〈9:30、登山口手前から、一瞬だけ姿を現した楽古岳を捉える〉
昨夕、哲さんと三石道の駅で合流して車中泊。昨夜は、低気圧通過に伴う雷や大雨だったが、真夜中には止んだ。朝には、平野部は青空が広がった。しかし、日高山脈方向は厚い雲が懸かっていた。
回復を期待して、登山口へ向かった。7:30に登山口到着。しかし、目指す楽古岳は厚い雲で覆われたまま。山が見える所まで戻って回復を待った。
2時間ほどすると、少しずつ姿を現し、一瞬だけ頂上も見えた。しかし、上空もバックも濃い雲で覆われたまま。ただ登るだけなら良いが、目的は『夏山ガイド』の取材撮影である。展望がなくては絵にならない。9:30の時点で断念。明日に賭けることにして、三石道の駅へ戻ることにした。。
◎「赤心社記念館」
〈明治21年に赤心社荻伏出張所事務所として、今の荻伏駅前に建設されたものを、現在地に移設〉
以前に一度外観はブログにもアップしたことはあるが、今回は内部を見学させてもらった。
赤心社とは、明治13年に神戸で設立された北海道開拓のための、現在でいえば株式会社。社員にはキリスト教徒が多く、「ピユーリタン開拓」ともいわれる。開拓団は兵庫県や広島県から集めた社員だが、初代社長は、母体となった兵庫県三田市にあった三田藩士。
明治14年に最初の入植団が浦河町西舎に入植したが、開拓した土地が洪水で流され失敗。翌明治15年に浦河町荻伏(当時の荻伏村)への入植が始まり、みごとに成功を収め、現在の荻伏の基礎を築いた。今でも、国道沿いに赤心株式会社が現存している。
開拓の歴史の展示
開拓と平行して、明治19年から商店も経営し、明治27年からは醤油も製造販売した。
13:00、三石道の駅から厚い雲に覆われたままの日高山脈方向を眺める。特に南日高の方がダメみたい。断念して正解。果たして、明日は?
道の駅裏の三石海浜公園
このあと、お互いの車の中で本を読んで過ごした。
夕方になってようやく晴れ渡った日高山脈の山並み(ペテガリ岳~神威岳~ソエマツ岳)。 明日は大丈夫だろう。
太平洋に沈んだ夕日と手前の三石海浜公園