坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

はけと野川を壊す道路計画はいらない!〜3000人市民アンケート結果から見ても明らか @坂井の一般質問より

2020-06-08 | 市議会(2020年)

小金井市が3月頃に行なった優先整備路線2路線に関するアンケート(都市計画マスタープランのアンケートと同時に行われたものです)結果が、今週公表される予定です。議員には事前に情報提供いただいています。

端的にいうと、坂井が分析した結論は、
一つ目、計画はまだまだ知られていない。

二つ目、知っていたほど、はけと野川を壊す道路はいらないと思っている。
の二点です。

このことから、計画を知ることによって、道路計画への理解が進み、疑問は深まり、危惧する声が増えていく。ということが言えます。

以下、本人提出資料をもとに、概要を説明していきます。
資料に基づく一般質問動画はこちら(市議会Youtubeに飛びます)から。

 

まず、アンケートの概要について。

 

3000人を対象に送られ903人から回答がありました。回答率は30%。設問項目は2つ。1問目で道路計画を知っていたか、知らなかったかを聞いています。

2問目では14項目についてそう思うかを聞いています。例えば、救命救急センターへの時間短縮になるなど道路建設の"メリット"が7項目。はけなどの自然や文化財が失われるなど道路建設の"デメリット"が7項目の全14項目です。

 

 

回答を分析した結果、私としては2つの結論が出ました。
 一つ目、計画はまだまだ知られていない。
 二つ目、知っていたほど、はけと野川を壊す道路はいらないと思っている。
の二点です。

 

一つ目、計画はまだまだ知られていない。について。

 

今回、都市計画マスタープランのアンケートと同時に行われているので、地域別の集計もでてきました。計画はまだまだ知られていないということがわかりした。

市全体で、計画を知らない人は56%。2路線に関係する地域でも44%。2路線以外の地域でも63%。知っている人は全体で35%、2路線該当地域でも48%、それ以外の地域では27%です。

「2路線に関係する地域」とは、立ち退きを迫られたり、建設過程も含め、道路による影響を強く受ける地域です。東町、前原町、中町1・4丁目、貫井南町1・2丁目が該当します。この2路線に関係する地域でも、およそ半数が知らないという状況は憂慮すべき。市の周知が行き届いていない。この地域は、市民団体が、ポスティングを行なっていたりするので、市民が行なった広報がなければ、もっと周知率は低かったと考えています。

小金井市ももっと広報に尽力すべきです。

 

二つ目、知っていたほど、はけと野川を壊す道路はいらないと思っている。

 

 

全14項目を、そう思うと回答した割合が高い順に設問を並び替えていました。

全体で見ると、3・4・1号線はTOP3、3・4・11号線はTOP4が道路建設の"デメリット"です。これをアンケートの問1で計画を知っていた人に限って並び替えてみると両路線とも、上位7位が道路建設の"デメリット"が占めます。

 知っていたほど、はけと野川を壊す道路はいらないと思っている。ということが言えます。

 

両路線とも、TOP5に入っているのは、同じ項目。問1・2・4・8・14です。

問1は道路建設の"メリット"、問2・8・14は自然や景観、生物多様性が損なわれることにたいする危惧、問4は建設における時間や費用が莫大にかかることへの懸念です。

 

さて、問2・8・14は自然や景観、生物多様性が損なわれることにたいする危惧について。3・4・1号線では、計画を知っていた人は7割がそう思うと回答しています。3・4・11号線では知っていた人の6割がそう思うと回答。

自然環境を壊してまで、都市計画道路はつくってほしくない、という民意が読み取れます。

 

また、両路線ともに、問1の道路建設の"メリット"は、両路線ともに計画を知らなかった人で見ると第1位ですが、知っていた人で見ると第7位に落ち込んでいます。

そして、東京都が主張する道路の必要性項目にそう思うと回答した人について見ていくと、全体で見ても50%に達しているのは3・4・1号線の問1、救急救命センターへの到着時間短縮のみで、他の項目は50%以下、概ね4割程度。一番低いものだと2割程度です。

東京都が主張する道路の「必要性」についてそう思う人は少ない。ということがわかります。

 

 

さて。西岡市長は、このアンケート結果を踏まえ、東京都に要望書を5月27日に提出したとのこと。これまでの市長の動きに比べると、迅速に要望書を出したのでこの点は評価できます。

 

”丁寧な御説明”や”意見交換会の運営方法の工夫”というものは、具体性を欠いているのでわかりません。相手に伝わるように伝えることって必要ですよね。

このアンケート結果や、東京都が、副知事4人で発出した依命通達、「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた当面の都政運営について」*を踏まえた要望書を出していただきたかった。

*「現下の状況を踏まえ速やかに休止する事業」の事例として、「都市開発の推進等に関する事業」、「街路整備」が挙げられています。

その時に応じて行動することが求められていると思うのですが、アンケートを踏まえてはいるけれど、前進も後退もしていない内容というところでしょうか。

ふぅ。

 

 

 

 

 

 


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