坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

小学校給食調理業務、更なる委託の方針を職員団体に示す。実現すると7年後には直営校がなくなります。~厚文報告その1

2019-06-10 | 市議会(2019年)

ざっくりいうと、小金井市は市内公立小中学校の給食調理委託業務について、現在の「10校委託4校直営」から、順次委託を進めて7年後には「14校全て委託」にするということ。

坂井は、今のところ反対。

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以下、説明してきます。
市が直営4校
(一小、三小、本町小、東小)委託の方針を職員団体に示したということです。

【市が示した委託の方針】 

2021年4月 2校
2026年4月 2校

冒頭の行政説明の書き起こし ※元号は西暦で表記しました

 職員団体に市の方針を提案したことを報告する。
 小学校給食調理委託業務については、2013年から5校を民間委託し、4校を直営、5校を委託で運営されているところ。
 民間委託で生み出された財源は、学校給食の改善、あすの小金井教育プランの推進など子ども達に還元できている。
 小金井の給食を守り、新たな展開を進めるための取組も進んでいる。
 2017年2月3日の行財政改革市民会議での答申を踏まえ、その後策定されたアクションプラン2020に基づき、小学校給食調理の更なる委託を進めたいと考えている。アクションプラン2020では、2018年上半期を課内検討の時期として、その後現在は庁内検討の時期と位置付けている。
 市では厳しい財政運営が続いており、教育分野でも学校施設の老朽化に対応した学校施設の建替えや長寿命化耐震改修に多額の財源が必要な状況です。アクションプラン2020では、取組項目のひとつとして、公民連携アウトソーシングの推進を掲げており、全職員で本気で行財政改革に取り組まなければなりません。5月21日に職員団体に市の方針を提案しました。全校委託を見据えて、段階的に委託を進めていきたいと考えています。
 学校給食におきましては、子ども達に安定的に継続して給食を提供することがなにより大切。今後の運営方法についてまず、職員団体との協議を進めていきたいと考えている。また、適切な時期には保護者や市民への説明など丁寧に進めていきたいと思っている。

 

【これまでの委託の経緯】
2006年9月 一中、二中
2008年4月 東中、緑中、南中 (※これで中学校全校委託)
2013年9月 二小、四小、前原小、緑小、南小

【西岡市長の答弁を求めましたところ、西岡市長は】

 学校給食は小金井の子ども達にとって教育的観点、成長する観点、子ども達同士のコミュニティの観点、様々な観点から給食という存在はとても大切だと思っている。
 小金井の給食のなかで自校方式を守ってきたということは、ひとつの大きな特徴だと思っているし、今後ともこの自校方式はしっかり14校で守っていくべきものと思っている。
 運営のあり方について、直営であっても民間委託されている事業者の方であってもホントに子ども達のことを思って、そこは差はなく子ども達のためにと、一生懸命に調理業務に取り組んでいただいております。それは私も学校を訪問していくなかで、私が訪問する際は栄養士さん、調理員さんのところにも訪問させていただいて、直接感謝申し上げている。
 今回の件は過去の経過はあるものの、子ども達の教育環境の向上という観点からも、小金井市がこれから取り組まなければいけない学校の長寿命化計画や教育環境の向上という観点からも小金井市の給食の調理業務のこれまでとこれからを考えた際に私としては、学校給食の調理業務の更なる委託は行政として取り組まなければいけない課題という風に判断をさせていただいた。

 

 

【坂井が思うに】

 中学校全校委託となった時には「小学校は委託しない」と言っていたのに、委託。小学校5校委託とした際に「状況が変わった」としていました。
 小学校5校委託4校直営にした際、保護者から「小学校もいずれ全校委託になってしまうのでは?」という質問に対して「5校委託4校直営を維持する」と答えています。

 それから6年後の2019年6月、4校の委託が示されたのです。状況の変化と言いながら、数年前の方針をがらっと変えることで何が起こるか。わたしは保護者の方が行政に対する不信感を募らせるだけではないか、と。これって行政運営の立場としてもデメリットとなってしまう。

 「5校委託4校直営」では正規職員で調理師の資格を有し、調理・設備及び衛生管理に関する専門知識を有し、学校給食3年以上の経験を有する者が、直営&委託校のチェックをしています。直営が担ってきたこの役割を、今後誰がどのように担っていくのかがわからない現状では、納得がいかないところ。全部委託に出すと、このチェック機能やノウハウを市が有しないことになりますので、とても心配。

 小金井の給食は指針に基づいて作られています。アレルギー対応や衛生管理などのみならず。自校方式で、化学調味料は使わず、だし汁は削り節、煮干し、昆布から、スープは鶏がら等からとるなど。

 この「小金井らしい」給食を維持するためにも、直営校、なくすわけにはいかないと考えているんですけれども、どうなることやら。

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