坂井えつ子の市議会ホーコク

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2016年7月行政視察 「コミュニティーソーシャルワーカーの取り組みについて」@大阪府豊中市

2016-07-13 | 厚生文教委員会
 7月13日、厚生文教委員会の視察で大阪府豊中市へ、コミュニティーソーシャルワーカー(CSW)の取り組みについて。
 これまでも視察の希望先としてエントリーされたことがあったようだけれども、日程が合わないなどの事情で叶わなかったという経緯があったようです。


(豊中市と小金井市の旗!!)

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※背景と経緯※

 もともと、年間2万人ほどの転出入がある転勤族が多い豊中市。市南部は従来から住んでいる方も多いが、北部は「新住民」が多く、自治会への加入率も北部の方が低い。どんどんと地域の力が弱くなっていったところに、阪神淡路大震災で、市南部は壊滅的な被害を受けた。
 
 避難所、仮設住宅…と住まいが変わっていき、孤独死する方をみているなかで、「人は人との関わりがないと生きていけない」と強く感じたことから、地域コミュニティーの再建に力をいれてきた。人の入れ替わりもあり、マンション住まいも増えているので、相当ちからを入れて、やっと地域コミュニティーは保っていける、とお話しされていたのは、CSWの勝部さん。

(お会いできたのがうれしくて2ショット!著書も購入し、サインまでいただいてしまった。私の二重あごが目立つので写真は小さめに。)


 当初は大阪府の事業で、中学校区ごとの配置が決められていたCSW。他市では高齢者施設に配置しているなど体制はさまざまだが、高齢者福祉以外の分野がカバーしきれない、職員異動があると、知識やノウハウが蓄積されないなどの課題もあった。

 豊中市は社協に置かれることになったため、14名でチーム体制をとり取り組むことができた。

 ちなみに、橋本知事のときに、すべて「ゼロベース」で考えると方針のもと、CSWも廃止の危機にあうが、豊中に視察にいらしてその必要性を強く感じ、事業継続となったとのお話も。


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※仕組みや考え方※

 SOSキャッチの受け皿は、小学校区毎に設置された、福祉委員や民生・児童委員など地域のボランティアによって運営されている「福祉なんでも相談窓口」。 「SOSを出せない人」「制度のはざまにいる人」は、地域の方たちが気づく。何かあったときに相談できる専門職CSWがいるから市民も動きやすい、と。
 この「福祉なんでも相談窓口」って考え方や名称が良いと思う。「介護」とか「障がい」とかわけると、自分は介護じゃない、障がいじゃないと、入り口を狭めていることもあるんではなかろうか。
 
 CSWは、地域の課題を共有する場を設け、課題提起し、新たな支援方策を検討していく。個別事例を通して、新たな協同や仕組みを作っていく役割を担っている。

 「地域の課題は地域で解決する」「課題を仕組みに変えていく」「その人を排除しない」「(ごみ屋敷など)迷惑問題ではなく包括していく」「専門職と当事者だとつながりが切れてしまうことがある。地域の人にも関わってもらうことが大切」などなど改めて感銘を受けた言葉の通り、「団塊塾とよなか」「福祉ごみ処理プロジェクト」「男性家族介護者交流の集い」など多くのプロジェクトを立ち上げ「課題を仕組みに変えて」いた。

 そのプロジェクトチームに、市役所の担当課にも入ってもらうし、市民ボランティアも入る。
行政だけのチームだと、「自分の担当ではない」と皆が言って、できない理由を述べるだけに陥りがちだけれども、市民がチームに入って「やります」というと、行政も動くようになる。

 複数課にわたってチームに入ってもらうこともあり、他部署の仕事内容の相互理解も進み、利点は多いという。
 そして、市役所職員の方からも「できない理由探しではなく、実現するにはどうすれば良いか考えるようになった。意識が変わった」旨の発言もあった。

 議員は市民の代表だから、意見を届けることはできるし、行政の監査役でもあるんだけれど、実際に働く市役所職員の皆さんなので、どのような意識を持ってお仕事されるのかは大きいと思う。


(厚文委員と、勝部さんと市役所職員の方と)


 ちなみに、豊中市には厚労省からの視察が毎年のようにあり、先進的なことも多いため補助金がおりて国のモデル事業となることもあるという。

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 ※ 一例として…※
 
 豊中市で空き缶持去り禁止条例ができた。その時、議会では「空き缶収集によって生活を立てている人はどうなるんだ」との意見がでて「CSWに関わってもらおう」ということになった、と。
 
 そこで、一人ひとり空き缶回収をしている方たちに声をかけ、生活保護につながる方がいたり…アパートに入って空き缶を回収しなくてよくなると、時間ができるので、就労につながり生保を受けなくてもよくなったという話も。

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 ※ 東京、そして小金井では※

 東京では地域福祉コーディネーターという名称で置かれている。小金井市では、週に2日ほど社協が自費で置いていたんじゃないか…と厚文の議員が話していた。市としては予算をつけない。…すでにいる専門職で足りている、という判断だったようですけれど。
 
 どうだろうか。「小金井では制度の狭間にいる人っていない」…ことはないと思う。支援を必要と感じていないかもしれないし、福祉を利用することに抵抗がある人もいるかもしれない。前職で関わっていた方のことばで、とても印象に残っているのが、「福祉を利用することによって、楽に生きられるようになったって思ってもらえたらいいな」という旨の言葉。


 福祉会館閉館に伴い、社協も移転することになり、北大通沿いに場所が決まったわけですが、お話を聞きに行こうか。
 

 皆さんはどのように思いますか。

 
 
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-07-16 19:39:41
名称が違うということは、業務内容は似ていても、理念は違うのかもしれないな。
制度の狭間にいる人は多いのに、行政も地域も気づいていないだけの(ように思う)。制度があっても利用できるだけの情報は届いていないし、利用できる要件もハードルが高い。利用しようとする気力もおそらくないだろう。 
時代に応じて制度は変化してきていることは認めるが、足りるということはない。なぜなら、時代はドンドン変化しているから・・
狭間にいる人の声を把握できるだけの感性を持てるかどうかがカギかもしれないと思ったりする。
Unknown (坂井)
2016-07-16 23:33:15
コメントありがとうございます。CSWの勝部さんはその感性がとても鋭いんだと思いました。
 ご意見はごもっとも。狭間にいる人たちに気付けていないんでしょう。制度が使いづらいこともあるでしょうし、制度ばかりが整っていても、結局はその場で対応する人しだいというところが大きいんじゃないかなぁ。

 本当に困っているときって、SOSを出せないことの方が多いとも思っています。

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