場がどうなるかは亀山の例を見ればすでに結論は出ていると思われます。

まあ堺以外でも大阪には無数にこのパターンの大企業奉仕があるので、ご参考にこちらをご覧下さい。
http://www.pref.osaka.jp/ritchi/index.html
(大阪府企業誘致推進センター)

・・・この予算を市民の暮らしや零細企業を支援する資金に回せば、国保や融資制度や教育支援が悪くならずに済むのに・・・。と思わざるをえません。
ちなみに大阪府議会の勢力図はこちら
堺市議会はこちら

この力関係が今の予算配分を生み出しているのです。
まあいずれにしても、この件に関して木原堺市長の発言が出れば続報をお伝えしたいと思います。

事務局:つ